日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 高知競馬場 > 高知競馬場 その26 ~高知競馬場 グルメ はっとり~
高知競馬場のはっとり
*高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回もタイトルにありますとおり高知競馬場のグルメの話をしてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします・・・。
こちらのレポートを皮切りに、ここまで4階の「喫茶」、さらには「まるまん」と、高知競馬場の飲食系のお店を紹介してまいりましたが、今回はスタンド脇にある売店「はっとり」をご紹介してまいりたいと思います。
はっとりは高知競馬場の売店類の中でもメニューの種類が多くて個性があり、いい意味で商売っ気が強いため、眺めていて飽きない、楽しいお店です。その豊富なメニューのほんの一端ではありますが、はっとりの魅力をきちんとお伝えしていければと思いますので、何卒お付き合いの程、よろしくお願いいたします。
それではまいりましょう。高知競馬場グルメ「はっとり」のレポートでございます...
さて。と言う訳で、はっとりである。例によって、まずははっとりの位置関係から確認しておくことにしよう。
はっとりはスタンド近くのパドックを向いた方にある売店である。この看板だと食堂棟の一番右のところにもお店があるような表記があるが、こちらのお店は現在は閉まっており、パドック脇の一軒のみでの営業となっている。
ちなみに、荷桁が以前に訪問した時には食堂棟のはっとりの前にはこんな感じのでっかいクマのぬいぐるみが鎮座しており、やや不思議な感じであった・・・。現在、このクマちゃんは高知競馬場で見かけることはない。どうなってしまっているのだろうか・・・。
さて。こちらが現在のはっとりの外観である。左側に「コーヒーショップ」と書かれた屋台があるが、こちらは「いよろい」という別店舗で、それ以外の右に連なっている売店がすべてはっとりということになる。
はっとりだけに寄って見てみるとこんな感じだ。かなりごちゃついた感じがあるが、とりあえずお店自体は左と右で大きく2つに分けられるようだ。もっとも中ではつながっているので売場ないしカウンターが2つに分かれていると言った方が正確か。
左側のはっとりではすじ煮込み、豚汁、焼きそば、おでんのほかホットドッグやパンなどを扱っている模様である。生ビールや焼酎もあり、なかなかのラインナップだ。
右側部分は、焼き機があり串焼き系の商品に特化した売場という感じになっている。もっともすじ煮込みの看板があったりするので、ここで左側の商品を注文したところで、中で店員さんが動いて出してくれるのだろうが、まあ一応ざっくり2つに分かれているということでなんとなく意識しておいてくれたまへ。
ちなみにはっとりは売店でありながら、テーブル席を備えているという特徴がある。まあテーブル席と言っても見てのとおり簡素なものだが、いわゆる食堂系のお店が貧弱な高知競馬場のグルメシーンにおいて、複数人が腰かけてワイワイ酒を飲んだりアテをつつける空間は貴重だ。常連さんが陣取っていることが多いが、もし複数人で訪問した際に空いているようであればお店の人に使ってみてもよいか声をかけてみるのも手であろう。
ちなみに、荷桁が09年に訪問した際のはっとりはまだ食堂棟のお店が稼働していたせいか、今ほど大きくなってはおらず、ご覧のとおり、シンプルな屋台で合った。左にあるコーヒーショップが現在とほとんど変わっていないのだが、それとほとんど変わらない大きさの屋台である。上部には「はっとり」ともある。どういう経過で店舗が増殖していったのかはよく分からないが、この10年ほどでだいぶ変わって今の状態になっているのですね。
さて。でははっとりで扱っているメニューを見ていくことにしよう。まず目につくのはパン系メニューだ。いわゆる菓子パンのほか、ホットドッグというのがある。コッペパンサイズの大とロールパンサイズの小とそれぞれあるが、どちらもゆでたまごや野菜が入り、具だくさんな感じだ。
ちなみにどうでもいいが写真の値札だと、ホットドッ「グ」ではなくホットドッ「ク」になってしまっている。またパンについても何故か平仮名で「ぱん」と表記されているが、何かこだわりでもあるのだろうか?・・・まあこのへんのゆるさもはっとりの魅力のひとつか(?)。
また、メシものメニューとして焼きそばも扱っている。焼きそばと言うと前回ご紹介した「まるまん」の主力メニューであるが、はっとりでも扱っているぞ。値段はまるまんと同じ350円で、はっとりでは目玉焼きがのったものも400円で販売しているぞ。
