日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 函館競馬場 > 函館競馬場 その4 ~美しく小ぢんまりした競馬場~
函館競馬場 入場門
*函館競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は函館競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、いつまで待たせんねんというくらい待たせてしまいましたが、ようやく函館競馬場に乗り込むことにあいなった荷桁。この日の同行者はMである。
以前より申し上げたとおり、このレポートは友人たちとの旅打ちの様子なのだが、きちんと詳細まで時系列でやっていると話題があっちゃこっちゃに行ってしまうため、ここからはいつもどおりのポイントごとに競馬場の様子を見ていくスタイルで函館競馬場を紹介していくことにしよう。写真は基本的に2013年の8月24日と25日に訪問した際に撮影したものである。
これ以降文中に友人のMとKが出てくることはほとんどなくなるが、グルメの紹介の際などには彼らが食べたものも一部入って来るので、そういう意味でも非常にお世話になったということを付け加えておこう...
大きな地図で見る
さて、まず函館競馬場のロケーション的なところから話をしていくことにしよう。まずは例によって地図をご用意してみた。
ご覧いただいたとおり、函館競馬場は函館市中心部からほど近いところに位置している都市型の競馬場と言える。
それもそのはずと言おうか、函館競馬場はなんと1896年に開場したという現存する競馬場の中では日本でもっとも古い歴史を持つ競馬場なのだ。その後移転もせずに当地にて脈々と開催されてきた競馬場である。多くの競馬場が都市部から郊外へ移転していった歴史を持っている中では珍しい存在と言える。
そんな函館競馬場は2010年から新しいスタンドが供用され、中央競馬の中でも有数の美しい競馬場となっている。
長らく6月中旬-8月上旬に16日間開催され、夏競馬のイメージが強い函館競馬場だが、ここ数年はJRAがローカル開催を減らす動きが出てきているので、今後その向きがどうなるかは分からない。荷桁が訪問した2013年は札幌競馬場がリニューアル工事中だったので、その代替開催が函館で行われた関係で開催が長かったが、2014年度の予定ではわずか12日間の開催となってしまった。
今後、姫路競馬場が復活した際の開催日数次第だが、場合によっては日本で一番開催日数が少ない競馬場ということになってしまうかもしれない。旅打ち愛好家にとってはなかなか行きづらい厄介な存在になってしまった感がある。売り上げ最大化というのももちろん必要だとは思うが、あんまり度が過ぎるのもどうなんでしょうね。エリモハリアーあたりが反対運動起こしてくれたら面白いんだけどな。
まずは入場門周辺を見ていこう。
函館競馬場の入口左側には新聞販売店がある。一応ここで全紙購入可能だ。
入場券売り場もこちらに。入場料は100円である。
あと、サービスいいなあ、と思ったのがこちらのガラス張りのパドック。実はこのガラスは外向けに作られており競馬場内に入らずともこのようにパドックが見えてしまうのである。もちろん人で溢れかえってしまってはその限りではないが。とは言え、外からこんなの見えたら、早く入りたいなあという気分になること間違いなしである。
ちなみに訪問時は両日とも指定席は満席でした。天気もいいし、重賞の日だったし、そりゃそうか。函館競馬場の指定席はどの日も競争が激しいのでくれぐれもご注意くだされ。
さて、そんな函館競馬場だが、中央の競馬場にしては恐ろしくこじんまりしている。
みなさん中央の競馬場というと巨大なスタンドがどっかんどっかんあって、地下から5階くらいまで馬券売り場と観覧席でいっぱい!みたいなイメージがあるかもしれないが、函館はスタンド1つに、3階建てというコンパクトさである。
しかも、そのうち3階は指定席。1階はちょっとしたコンコースとパドックしかないという構造になっており、ほぼ存在しないと言っても差支えない。
実際のところ指定席に入らないほとんどのお客が、スタンド2階で馬券を買わなくてはならないという状況なのだ。というよりそこにしか投票所がないのだ。ワンフロアだけでほとんどの客をさばく競馬場というのも中央では珍しいことだ。
リニューアルした中京にしても、既存の競馬場にしても中央の場の現在のトレンドはとにかく馬券売り場の縮小である。
