日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 金沢競馬場 > 金沢競馬場 その34 ~勝手に金沢競馬騎手名鑑 第1弾~
金沢競馬場のパドックで騎手が騎乗
*金沢競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は金沢競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回も金沢競馬場レポートを続けてまいりたいと思います。
さて、このブログを長年読んでいただいている方にとっては「おお。久しぶりにこれが来たな」というネタでございますが、今回からは金沢競馬場に所属する騎手の皆さんをビミョーなテンションでご紹介していく「勝手に金沢競馬騎手名鑑」シリーズでまいりたいと思います。
この勝手に騎手名鑑シリーズは、過去、佐賀競馬場、名古屋競馬場、大井競馬場などで発作的に行われた企画で、要は、パドックなどで撮影した騎手の皆さんの写真を何かに使えないか?という発想だけで行われているというあまりポリシーのない企画でございます。
というわけで、これから金沢競馬場の騎手の皆さまを一人ずつご紹介していく訳ですが、そんなに面白いものでもありませんのでテキトーに読み流していただければと思います。それではまいりましょう。勝手に金沢競馬場騎手名鑑、第一弾でございます...
さて。先ほど述べたように、この「勝手に騎手名鑑シリーズ」もそれなりの回数やっているものの、そのたびに、アイウエオ順で紹介したり、リーディング順でご紹介したりとポリシーのない感じでコロコロと紹介手法を変えるという体たらくでございました。今回も特に確固たるものがあるわけでもないのですが、ひとまず2017年のリーディング順で騎手の皆さんをご紹介していければと思いますのでよろしくお願いいたします。基本的にここで言うリーディング順位は所属騎手のみ・勝利数で考えておりますのであしからず。
それではまいりましょう。まず2017年金沢競馬のリーディングジョッキーである藤田弘治騎手である。
実は藤田騎手は2016年が初のリーディングジョッキーということで、2017年は二年連続のリーディングジョッキーということになる。どちらかというと乗り鞍が多い騎手なのでリーディングだからと言って他の地区のリーディング騎手のように50パーセント近い連対率があったり全部が全部勝負気配というわけでもないので盲目的に買うのはよしたほうがよいだろう。たくさん乗って、それなりの結果を出しているが故のリーディングというタイプの騎手である。
とは言え、人気馬を無難に持ってくるだけの騎手という訳ではない。写真は2016年の北國王冠の表彰式だが、この時、藤田騎手は単勝14.2倍の5番人気トニーポケットで、ぐりぐりの1番人気グルームアイランドをねじ伏せて優勝した。おかげで荷桁は痛い目にあったのだが、まあそれだけ藤田騎手の思い切った騎乗がよかったということであろう。
このように勝負強さを発揮するシーンも増えてきたので、引き続きリーディング騎手として頑張っていただきたいところである。
さて。お次はリーディング2位。吉原寛人騎手だ。
このブログを読むような方には説明はいらないかもしれないが、金沢競馬所属騎手でナンバーワンの騎手はこの吉原騎手であろう。昨年は金沢で92勝を挙げてリーディング2位という成績だったが、この92勝を挙げるのに要した騎乗数は354。一方先ほどの藤田騎手は669回騎乗して110勝でリーディング。言うまでもないが勝率、連対率などの数字は吉原騎手の方が上だ。金沢競馬における収得賞金も吉原騎手の方がリーディングの藤田騎手よりも上である。
ご存知の方も多いと思うが、吉原騎手は金沢競馬場以外にも各地の競馬場で騎乗をしている(写真は川崎競馬場パドックにて撮影)。主に日曜日と火曜日が開催の金沢に出て、その翌日には南関東へ、金沢でのお手馬が遠征する場合は東海や岩手、佐賀へも積極的に帯同している。金沢競馬がシーズンオフの間は南関東をベースに騎乗をしている。
そんな流れもあって昨年の吉原騎手は全国では161勝を挙げているほか、中央競馬でも初の重賞勝を含む4勝を挙げているという、地方競馬騎手の中でもトップクラスの実力者と言っていい男なのだ。
