日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 姫路競馬場 > 姫路競馬場 その16 ~2020年1月 姫路競馬が復活したぞ~
2020年。姫路開催が復活した。
*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1からどうぞ。
2019年4月。神戸新聞のウェブサイト「神戸新聞NEXT」に一本の記事が配信された。見出しは『休止中の姫路競馬場、7年半ぶりレース再開へ ネット投票の普及追い風に』。そう、数年にわたって噂されていた姫路競馬場の再開がついに新聞報道レベルで報じられたのである。記事によると再開時期は2020年の1月。2012年夏の開催を最後に開催が止まっていた姫路競馬場としては実に7年半ぶりの本場開催が復活することになったのである。
このブログを熟読している方なら既にご存知かと思いますが、荷桁は2008年に姫路競馬場を最初に訪れて以来、この競馬場を偏愛しており、たびたび姫路競馬場を訪れてはその様子をレポートしてきた経緯がございます。当然のことながら姫路競馬場が復活した2020年の1月にも姫路競馬場を訪問し、その復活の様子をしっかり見届けることができたのであります。
という訳で、今回からしばらくは2020年1月開催の姫路競馬場の様子をご紹介していければと思うのですが、まずこのレポートではこれまでの私的な姫路競馬場の訪問の様子を振り返りつつ、姫路競馬場のベーシックな情報を今一度整理していければと思いますので、よろしくお付き合いいただけますと幸いです。
それではまいりましょう。私自身、書く日が来るのを待ち焦がれておりました16本目の姫路競馬場レポートでございます...
さて。そんな訳で姫路競馬場である。
荷桁が初めて姫路競馬場を訪問したのは2008年の夏のことであった。
姫路競馬場ではかつては7月・11月・3月に3開催ずつ、計9開催を行っていたが、売り上げの減少や、大阪に近い園田競馬場に比べて集客力で劣ることなどの理由で姫路競馬の開催日数は縮小され、2007年には6~7月に3開催、計16日にまで減ってしまっていた。当時は地方競馬の売り上げがどん底の時代で、そもそも園田競馬場も含め兵庫県競馬自体が廃止になってしまうかもしれないという悲惨な状況であった。
荷桁は当時学生で東京に住んでいたのだが、各地への旅打ちは始めていたので、姫路競馬が年間数日しか開催がない競馬場だということもなんとなく把握していた。そして2008年。この年も姫路競馬場では6~7月に計18日の開催しか設定されず、状況がよくなる気配はなかった。そんな流れもあり、さっさと行っておかないと廃止になってしまうかもしれないという極めてネガティブな理由で、この年、宝塚記念に遠征するついでに姫路競馬場を訪問することにしたのであった。
そんな流れで初めて訪問した姫路競馬場だったが、行ってみると、なかなかどうして魅力的な競馬場であった。
開放感があり見やすいコース、背後に広がる山々の借景、スタンドや食堂のレトロな雰囲気。何を取ってもいい感じの地方競馬場という雰囲気で、訪問時の好天も相まって、この競馬場にすっかり惚れ込んでしまったのである。
何より、心をわしづかみにされたのはこちらのパドックの書体。
無味乾燥な中央の競馬場ばかり見てきた荷桁にとって、ここでしか見たことがない独特のフォントに地方競馬場独自のカルチャーの奥深さを思い知らされ、その後の旅打ちにも大いに影響を与えられた訪問となった。
2008年当時の姫路競馬場レポートをお読みになる場合はこちらのレポートをご参照くだされ。
二度目の訪問となったのは2010年の6月。
2009年の姫路開催時にはちょうど東京から大阪に転居するというタイミングだったため、姫路行きを逃した荷桁だったが、1年経って落ち着いたため、二度目の訪問を敢行したのである。
この年も姫路開催は5月~6月の開催のみで相変わらず状況は変わっていなかったが、とりあえず、まだ姫路競馬場は廃止にはなってはいなかったのである。
姫路競馬場は相変わらずいい感じで、この時の訪問ものんびりと姫路競馬場を楽しむことができて、結果的に、より一層、姫路競馬場に惚れ直すことになったのである。
2010年の訪問時のレポートはこちらからご覧くだされ。
だが、その幸せな訪問の翌年の2011年、遂に姫路競馬場では1回の開催も行われなかった。
翌2012年には、前年分の補填か、28日の開催日程が組まれたが、その翌年の2013年には開催ゼロ、その後2014年、2015年と開催ゼロの年が続いたのである。
この時、姫路競馬場休止の理由や、いつ頃再開予定かなどのアナウンスがあればまた別だったが、そうしたこともあまりなかったため、2012年から園田競馬場で始まった「その金ナイター」などとの兼ね合いから、もはや姫路競馬場は見限られ、今後も本場開催はなく、場外発売所として運営されていくんだろう、的な観測がファンの間では広がっていったのである。当時は、ようやく地方競馬がネット投票に舵を切り始めていたがまだどこまで普及するのかはなんとも言えなかった時代。福山競馬場の廃止が2013年の3月にあったりもしたので、そう思われても無理はない時代であった。実際のところ、このまま姫路競馬場をどうするのかという部分は廃止も含めていろいろと議論がされていたのだろう。
さて。そんな訳で開催が途絶えていた2016年の8月。荷桁は園田競馬の場外発売をしていた姫路競馬場をふらっと訪問してみたのだった。
あまりに姫路競馬場に関する情報がなかったのと、実際のところ、今どうなっちゃっているのかという部分がよく分からなかったので、とりあえず場外だろうがなんだろうが一度足を運んでみるか、というのが理由だった。
行ってみたらどうだったかというと、競馬場周辺には河川改修・調整池工事中の看板がたくさんあり、内馬場では調整池を作る工事がガンガン行われていたのである。端的に言うと姫路競馬場は治水の工事をやっていて休止をしており、一応の予定では平成30年度には競馬が再開される見込みであるということが分かったのである。その時の訪問の詳しいレポートはこちらからご覧いただければと思うが、とりあえず2016年の時点ではネット投票の堅調な推移もあり、姫路競馬場がそのうち復活するということが既定路線になったようなのである。工事が終わるまではじたばたじても仕方がない。とりあえずひたすら正式発表を待つしかなかった。
そして、冒頭の話に戻って2019年4月、遂に2020年の1月に姫路競馬場が復活すると言う話が報道された。その後、兵庫県競馬のウェブサイト上での日程発表でも正式に日程が発表され、いよいよ、久々の本場開催に行くことができるようになったのである。
個人的には2019年の4月から再び東京に転居をしていたため、三度目の姫路本場は東京から行くということになった。
そして2020年の1月17日。荷桁は久々に姫路駅のホームへと降り立った。前回は大阪から新快速に乗って姫路まで行ったが、今回は東京から新幹線である。
という訳で、前置きが長くなりましたが、次回からしばらくは2020年1月に訪問した姫路競馬場の様子をレポートしてまいりたいと思います。これまでに訪問した際に撮影した写真も使いつつ姫路競馬場がどう変わったのかなど、まったりとご紹介していければと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます・・・。
>>姫路競馬場レポートその17へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
園田競馬場 その1 ~園田競馬は尼崎~
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*姫路競馬場に関する記事は以下にもあります。
姫路競馬場 その1 ~初夏だけのパラダイス~
姫路競馬場 その2 ~パドックとエリザベスクィーン~
姫路競馬場 その3 ~いろいろと姫路スタイル~
姫路競馬場 その4 ~いつか勝利する日~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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