佐賀競馬場 その3 ~SAGA HORSE RACE~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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佐賀競馬場 ゴール板
佐賀競馬場ゴール板。思いのほかシンプルなデザイン。



*佐賀競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は佐賀競馬場レポートその1からどうぞ。







 さて、今回も佐賀競馬場レポートのつづきでございます。



 冒頭に挙げた写真は佐賀競馬場のゴール板の写真である。



 写真にあるとおり、馬の蹄鉄を模したと思われる形状の板に「SAGA HORSE RACE」とある。



 おそらく「さがけいば」ということが言いたいのだろうが、何となく間違った英語に見えてくるのは気のせいだろうか・・・。まあオーストラリアで単勝を買おうとしたら複勝の馬券が出てきたレベルの英語力である荷桁に言われたくはないだろうが...


 では、佐賀競馬場についての話をつづけていこう(註:以下執筆当時の雑感なのであらかじめご了承ください)。



 2011年現在、佐賀競馬場では週末(土・日曜)を中心に週に1・2日程度づつ開催されている。荒尾競馬場が木曜日か金曜日の開催となっており、日程が被らないよう調整がなされている。かつては中津競馬場も加えた3場でぐるぐる開催を回していたようだが、中津が廃止になった現在は週に3日程度九州で地方競馬が開催されているということになる。




佐賀競馬場 Saga Racecourse



 佐賀競馬の所属騎手は18人ほどで、これに荒尾競馬から遠征で来ている騎手が1人か2人加わるというのがいつものパターンだ。



佐賀競馬場に参戦した杉村一樹騎手



 この日も荒尾競馬から荒尾のトップジョッキーである杉村一樹騎手が来ていた。



 さらに昨日、荒尾競馬場に遠征に来ていた山口勲騎手も所属競馬場である佐賀の開催には、しっかり参戦してきている。




山口勲
山口勲騎手。二日連続で違う場で会うとなんだか不思議な気分である。



 現在のところ、佐賀でトップのジョッキーと言えばこの山口勲騎手で間違いないだろう。



 山口騎手は2010年には年間で294勝(JRAでの勝利数除く)を挙げて、佐賀競馬の騎手としては初の快挙となる地方競馬の全国リーディングジョッキーに輝いた実績を持つ。



 リーディング2位が6勝差で大井競馬所属の戸崎圭太騎手である。



 週に3日くらいしか開催がない九州で騎乗しながら、南関東で平日はほとんど騎乗している戸崎騎手を相手に1位を取ったというのは驚異的な記録と言えよう。2010年の勝率は31.5%、連帯率は49.5%というのもすごい。




佐賀競馬場 Saga Racecourse



 その山口勳騎手と双璧をなすのは鮫島克也騎手。山口騎手と合わせてほかを大きく引き離す勝ち星と数字を挙げている。



 2人以下は毎年順位が激しく入れ替わる激戦。数年後にはどうなっているか・・・?




佐賀競馬場



 ちなみに佐賀競馬場のフルゲートは12頭。開催日数をわりと絞っているというのもあるが、わりと頭数は揃ったレースが楽しめる。荒尾や高知のように5頭みたいなことはそんなにない。




 さらにちょうどこのブログを書いている3日前に、こんな記事が西日本新聞に掲載された。


<以下引用>

「荒尾と佐賀競走馬共有 全国初、7月から」


 荒尾競馬(熊本県荒尾市)と佐賀競馬(佐賀県鳥栖市)が、競走馬の一部を7月から「共有」することが分かった。両競馬とも経営難で所属する馬が減る中、融通しあうことでレースの魅力を高めようという地方競馬として全国初の試み。

 荒尾と佐賀は昨年10月-今年3月、全国のモデル事業として、競走馬を行き来させる「交流競走」を計25レース実施した。今回、最年少クラスの2歳馬について、交流競争の形態を年間を通じて導入。7月9日から12月末まで、両競馬場で計70レース程度開く。