あとはいい感じのおでん鍋があり、串にささったおでんたちがグツグツいっているぞ。その脇にある鍋は牛すじ煮込みの鍋。牛すじ煮込みははっとりの名物で、お店前の看板などでも特にプッシュしている商品だ。
という訳でまずは牛すじ煮込みを実食。牛すじ煮込みというと味噌ベースであれ醬油ベースであれ比較的甘辛い濃い目の味付けで煮込まれていることが多いが、ここの牛すじ煮込みは出汁が効いたあっさり味。高知名産の青ネギがたっぷり乗っていて脂っぽさをいい感じに中和してくれている。またこのお店で牛すじ煮込みを注文すると必ず訊かれるのが「にんにくのせる?」ということ。OKするとその場で刻んだ生にんにくがパラパラと乗せられてパンチを効かせてくれるのだ。もし口がにんにく臭くなっても問題ない場合は入れた方が絶対に美味いですぜ。
この牛すじ煮込みとホットウーロンハイを組み合わせれば、冬場の高知における最強の酒・つまみコンビの完成だ。寒風が吹く閉鎖された投票所の狭いテーブルにこれを置いてちびちびやれば、やや退廃的ながらも至福のひと時だぜ。
続いて串ものメニューも見ていこう。はっとりは串ものも非常に充実している。主力は「豚串」なる商品で、塩・タレ・ミックスと三種類がある。さらにフランクフルト、イカ焼き、鳥皮と酒のアテによさそうな面々がケースの中で酒飲みたちのお呼びに応えるべく待機してくれているぜ。
実食したものを見ていこう。まずは豚串のたれ味。一本100円。
見てのとおり甘辛なタレで味付けされていてハズレのない一品だ。間に入っているタマネギもいいアクセントである。肉のボリューム感も100円という価格設定を考えるとなかなかのものだ。
続いて、豚串の塩味。こちらも一本100円。先ほどの豚串の塩バージョン。こちらもハズレのない抜群の安定感である。
そして豚串ミックス。こちらは一本150円。
塩味の豚串にピーマンと赤ウインナーが加わった色合いもよい一品。当然ながらこれも美味い。50円でウインナー2本とピーマンが加わるんだから、まあお得なメニューだよな。1本で充分なビールのアテになるぞ。
はっとりと言えばこのイカ焼きも忘れてはならない。一本200円。いわゆるタレ味のイカの串焼きなのだがこれがなかなかに美味。人気メニューのようで地元民はけっこうこれを食べていた。まあこちらもハズレがない一品である。
ひとまず、はっとりの串類はハズレがないので、酒のお供や小腹が減った時などに是非試してくれたまへ。
ちなみに、はっとりは昼間だけでなく夜にも注目だ。一般客が引けてしまう18時頃、ほかのお店がわりと早めにお店を閉める中で、はっとりは片づけをしつつも最後の一稼ぎを狙っているのだ。
店の前に出された、おでん鍋と豚汁の鍋。さらには豚汁の「安くなりました」の看板。そう。昼間200円で売っていた豚汁を150円に値下げして寒くなってきたナイター客に売り込みを図っているのである。
荷桁はそれにまんまと引っかかり、豚汁を一杯購入してしまった。
量は150円だけあってそんなでもないが、豆腐にしいたけ、豚肉にごぼう、ニンジンと具材的には非常にいい感じである。冬場のナイターちょっとした栄養補充に、是非タイムセール中のはっとりの豚汁にもご注目ください。
ちなみにここからは余談だが、はっとりは高知競馬場だけでなく、高知競輪場にも出店している。荷桁も高知競輪場にあることは知らず、たまたま通りかかったところ「あれ?この店の雰囲気、どこかで見たような・・・」となり、そして「すじ煮込み」の看板、さらには平仮名での「ぱん」という表記で「あ!はっとりだ!」となった次第である。
やはりというかなんというか、こちらでもホットドッグはホットドッ「ク」になっていた。
扱っているメニューはかなりの部分競馬場と共通しているが微妙にサイズのバリエーションや値付けが違ったりするようである。
おでんも競輪場の方が気持ち種類が多い感じだったが、串スタイルは競馬場と共通している。すじ煮込みは競馬場よりも安い値付けだ。
すじ煮込みを頼んでみたところ、競馬場とほぼ同じものが出てきた。そしてやはり「にんにくのせる?」と訊かれたことは言うまでもない。高知競輪場は市街地からのアクセスもよいので、気になった方はふらりと寄ってみてもよいのではないだろうか。
・・・はい。という訳で高知競馬場のはっとりでございました。冒頭申し上げたとおり、メニューも多く、いい意味で商売っ気が強い、いいお店ですので高知競馬場訪問の際は是非寄ってみてください。
さて。グルメの話はあっという間に進んでしまいますが、次のレポートでは残る一つのお店「いよろい」をご紹介しますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>高知競馬場レポートその27へ
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