日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > ロイヤルターフクラブ競馬場 > ロイヤルターフクラブ競馬場 その10 ~馬券の買い方と種類~
ロイヤルターフクラブ競馬場の馬券売場 基本的には有人窓口である
*ロイヤルターフクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルターフクラブ競馬場レポートその1からどうぞ。
さて。ロイヤルターフクラブ競馬場レポートをつづけてまいりましょう。
前々回と前回のレポートでロイヤルターフクラブ競馬場のレースの流れをひととおり見てまいりましたので、今回はタイトルにもありますとおり、ロイヤルターフクラブ競馬場の馬券について見てまいりたいと思います。
とりあえずここでは、この競馬場ではどんな馬券を売っていて、どうやって買ったらいいのかというような話をしてまいりたいと思います。もっとも、冒頭のレポートで申し上げましたとおり、この競馬場はすでに閉鎖されておりますので、今更そんなことを知ったところで意味があるかと言われればないのですが、「ああ~そんな感じだったのね~」という感じでユルくお読みいただければと思います。
それではまいりましょう。ロイヤルターフクラブ競馬場の馬券の話でございます...
さて。っつーわけで馬券を買いに、ロイヤルターフクラブ競馬場の馬券売場にやってきた。
ロイヤルターフクラブ競馬場だけでなく、タイの競馬場はトータリゼーターシステムがまだ旧時代的なものが多いようで、荷桁が観察した限りにおいては有人窓口以外はほとんど見当たらないという感じであった。
穴場は各フロア、かなりの数があってどこで馬券を買っていいんだか分からないということはまずないだろう。ほかのアジアの競馬場に比べても有人窓口にしてはかなりしっかりとした数があるな、というのが訪問時の印象である。まあこのあたりの経費を削減できるようなシステムを導入できなかったから閉鎖になってしまったという部分はあるのだろうが、古き良き競馬場の雰囲気があるという意味ではいい感じだ。なんか知らんが、アジアの競馬場には地方競馬の幻影を追い求めてしまうふしがあるよな。
以前のレポートでも述べたとおり、締め切り時間が曖昧というか観客自身もよく分かっていないので、そろそろ発走かな、という雰囲気になると途端に混み合うが、それ以外の時間はほとんど列もできず、問題なく馬券を購入することが可能であった。
ただし混み合っているときは焦ったオヤジによる割り込みなんかもあったりして、そのあたりはアジアだなあ、と思う次第である。そんなときに「あ~チクショウこのクソオヤジ、割り込みやがって。馬券外れちまえ!」という風に割り込んできたオヤジの背中に呟いても、相手も言葉を解さないのでご安心くだされ。もし日本語を解する人でぶん殴られたらゴメンなさい。
スタンドの内部以外にも、走路の見える観覧席エリアにも馬券売場が点在しているので便利だ。日本でも地方競馬場の一部や競輪場なんかの古いスタンドでは観覧席のすぐ上に馬券売場があったりするが、基本的には馬券を買うところとレースを見るところは厳密に切り離されているという感じである。日本でもキャッシュレス投票機が増えていくとちょっとしたところに馬券売場が増えていくかもしれないが、もう少し時間がかかりそうですな。
中には1000バーツ以上の専用窓口というのもある。物価の安いタイにおいて、1000バーツの勝負というのはなかなか痺れる感じだ。まあわりと堅めのオッズが多いタイ競馬においては、1000バーツ以上の勝負じゃないと儲けはないのかもしれないが。
荷桁のテキトーな観察による調査なのであまりあてになるものでもないかもしれないが、100バーツエリアにいるオッサンたちは、そんなに金持ちそうな身なりでもないのに、一点500バーツ(2000円弱)程度の馬券を買っている人が多かった。まあ日本人の庶民でもそのくらいの金額を賭ける人はざらにいるが、タイでもそのくらい賭けるんやなあとしみじみ思った次第である。経済成長の著しいタイでは金持ちも増えているが、失礼ながら競馬場に出入りする競馬オヤジたちのレベルでこの金額を動かしているのはちょっと驚きであった。単に向こう見ずな人が多いだけかもしれんが・・・。
