クランジ競馬場 その9 ~クランジ競馬場の全体像を整理する~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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クランジ競馬場のスタンド
クランジ競馬場のスタンド

*クランジ競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はクランジレポートその1からどうぞ。





 どうも。荷桁です。今回もクランジ競馬場レポートを粛々と続けてまいります。



 さて。前回のレポートにおいて、クランジ競馬場のスタンドまでたどり着きましたので、いよいよスタンド含め場内をくまなくご紹介していく流れになる訳ですが、まずその前にクランジ競馬場の全体像を把握しておいていただくのが良かろうと言うことで、今回はクランジ競馬場の全体像をざっくり見ていく回とさせていただきます。



 私のような変わり者を除いて、人間と言うのは競馬場に行くと、あまりウロウロせずにだいたい同じ場所に居続けるもの。クランジ競馬場に何度か行ったことがあるよという方も、意外と「こんなところあったんだ」となるかもしれませんので、ゆるゆるとお楽しみいただければ幸いです...


クランジ競馬場の模型



 さて。そんなわけで、クランジ競馬場の全体像を見ていくことにしよう。クランジ競馬場の特観席ロビー付近にこんな模型があったので、まずはこいつを見ながらクランジ競馬場の敷地全体の概要を把握していこう。



 まずクランジ競馬場には1周外回りが2000m・直線500mの立派な左回り芝コースがある。その内側にオールウェザーコースがある。内馬場は池や調教施設等いろいろあるように見えるが、一般客の入場はないエリアだ。



 コースの右寄り(左回りなのでゴール板近く)にスタンドが1つ。コース右手には厩舎エリア。右下のごちゃごちゃしているあたりが駐車場ということになる。




クランジ競馬場のスタンドの模型



 次に、スタンドだけを切り出した模型もあったので、これを使ってスタンド周辺を見ていこう。左にあるのが、当たり前ではあるがスタンド。その右に屋根に囲われるようにしてあるのがパドック。光の反射で見づらいが、右下にあるのが前々回のレポートで紹介した入場門。さらに右下にある緑色の角ばったものがMRTクランジ駅の屋根、という感じだ。



 だいたいの位置関係はこんな感じだが、ひとまず、スタンドは1つ、パドックはスタンドの裏にある、ということくらいを覚えていただければここまではそれでOKだ。




クランジ競馬場のスタンド全景



 敷地内の施設の配置を押さえたら、今度はスタンドだ。



 まずはクランジ競馬場のスタンド全景。さっき模型で見たときはコンパクトに思えたが、こうして全景を一枚の写真に収めると、けっこうでかいなということが分かる。




クランジ競馬場のスタンド1~3階を見上げる



 スタンドはざっくり4層になっている。



 屋外スタンドになっている1階。室内観覧席の2階、3階。VIP・関係者用と思われる4階と、ざっくりそんな感じだ。




クランジ競馬場のスタンド1~3階を見上げる



 基本的に一般客が入れるのは1~3階まで。



 1階は入場料のみ、2階は「THE GALLOP」と呼ばれた空調付き特観席、3階は「TROPHY LOUNGE」と呼ばれるさらに豪華な特観席だ。荷桁が2度目以降に訪問した際にはもう2階の特観はコロナ禍の影響か閉鎖されていて、1階と3階が主に稼働しているような状態であった。




クランジ競馬場のスタンド1階



 では、スタンドをざっくり見て回っていこう。前々回前回のレポートでもやったが、こちらがクランジ駅側から来たときのスタンド1階入口である。さっきの模型に引き合わせるとここがスタンド裏手の左端だと思っていただければ。




クランジ競馬場の1階裏手の外側



 んで、ここから、スタンドに入らず右へ進むと、こんな感じのコンコースが広がる。




クランジ競馬場のパドック


 このコンコースを進むと右手にパドックが見えてくる。
 



クランジ競馬場のパドック

クランジ競馬場のスタンド裏手のパドック



 パドックは屋根に囲われるような感じでほぼスタンドと一体になっている。



 スタンド2階・3階の上層階からもパドックは見下ろせるようになっていて、日本で言うところの阪神競馬場のような趣である。




クランジ競馬場のパドックから走路へのはなみち



 このパドックから走路まではスタンドを突っ切るような形ではなみちがある。




クランジ競馬場のパドックから走路へのはなみち


クランジ競馬場のパドックから走路へのはなみち



 日本だと一部の競馬場をのぞいて、このパドック→走路への通路は、基本的に地下を通るか、スタンド端など観客の往来に邪魔にならないあたりに設けられることが多いが、クランジ競馬場ではスタンド1階の真ん中あたりを豪快に突っ切っていくスタイルだ。