 荒尾では昨年8月、馬主に支払う出走手当を約3割カットした影響で、現在出走できる2歳馬が前年より9頭少ない6頭に減少。2歳馬レースの単独開催が難しい状況になった。佐賀の2歳馬も減少傾向という。

 経営難にあえぐ地方競馬が多い中、地方競馬全国協会(東京)は自治体単位が原則だった競馬運営の地域ブロック化を進め、経営資源の共有とコスト削減を図りたい考え。今回も「将来の“九州競馬”の枠組みを見据えた試み」と位置付け、輸送費など約3千万円を補助する方針。

 荒尾競馬を運営する荒尾競馬組合は「共有化でバラエティーに富んだレースを編成し、ファン獲得につなげたい」としている。

=2011/06/18付 西日本新聞朝刊=

 <引用ここまで>



 このような画期的なことが行われることになるようです。




佐賀競馬場のレースの様子



 南関東や東海では既に当たり前のようになってはいるが、各地の競馬場は近年相互に交流して行く流れが加速している。佐賀や荒尾は2歳馬の枯渇というリアルな理由があったことがきっかけとは言え、合理化へむけて動き出していると言える。



 いまいち記事からは、競走馬を共有するという概念がどういう形のものなのかがよくわからないが、将来的には厩舎や騎手の数も減らしていく、みたいな方向性なのだろうか。




佐賀競馬場 Saga Racecourse



 地方競馬が厳しい状況下、佐賀も荒尾も生き残るのに必死なのだろう。



 だがまあ、とにもかくにも、2つの個性あふれる地方競馬場が九州にはあるのだから、盛り上がって末永く地域の人々の娯楽であり続けるのはうれしいことだ。



 さて、話が締めのようになってしまったので、元に戻そう。まだまだ佐賀競馬のレポートは続きますぞ。



 お次は佐賀競馬の具体的な馬券予想の話に移ろう。



佐賀競馬場の競馬新聞である通信社と日本一



 佐賀競馬の予想紙は「通信社」と「日本一」の2紙がある。通信社がけっこう豪快に版ズレしていておもしろい。




佐賀競馬場で売られているスポーツ新聞



 場内ではこの2紙に加えて、西スポなどのスポーツ紙を持っている人もけっこういた。



 ひとまず初めての佐賀競馬体験なので、的外れなことを言うかもしれないが、この日を見た感じでは、ひとまず3連復はやめておいたほうが無難という印象を持った。



 山口勳騎手や鮫島克也騎手の人気馬が馬券に絡むと、まず配当が1000円を超えることはない。1日で2回当たればトントン、3回で黒字、みたいな買い方で3連単を買うのがいいと思われる。わりとしっかり人気馬は上位で来るので点数は絞りやすいのではなかろうか。




 だがそういう買い方だと「うまく入ったな」というときは配当が3000円もいかず「ああ2着と3着が入れ替わってたら当たってたのになあ」という惜しいときは配当がとんでもないことになったりして悔しいといういつものパターンにはまってしまうのが常である。




佐賀競馬場のレースの様子


 
 この日の荷桁はまさにそれで、昨日の荒尾の勝ちがほとんど残らないくらいに負けてしまった。なぜか知らないけど、頭数が少ない競馬場のあとにそれなりに頭数がいる計馬場にいくとあまり当たらなくなりますよね(言い訳)。



 基本的には他の地方競馬よろしく、持ちタイムをベースに予想を組み立てていけばよいとは思うのですが、あれだけ負けてしまったのであまり自信を持ってこれだと言いづらいのが実際のところです。みなさんは独自のやり方で佐賀競馬を極めてみていただければと思います・・・。



 さて、つらつらと書いてまいりましたが、次回も引き続き、佐賀競馬のお話をしていければと思います・・・。




 


>>佐賀競馬場レポートその4へ





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*佐賀競馬場に関する記事は以下にもあります。

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 佐賀競馬場 その2 ~パドックと武士文化~
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