払い戻しは基本的にどの窓口でもOK。当り馬券を差し出すとそれをキーボードでカタカタ入力してお金をいただけるという具合である。
さて。馬券を買う際に重要なファクターとなるオッズは場内の至るところにモニターにて表示されているのでそのあたりはご安心を。基本的に穴場の近くにモニターがないということはほとんどない。他場を発売している訳でもないので、日本の3場開催時よりお目当てのオッズが探しやすく、便利かもしれない。
さて。そんなロイヤルターフクラブ競馬場で販売されている券種だが、場内の案内看板を見る限りは、以下の4種類の馬券が発売されているようだ。
◆ม้ารอง=WIN=単勝
◆ม้าชนะ=PLACE=複勝
◆เเบบคจบ 2 ตัวสลับ=QUINNELLA=馬連
◆เเบบคจบสามตัวตรง=TRIFECTA=3連単
この看板の全体を翻訳すると、この看板は2552年(2009年)の3月に出された案内看板で、その時点で上の二つの券種(馬単=FORECASTと二重勝=DAYLY DOUBLE)は廃止になり、今後は下の4種類の馬券だけ売るよ、ということが書いてあるのである。こんな看板が各穴場に掲出されているということはつまりそういうことなんだろう。
とりあえずロイヤルターフクラブ競馬場では、単複と馬連、3連単の4種類の馬券が売られていたということだけ覚えていただければOKだ。
最小の購入単位は案内などがないのでよく分からなかったが、実験的に50バーツ単位で買ってみたら買えたことから、ミニマムは50バーツで50バーツごとに買い増しができると思っていてよさそうだ。繰り返しになるが、もう閉鎖された競馬場なので、豆知識として頭の片隅に置いていただければOKである。
さて。そんな馬券の買い方だが、基本的に現地のオヤジたちは口頭で購入している。有人窓口の係の人に買い目を伝えると、それを係の人がキーボードで打ち込み、馬券が発行されるという仕組みだ。
荷桁も口頭で買ってみたが、意外と簡単であった。例えば英語で「WIN NO.4 100BAHT」などと伝えれば4番の単勝を100バーツ分フツーに購入できる。簡単だったので基本的に荷桁は口頭で購入していた。ただし、たまに「英語で買うならこの人に言って」的なリアクションで穴場の別の係の人のところに行くように促されたりということもあったので、すごく英語の苦手な人も係の人の中には混じっているようである。
実験的に、メモ書きでも買えるかどうかも試してみようと思って、財布の中に入っていたコンビニのレシートの裏にボールペンで汚く殴り書きした買い目を渡してみたらそれでもフツーに買えた(写真を参照)。この競馬場自体がマークカードで馬券を買う文化ではないので、記入をするのに便利な台や備え付けのペンがある訳でもないのだが、ちょっと英語に自信のない人やシャイな人はこんな買い方でもいけるということで参考にしてほしい(ただし、このメモ書き買いはオーストラリアの競馬場などでは断られることもあったので全世界で通用するものではないということも同時に覚えておいてくれたまへ)。
馬券は感熱紙タイプの海外ではオーソドックスな形だ。写真は単勝馬券。馬の名前が刻まれるぞ。
こちらは複勝馬券。馬名はTOKYO GIRLだ。馬の名前の後ろについている「K9」という表時は何を意味しているのかよく分からない。
こちらは馬連の馬券だ。2頭でもしっかり馬名が表示されるぞ。
ちなみに3連単はよく分からないので買わなかった。そのため馬券はなしである。
そんな感じで馬券の購入ができたらあとはレースで思いっきり叫べばOKである。まあ、簡単だ。下手に日本の地方競馬場で日本トーターの「一つの着は1点のみ。他の着は何点でも記入できます」みたいな複雑なマークカードを書かされる外国人の気持ちを思えば、チョロいもんである。タイにも流しやフォーメーションという概念があるのかはよく分からないが、まあ単複馬連でテキトーに遊ぶくらいがちょうどいいだろう。
さて。そんな訳でロイヤルターフクラブ競馬場の馬券でございました。
次回以降もロイヤルターフクラブ競馬場のレポートですので、何卒よろしくお願いいたします・・・。
>>ロイヤルターフクラブ競馬場その11へ
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