日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 佐賀競馬場 > 佐賀競馬場 その2 ~パドックと武士文化~
佐賀競馬場のパドックの様子
*佐賀競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は佐賀競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、間があきましたが、佐賀競馬場レポートの続きです。
しばらく更新をさぼっていた間に、また新たに行ったことのない競馬場に行っておりましたので、そのうちまた当ブログにも上げていきたいと思います。
こうしてどんどん書かなくてはならないレポートが溜まっていくというのがいつものパターンではございますが...
と、いうわけで、佐賀競馬場レポート2回目。毎度毎度、ワンパターンで恐縮だが、まずは周辺の競馬じいさんについていってパドックへと向かうことにしよう。
佐賀競馬場のパドックは入場門を入って左側、スタンドの裏手のところにある。
なんとなくポジションは荒尾競馬場、金沢競馬場などと同じだ。馬房と厩舎がどの位置にあるかというところで構造上そういうところになってしまうんだろうな。
パドックはこのようにスタンドの2階・3階からも眺められるので、指定席ユーザーからもばっちり見ることができるぞ。
地方競馬のパドックらしく小ぶりではあるが、周りが広々としているので、比較的開放感のあるパドックだと言えよう。但し屋根がないので、かぶりつきで見ようと思うと、このように日差しが強い日には暑い思いをしなければならない。
ところでここまでの佐賀競馬場のパドック写真を見ていてお気づきになったことがないだろうか。
そう、馬たちが右回りで周回しているのである。
過去のレポートを思い返してみても、日本のパドック周回はみな左回りである。なぜ佐賀競馬場だけが右回りなのか。
ネットで調べてみるとこの特徴は実はこの競馬場のある佐賀の土地に由来があるようだ。
この競馬場のある佐賀は、かつて佐賀藩(鍋島藩)と呼ばれる藩であった。佐賀藩には「武士道とは死ぬことと見つけたり」という有名なフレーズのある「葉隠」という書物に代表されるように、「常に行動の中に武士としての心を持っていろ」という精神が強く根付いていたと言われている。
ここから、この地には馬を引く際にも戦いのときに常に刀が抜きやすいように左手で手綱を持って馬を引く習慣があり、それでパドック周回が右回りになったというのである。騎手が騎乗するときも右側から、ということになっているのである。
もちろん、現在では馬の右側で馬を引く厩務員も左側で馬を引く厩務員も両方いるのだが、佐賀の武士文化の伝統からこのようになっているというのが何とも面白いではないか。
しかし、これまでご紹介してきた、ムーニーバレー競馬場、フレミントン競馬場などのオーストラリアの競馬場のパドックは右回りだったので、案外世界的に見たら珍しくもないのかもしれないな。
こちらは佐賀競馬の誘導馬、ボーイフレンド。かつて佐賀で活躍した元競走馬である。
一応、佐賀競馬場のパドックにはこのような建屋が存在している。
騎手の待機場所でもあり、出馬表にもなっているという地方競馬場のパドックにありがちなやつである。
佐賀競馬場のパドックは馬だけでなく、人間の様子もよく見える。
騎手たちも騎乗するまでの間、このように長椅子に座ってのんびりしている。
特にきちんとした姿勢が強制されているわけでもないようで、脚を組んだりしてリラックスした感じだ。
パドックのバックヤードである馬房もよく見える。
厩務員のみなさんもリラックスしながら喫煙している様子がうかがえる。地方競馬らしく、のんびりしていていい雰囲気だな。
しかし、騎乗のときにはシャッキリするのでご安心を。雨にも濡れず、素晴らしい環境下でジョッキー整列である。
出馬表に目を遣ると、馬名などはやはりここも手書きのようだ。遠くからだと若干見づらい感じもあるが、まあ、それは置いておこう。
さて、いかがでしたでしょうか、佐賀競馬場のパドック。
日本で唯一の右周りパドックなので、一度は見ておくのもいいのではないでしょうか・・・。
次回以降も佐賀競馬場の様子を詳しくご紹介してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
>>佐賀競馬場レポートその3へ
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佐賀競馬場 その1 ~鳥栖まで戻って佐賀へ~
佐賀競馬場 その2 ~パドックと武士文化~
佐賀競馬場 その3 ~SAGA HORSE RACE~
佐賀競馬場 その4 ~佐賀競馬場グルメ~
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