実は先ほどの藤田騎手と吉原騎手、年齢は藤田騎手のほうが少し上だが、デビューは同年という間柄。金沢で地道に頑張ってリーディングになった男、金沢から飛び出して活躍する男、タイプの異なる二人の同期が引っ張る金沢競馬というのもここ数年の見どころと言えるのではなかろうか。
さて、吉原騎手に次ぐ、2017年リーディング3位の騎手はこちらの中島龍也騎手だ。
1996年生まれ、2014年デビューの若手ながら、リーディング3位に食い込むこともかなりすごいのだが、2018年には南関東で期間限定騎乗をし、3勝を挙げた。金沢競馬期待の若手と言って差し支えないだろう。
中島龍也騎手が金沢競馬でデビューしたとき、実は金沢競馬場にとっては10年ぶりの新人であった。もともと千葉出身の中島騎手は船橋の所属を希望していたそうだが、教官の助言やもろもろの縁があって金沢所属になったとのこと。近い年の先輩がいないというのはいろいろ大変だろうが、若手らしさを発揮して結果につなげていったのは流石である。
写真は期間限定騎乗中に船橋競馬場のパドックで撮影した写真だが、金沢で結果を出して南関東で騎乗するというのは、何かこう傍目から見ていても頑張ってほしいと思わせるものがありますな。
今後の金沢を引っ張っていく若手の筆頭格として皆さん是非覚えておいてくだされ。
さて、お次はリーディング4位の青柳正義騎手だ。
1985年生まれで、年齢的には中堅に差し掛かっているが、ここ数年は常にリーディング上位に入っている、金沢競馬場の上位騎手の一人である。ケージーキンカメとのコンビで東海ダービー、北國王冠、中日杯などを勝利したことでも知られている。
ところで、青柳騎手の勝負服を見ていると、競馬ファンの多くは気が付くと思うが、実は中央競馬の金子真人HDの勝負服と同じなのである。胴黒・黄鋸歯形、袖青、そのまんまである。偶然ではなく当時金子オーナーのクロフネが強かったということで自分で決めたそうだ。
ちなみに、この勝負服は南関東所属の楢崎功祐騎手とも同じである。ちなみに楢崎騎手はトゥザヴィクトリーの活躍に触発されてこの勝負服にしたそうである。両者がもし交流重賞に騎乗して、さらにそこに金子真人HDの馬も出ていたりしたら、いろいろと印象深いレースになりそうだ。
お次のリーディング5位は田知弘久騎手だ。
2015年は金沢リーディングを獲得している実力者だが、近年は騎乗数を絞っているのか意識せずにそうなっているかは分からないが、上位騎手に比べると乗り鞍が少なく、勝利数はさほど伸びていないが、連対率や勝率は高いので、馬券を買う際には注意が必要である。
ちなみに見ていただいたら分かる方も多いと思うが、田知騎手の勝負服はサンデーレーシングのそれと同じだ。金子真人HDもいればサンデーレーシングもいるという、日本海側唯一の競馬場だからか知らないが、いろいろと自由な感じだ。
ちなみに、田知騎手の昔の勝負服はこんな感じであった。今と全然違うぞ。このあと、現在の勝負服の赤いバッテンが青いものを使用していた時期もあったが、結局サンデーレーシングに落ち着いたという経緯を持っている。
ちなみに、この勝負服の変更というカルチャーは何故か金沢競馬でちょいちょい見られる事象なので、またそのあたりは個別にご紹介していくことにしよう。
さて、お次はリーディング6位の堀場裕充騎手である。
毎年リーディング10位前後をウロウロしていたことを思うと、やや昨年は成績のよい年と言えるかもしれない。年齢は41歳とまだそんなにいっていないが、金沢競馬所属騎手では一歳年上の米倉知騎手に次いで上から二番目という年齢で、まあ必然的にベテランという位置づけになってしまうのだろう。比較的上位人気に推された馬はしっかりと馬券圏内に持ってくるイメージの安定感のある騎手である。
ちなみに、この堀場騎手の勝負服は船橋の中野省吾騎手(引退)の勝負服と被っていた。中野騎手のほうが若いので、かぶせてきたと考えるのが自然だが、まあこういうところで被ってしまうというのも金沢競馬場の騎手らしいと言えばらしいのかもしれませんな。
さて。リーディング1位から6位の騎手までを、淡々とご紹介してまいりました。相変わらずテンションが上がりづらいコーナーではありますが、しばらく地道に続けてまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。
>>金沢競馬場レポートその35へ
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