日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 笠松競馬場 > 笠松競馬場 その20 ~アンカツ引退セレモニー~
レースの合間にサイン会をこなすアンカツ
*笠松競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は笠松競馬場レポートその1からどうぞ。
サブイチの相馬眼のおかげで、9レースも的中でさらに黒字額を積み上げた荷桁。
最終レースは外れてもプラスだからいいや、と思いながらテキトーに買ったらあっさり外れてしまう。
まあ、世の中そんなものだw
さて、全レースが終了した笠松競馬場。いつもであれば、南関東のレースを1つか2つ、悪あがきでやってから帰るのだが、今日ばかりは勝手が違う。
そもそも今日はこの人を見に来たんだった。安藤勝己騎手の、引退記念セレモニーである...
よもやアンカツのことを知らない方はいないだろうということで、ここまであまり詳しくは触れてこなかったが、さすがに少しはアンカツと笠松の関係について触れておかねばなるまいな。
アンカツこと安藤勝己騎手は、ここ笠松競馬場でデビューした騎手である。笠松をホームとし、お隣の名古屋競馬を含む東海公営で天才騎手として鳴らしていた男だ。
その騎乗ぶりがあまりにすごいものだから中央競馬にも騎乗に行って、結果を残したりして、ついには地方の騎手で初めてJRAの騎手に移籍を果たすことになったのである。
その後、天才肌の騎乗で中央でもG1を勝ちまくり、日本を代表する騎手になったのは言うまでもない。
彼が地方所属の騎手の立場ながら中央で実績を残し、さらには移籍の道筋を残したことはかなり大きなことだ。
現在中央でリーディング上位で活躍する、岩田騎手、内田騎手、戸崎騎手などももともと地方の騎手だ。もはや日本の競馬は彼ら無しでは語ることはできない。日本は中央競馬と地方競馬という二重構造を抱えその格差が問題になっているが、そこに一石を投じたという点でアンカツの存在は偉大なのである。
以上、ざっくりとアンカツの説明でした。
そんなアンカツがこのたび現役引退を表明したものだから、デビューの地である笠松も彼の功績を称えるためにセレモニーを開くということになったのである。
にしても、もう少し何とかならんかったかね。この張り紙とか。
最終レース終了後にもかかわらず、けっこうな人がアンカツのセレモニーを見ようとつめかける。報道陣もけっこういた。
ターフビジョンのない笠松だが、なんとこの日ばかりはビジョントラックをリースしている気合いの入れよう。っていうか、コレ一日単位でリースしてるんだったら昼間の競馬にも使ったらよかったのに!ちゃんと元が取れているのか心配になるよ。
しばらくするとアンカツ登場。
アンカツと誕生日が同じで、小中の同級生で、騎手になっても一緒だったという、アンカツと縁があり過ぎて笑える濱口騎手と、現在の笠松騎手会長尾島騎手もセレモニーに参加するようで、一緒に待機している。
しばらくすると、安藤勝己の軌跡なるVTRが流される。
笠松時代からライデンリーダー、ビリーヴ、ダイワスカーレットなどに騎乗している様子が映し出された。
その後、自治体や競馬関係の偉い方から感謝状などの贈呈。
そして、笠松競馬の騎手代表である尾島騎手から花束贈呈。
そして友人代表の濱ちゃん。
この日一番の笑顔でした。
そして、インタビューのコーナー。
ありがちな質問ではあるが、一番乗りやすかった馬は?という問いにはキングカメハメハと答え、乗りづらかった馬は、大変だったという意味ではダイワスカーレットだったと答えていた。
そして、一番思い出に残った馬は?と聞かれたときには「フェートノーザン」と答えていたのが印象的だった。
理由としては笠松以外で乗る楽しみを教えてくれた、というようなことを言っていた。確かにダートグレード巡りで各地を転戦としていくのは楽しかったんだろうな。
そして突如アンミツ登場。
例によってたどたどしいかけあいであったが、思い出話に花が咲いた。
そして笠松の他の騎手たちも登場。
ベテラン東川騎手とも固い握手。
そして記念撮影。
最後は胴上げ。みんな「重い!」と口々に言っていたが、なんとか成功。
セレモニーはこれで終了。特にこれといった演出があったわけでもないが、心温まるセレモニーであった。
というわけで、笠松競馬場レポート、一旦終了します。
まあ、近いですしそのうち行くと思いますので、またおつきあいいただければ幸いです。
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