 もっとも、この1階ぶった切りスタイル(荷桁が勝手に言ってるだけです)は、海外の競馬場では比較的メジャーなスタイルで、過去ご紹介した当ブログでご紹介した競馬場でも、アメリカのフェアグラウンズ競馬場、韓国の釜山慶南競馬場、タイのロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場などでも見られたスタイルだ。




クランジ競馬場のはなみちの開放時

クランジ競馬場のはなみち封鎖時



 クランジの場合、実際に馬が通る時だけ、1階の行き来ができなくなり、それ以外の時間はフツーに通れるので、まあ、そんなに不便はない感じだ。だが、とりあえずここではスタンド1階がざっくり北と南に分裂されているんだよ、ということだけ押さえておいてくだされ。




クランジ競馬場のスタンド1階のフロアマップ



 お次に、スタンド内部の様子もざっくり見ていこう。



 もちろん、詳細は後日のレポートでみっちりやるが、とりあえずスタンド1階のフロアマップはこんな感じ。案内用というよりは防災用のフロアマップという感じなので簡素な感じだが、ちょうど真ん中に先ほどのはなみちが通っているのが分かるであろう。




クランジ競馬場のスタンド1階

クランジ競馬場のスタンド1階

クランジ競馬場のスタンド1階



 スタンド1階は、こんな感じで、一般フロアながらシンガポールらしくかなり小ぎれいな感じだ。マレーシアの競馬場がおしなべて小汚い感じなことを思うと、さすがはシンガポールという感じである(なのに最初に廃止になってしまったが)。




クランジ競馬場のスタンド1階の売り場



 売り場もこんな感じで潤沢である。



 繰り返しになるが、また次回以降のレポートでこのフロアについてはみっちりやることになるので、とりあえずここではスタンド1階は一般向けのフロアだよということを覚えておいていただければOKだ。




クランジ競馬場の中1階



 さて。お次は2階のご紹介・・・と思いきや、クランジ競馬場のスタンドにはM1階、つまり中1階というフロアもあるのだ。




クランジ競馬場の中1階

クランジ競馬場の中1階の売り場



 まあ、ここもまた詳しくやるが、1階の補助的な空間としてモニターや売り場があるちょっとした場所だと思っていただければOKである。




クランジ競馬場の2階へのエスカレーター



 1階、中1階と見たので、いよいよ2階へ行くことにしよう。



 クランジ競馬場はスタンドの構造上、屋外スタンドの方からは2階に上がれないため、基本的にはスタンド内、もしくは裏手のエスカレーターや階段で上がる必要がある(写真はスタンド裏手のエスカレーター)。




クランジ競馬場の2階



 先述の通り、クランジ競馬場の2階にはかつて「THE GALLOP」という空調付きの特観席があったのだが、コロナ禍以降に荷桁が訪問した際にはまったく稼働していない状態であった。




クランジ競馬場の2階の外側



 というわけで、基本的に、2階で観戦する用事がある人と言うのはほとんどおらず、2階のコンコースは大体こんな感じで閑散としているのが常であった。




クランジ競馬場の2階観覧席からのパドック



 ちなみに、2階からこのようにパドックを見おろすこともできた。まあ、馬から遠いし、2階で馬券は買えないし、ということでここで馬を見ていても特にこれといったメリットもないのだが、何となく何人かの競馬オヤジがパラパラとここからパドックを見ていた。




クランジ競馬場の3階へのエスカレーター



 続いて3階を見ていこう。繰り返しになるが、3階フロアは「TROPHY LOUNGE」と呼ばれる特観フロアにつき、2階にある同ラウンジの受付脇のエスカレーターで上がることとなる。




クランジ競馬場の3階観覧席

クランジ競馬場の3階トロフィーラウンジ



 3階の観覧席およびフロアはこんな感じだ。観覧席は基本的に指定席で、卓ごとに番号がふってあるようなイメージである。



 一般席以外のいわゆる特観がここだけだったため、基本的には馬主なども含め、比較的富裕な人はこちらで見る、というような感じであった。



 こんな豪華な空間があった競馬場があっさりなくなったというのが信じられないところだが、まあ、これもまた時代の流れと言うことなのだろう。




クランジ競馬場の3階からのパドック



 ちなみに、この3階からもパドックが見られる。まあ、ここの場合は特観なので、ここで見ると言うのはありなのだが・・・それにしても遠いぞw



 ・・・というわけで、非常にざっくりではあるが、まずクランジ競馬場の全体像はおおよそこんな感じであったという部分をご紹介いたしました。全体像と言ってももちろん、荷桁が入ったところに限定されておりますし、さらに詳細はまた後日のレポートでやりますので、細かいツッコミはなしにしておいていただければ幸いでございます。。。



 次回以降もクランジ競馬場レポート、続いてまいります。




 


>>クランジ競馬場レポートその10へ





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