日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 金沢競馬場 > 金沢競馬場 その6 ~金沢競馬場 アクセス~
金沢競馬場へのアクセス駅である金沢駅
*金沢競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は金沢競馬場レポートその1からどうぞ。
さて。っつーわけで、金沢競馬場レポートでございます。
前回のレポートより久々に金沢競馬場の様子をご紹介していくにあたりまして、何から話をしていこうかと考えてみたのですが、まずは現地にたどり着けなければその後のレポートを読んでも意味がないということで、アクセスの話から始めていきたいと思います。
金沢競馬場はその名のとおり石川県は金沢市にあるのですが、少し立地がややこしいところにあるため、そのアクセスはきちんと調べておいた方がよい競馬場と言えます。今回は、無料送迎バスの利用を中心にそのあたりのところをゆるゆるとご紹介してまいりたいと思います...
それではまず、金沢競馬場が金沢のどこにあるのかということをあらためて見ておこう。
地図の縮尺を変えていただければお分かりいただけると思うが、金沢競馬場は河北潟にほど近い金沢市の北の郊外部分に位置している。前回のレポートでも少し触れたが、もともとは昭和の時代の合併で金沢市になったエリアで見ての通り、人家も少なくまわりは田んぼばかりという環境だ。
競馬場の周辺は野球場も含めて、石川県湖南運動公園として整備されているのだが、自家用車でのアクセスが中心になっていて公共交通機関のアクセスは極めて不便な場所である。
鉄道でアクセスする場合IRいしかわ鉄道の森本駅か北陸鉄道の蚊爪駅ということになるのだろうが、どちらも競馬場まで歩くと小一時間はかかるので現実的ではない。タクシーを使ってもOKという場合は森本駅が金城タクシーの配車センターもあって何かと便利だが、競馬場までは4キロくらいあるので、まあそれなりにお金はかかってしまうだろう。
一応、金沢エリアには西日本ジェイアールバスや北鉄バスなどが路線を巡らせているのだが、残念ながら金沢競馬場まで行っている路線バスというのは存在していない。実はかつては金沢駅から競馬場という路線バスもあることはあったらしいのだが、無料のファンバスができたことでなくなってしまったようだ。
だいたいの公営レース場は多少辺鄙なところにある場合でも路線バスが近くを走っていることが多いのだが、金沢の場合はちと極端で送迎バスがあるなら路線バスはいらねえというパターンなのである。まあ、それくらい採算が取れない、辺鄙なエリアにあるということであろう。
一応使えないこともない路線バスのバス停は西日本ジェイアールバス才田線の加賀八田バス停ないし、北鉄バスの86系統のみずき二丁目バス停の二つだが、いずれも本数はかなり少ないのと、どちらも20分くらいは歩かないといけないので、余程の事情がない限りはアクセス手段としてカウントしないほうがよいだろう。
という訳で、金沢競馬場へのアクセスは必然的に、各地から出ている無料ファンバスを使うのが無難という結論になる。
送迎バスはいろいろとあるのだが、地元の方以外は本数が多い金沢駅からの便を利用するのがよだろう。2017年の本場開催では往路で10本のダイヤが組まれている。園田競馬場のようにピストン輸送でやってるわけではないので1本逃すとけっこう待たされてしまう。事前に公式ウェブサイトなどできちんと時刻は確認したほうがよいだろう。
金沢駅前のほかにも、金沢市の平和町始発の便、粟津駅口8号線沿始発の便、七尾駅始発の便、高岡駅始発の便といった路線も設定されている。平和町始発の便は兼六園や香林坊などの観光地や繁華街も通るので宿の関係でわざわざ金沢駅まで出るのもおっくうだという場合は便利な場合もある。
粟津や七尾、高岡などの長距離路線はそれらの周辺に宿を取っている場合には交通費を浮かせることも可能なので、もし便利そうなら使ってみる手もある。ただしこれらの路線は往路も復路も一便づつなのでそこだけご留意くだされ。寝坊したり、停留所が見つけられずに乗り過ごしたら即アウトというリスクはある。
このように金沢競馬場の無料ファンバスにはいろいろな路線があるので、どれを使うのが便利かをいろいろ検討してみてくだされ。
さて、というわけで長々と述べてまいりましたが、さっそく競馬場に向かいましょう。まずは金沢駅から無料ファンバスに乗って競馬場に向かう様子をご紹介してまいります。