府中でも淀でも荷桁が「ここは空いていてストレスなく馬券が買えるなあ~♪」と思っていた投票所は軒並み閉鎖されている。さらにあくどいのは払い戻し窓口が激減したせいで、払い戻しの列が常に長蛇の列になっていることだ。これはJRAが払い戻しをあきらめて帰ってくれるのを狙っているとしか考えられないので、怒り心頭なのだが、経費削減の錦の御旗をかかげる彼らに何を言っても無駄な感があるのは否めない。
経営改善に向けては経費削減が一番やりやすいのは分かるにしても、もう少し収入を増やす方向だったり身内への支出を減らす方向へ頭を使ってくれたほうがファンとしては応援しやすいんですけどね。競馬全体の売り上げが減っているのはファンが減っているせいだが、個々人にまで落とし込めば現在も熱心に足を運んでいるファンには何の罪もなく、むしろ上得意なんだから、ファンサービスというのは削るにしても後回しにすべき経費だと思うんだけどね。
なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが続けてまいりましょう。
なんだかんだ言いながら、まず競馬場に来たら外の空気に触れなければなるまい。
いやあ!天気がいいのもあって、北海道というのもあってサイコーに気持ちがよろしいではないか。スタンドも芝生もきれいだし、函館競馬場サイコー!!(さっきまでの愚痴はなんだったんだ)
とりあえず、日本の競馬場全場踏破を祝して乾杯。
この気温、この天気、そしてこの馬場、さらにはこのビール。くぅ。たまらん幸せである。
やっぱり夏の北海道はいいなあ。毎年行っちゃおうかしらw
ってなわけで調子に乗ってしまいましたが、次回以降も函館競馬場の様子をお伝えしてまいります。
>>函館競馬場レポートその5へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
門別競馬場 その1 ~競走馬のふるさとへ~
札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
福島競馬場 その1 ~福島上陸~
旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~
*函館競馬場に関する記事は以下にもあります。
函館競馬場 その1 ~苫小牧をぶらつく~
函館競馬場 その2 ~函館のアホ~
函館競馬場 その3 ~日本全国競馬場制覇~
函館競馬場 その4 ~美しく小ぢんまりした競馬場~
函館競馬場 その5 ~函館競馬場パドック~
函館競馬場 その6 ~はなみちで馬の流れを見逃すな~
函館競馬場 その7 ~函館競馬場 スタンド~
函館競馬場 その8 ~函館競馬場 馬券道~
函館競馬場 その9 ~函館競馬場 グルメ~
函館競馬場 その10 ~函館競馬場 グルメ 後編 ラッキーピエロ・ハセガワストアほか~
函館競馬場 その11 ~函館競馬場 アクセスと駐車場~
函館競馬場 その12 ~函館競馬場 指定席の整理券配布~
函館競馬場 その13 ~函館競馬場を一周してみる~
函館競馬場 その14 ~場内に入るその前に~
函館競馬場 その15 ~パドックシートとスタンド1階~
函館競馬場 その16 ~ダッグアウトパドックに行ってみた~
函館競馬場 その17 ~スタンド2階 雲の広場とホースヴィスタ~
函館競馬場 その18 ~スタンド3階 光の広場~
函館競馬場 その19 ~函館競馬場 指定席~
函館競馬場 その20 ~芝生席・一般席とグループシート~
函館競馬場 その21 ~風の広場周辺 馬頭観音、ふれあいパドック~
函館競馬場 その22 ~函館競馬場 内馬場の公園 緑の広場~
函館競馬場 その23 ~函館競馬場 グルメ いちいのイカ刺しがあった頃~
函館競馬場 その24 ~函館競馬場 グルメ あじさい はつね 福三 美鈴~
函館競馬場 その25 ~函館競馬場 グルメ Two daysほかイベント出店系~
函館競馬場 その26 ~いつかまた函館で~
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若隠居
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このブログについて
このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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