オーストラリア競馬 おまけ編 ~TABについて~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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TAB


*オーストラリア競馬場巡りレポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。



 さて、ここまで、ムーニーバレーフレミントンカイントンとオーストラリアの競馬場をいろいろとご紹介してまいりましたが、今回は「おまけ」として、オーストラリアの競馬文化に欠かせない「TAB」をご紹介したいと思います...



 以前にした説明と重複するので端折ってご説明すると、「TAB」というのは「Totalizator Agency Board」の略で、いわゆるトータリゼータシステムで行われている馬券販売のことである。

 すなわち、競馬場の主催者=胴元(日本の中央競馬ならJRA)がやっている馬券販売と同じシステムで、馬券の売り上げをプールして、胴元の取り分を抜いた後に的中者に払い戻すシステムで運営されているものだ。それをやっている組織のオーストラリア版が「TAB」というわけだ。オーストラリアの場合、このTABも地区によって運営者が違ったりもするので、ややこしいのだが、ここではあまり深く触れないでおこう・・・。


 これにさらに付け加えると、オーストラリアでは「TAB」と言った場合は、このシステムで馬券が売られている「場外馬券売場」を同時に指す。



Melbourne


Melbourne



 オーストラリアではTABという看板をつけたお店が街中にある(大げさではなく、本当に街中にあるのだ)。この看板のついているところには、TABの馬券販売機があり、その日に行われているレースを場外発売しているのである。日本で言うところのWINSのようなものだ。



 日本だと風紀的なところもあって、場外馬券売場に関する法規制がいろいろあるため、ぽつぽつはあるが、町中にあるというレベルではとてもではないがない。ところがオーストラリアでは規制が非常に緩いため、TABが乱立しているのである。コンビニとまでは言わないが、マクドナルドくらいの頻度では存在しているぞ。



 写真のようにいかにも場外馬券売場ですよといった店構えのところも多いが、オーストラリアのすごいところは、そのへんの居酒屋でもTABの馬券販売機を置いて馬券を売っているというところである。そういうところにTABの券売機を置いてもOKなのだ!


 ただのパブであっても、飲食しながら合法的に馬券が買える「競馬バー」になるというわけだ。そんな店が近所にあったら荷桁は廃人になるに違いないw



TAB



 さらには、このような野外特設TABまでメルボルンの街にはあった。



 これだけ自由度の高い馬券販売が行われていることがオーストラリアの馬券売り上げを底支えしているのは言うまでもない。



 さらに日本のWINSと違うのは、オーストラリアでは競馬の平地レース、ハーネスレース、そしてドッグレースもひっくるめて、ほとんどのレース場が同じTABのシステムで相互に馬券及び犬券(?)を販売しているというところだ。



TAB



 このように昼・夕・夜と一日中ひっきりなしにレースが楽しめる。ここに1日いると3場買いどころではない。日本で例えれば競馬・競輪・競艇・オートの全ての券が買える場外があるようなものなのだ。


 販売システムが違って相互発売できない、みたいな先見の明がなさ過ぎる運営が行われている日本とは根本的に仕組みが違うのだ。




TAB


 次にTABの内部を紹介していこう。



 いざTABの中に入ってみると、意外といかにもダメ人間みたいなやつは少ない。ひとつひとつのTABが小さいし、わりとこぎれいにしているので、床に座り込んだり寝転んだりという輩はほとんど見受けられない。


 もちろん中には外すと「FUCK!」と叫んで馬券を破り捨てるくらいのガラの悪いやつはいるが、荷桁の実感としては総じて安心して場外発売を楽しむことができると言える。


TAB


 設備的には日本と同じで大量の画面と出馬表が壁に設置されている。


 場外のTABは基本的にマークカード方式なので、出馬表のところに書いてある凡例のように、開催地域とレース種別(競馬かハーネスかドッグレースか)を選んで、あとは賭式と馬番と金額を選ぶという日本と同じ要領で馬券を買えばいい。


 何故か競馬場だとマークカードはなく口頭で買えと言われるので、三連単を買うときなど大変なのだが、場外では安心して多点数を買うことが可能だ。日本で自力で馬券が買える方はまったく苦労せずに購入することが可能であろう。



 荷桁はオーストラリア滞在中、競馬場にいる時間以外のかなりの時間をこのすさまじい場外ですごした(笑)空港に向かうバスの発車ギリギリまでいたくらいである。


 やはり習うより慣れろで、ここでたくさんレースを見たことでかなりオーストラリアの競馬に触れることができたので結果的に競馬場での馬券の組み立てに役に立ったとも言える。


 オーストラリアに行く機会のある方は競馬場に行く時間はなくとも、是非このTABくらいは覗いてみてください。

 

 さて、長きにわたってお届けしてまいりました、オーストラリア競馬場訪問記、いかがでしたでしょうか?


 兎にも角にも、この国では競馬が非常に愛されておりますので、競馬好きを自称される方は是非、一度、オーストラリアの競馬場に行ってみてくださいな。



 オーストラリア競馬訪問記、これでほんとにおしまいです。





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*オーストラリアの競馬場に関する記事は以下にもあります。

 フレミントン競馬場 その1 ~メルボルンカップ事始~
 フレミントン競馬場 その2 ~メルボルンカップ・デー~
 フレミントン競馬場 その3 ~競馬はパーティ~
 フレミントン競馬場 その4 ~レーシング!~
 フレミントン競馬場 その5 ~ドレスコード~
 フレミントン競馬場 その6 ~いざメルボルンカップ~
 フレミントン競馬場 その7 ~宴のあと~

 ムーニーバレー競馬場 その1 ~オーストラリア競馬~
 ムーニーバレー競馬場 その2 ~市電に乗って~
 ムーニーバレー競馬場 その3 ~ブックメーカーとの出会い~
 ムーニーバレー競馬場 その4 ~プライス~
 ムーニーバレー競馬場 その5 ~ハーネス競馬~
 ムーニーバレー競馬場 その6 ~場所取りと駆け引き~

 カイントン競馬場 その1 ~もうひとつのカップ・デー~
 カイントン競馬場 その2 ~カイントンカップ2008~
 カイントン競馬場 その3 ~新緑のパドック~
 カイントン競馬場 その4 ~芝生があるから~
 カイントン競馬場 その5 ~クール・ジャパニーズ~
 カイントン競馬場 その6 ~旅の終わり~


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