金沢駅には大きく分けて兼六園口(東口)と金沢港口(西口)という出口がある。観光地の多くは東口が便利なので東に行ってみたくなる気持ちは分かるが、金沢競馬場への無料ファンバスは西口から出ているのでまずはそちらの方へ向かっていただきたい。
金沢駅は中央にでかいコンコースがあるので、まあ西口から出るのに迷うということもないだろう。駅はリニューアルから間もなく、案内表示もたくさんあるので、普通に案内に沿って行けばまったく問題ないはずである。
西口を出ると右手にタクシー乗り場が、左手に西口バス乗り場というバスターミナルが広がっている。金沢競馬場への無料ファンバスもこのバスターミナルから発着しているぞ。東口にもバス乗り場があるので、人に聞くときに「バス乗り場はどこ?」と聞いたりするとドツボに嵌る可能性があるのでくれぐれもご注意くだされ。
西口バス乗り場に着いたら、もっとも遠くにある1番の乗り場を目指せばOK。2017年現在、無料ファンバスの発着場所はそちらになる(今後変わる可能性もあるので必ず最新情報をご確認くだされ)。
1番の乗り場までは屋根伝いに行けるし、近くにはコンビニなんかもあるので、もし何か買うものがあれば利用可能だ。
っつーわけで1番のバス乗り場のご到着である。高速乗合バスと表記されているがここで間違いないのでご安心くだされ。
おそらく乗り場にはこうして時刻表が貼ってあるので、それで便を確認していただければOKだ。基本、そんなに混むこともないが、けっこう距離があるため座れないとやや辛い。利用者が多そうな場合は列に並んでおいた方が無難である。
時間になるとこうしてバスが到着する。車両は北鉄バスの路線バスからの流用っぽい感じだ。
車内はこんな感じ。まあ、いわゆる路線バスでございますな。
途中、停車する停留所は上諸江一か所のみ。ほかの路線は便数が1本のためいろんなところに停まるが、金沢駅からのバスはスピード重視という感じである。道中ではこんな感じのカントリーな車窓も望める。所要時間は25分くらいほどで競馬場にご到着となる。
まあ、こんな感じで何も難しいことはないので安心してファンバスを使ってくだされ。
荷桁は金沢駅からの便以外にも、平和町始発の便も利用したことがあるので、ついでにご紹介をしておこう。前述の通り、この路線は一日一便ではあるが金沢市の中心部を経由しているので、香林坊や近江町市場のあたりに宿を取っている方には便利な路線である。荷桁も近江町市場にほど近い武蔵ヶ辻というところから乗車した。写真はバス停がある、「武蔵」交差点だ。
武蔵ヶ辻の交差点は広く、バス停も多いので乗り場を間違えないでほしいのだが、交差点北東の「かなざわはこまち」という施設の前にあるこちらの停留所のあたりが乗り場となる。
一応ここにもこうして無料ファンバスの時刻表が貼ってある。これがどこにも見当たらないという場合は乗り場を間違えている可能性があるので、気をつけてくだされ。
車両は先ほどの駅前便と大差ない感じ。武蔵ヶ辻からもやはり25分ほどかけて競馬場に向かうことになる。
最後に、長距離路線もご紹介しておこう。実は荷桁は宿を白山市に取ったこともあり、その際には松任駅近くから出ている無料ファンバスにも乗ったのである。路線で言うと、粟津から出ている便ということになる。
松任の駅前ロータリーから少し外れたポポロ松任というビルにほど近い、県道291号線沿いのバス停が乗り場になる。
ここにもこうして、時刻表が貼ってあるので、ホントにこのバス停で合ってるんだろうかと不安になったらここでもこいつを探してくれたまへ。
長距離路線は長時間乗ることもあって、かなり大型かつグレードの高いバスになっている。国内の地方競馬場の無料送迎バスとしてはかなり豪華な部類に入るだろう。確かに粟津や七尾からだと競馬場までみっちり2時間以上かかってしまうので、ある程度ちゃんとしたバスにしないと老人たちの中には腰をイワす人や体調を崩す人もおるかもしれんしな。本場動員が苦戦する中で、こうしたバスを残してくださっていることは実にありがたいことでありますな。
さて、そんなわけで金沢競馬場へのアクセスの話をしてまいりました。結論的には、まずは無料ファンバスでアクセスすることを考えて、もし都合がつかなければ森本駅まで行ってタクシーで行くのが無難というということになります。路線バスがもう少し便利だとまた違うのですが、こればかりは仕方ありませんので・・・。
という訳で、次回以降もまだまだ金沢競馬場レポート、続けてまいります。
>>金沢競馬場レポートその7へ
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