日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 小倉競馬場 > 小倉競馬場 その33 ~藤田菜七子とメイショウカイドウ~
小倉競馬場のコース
*小倉競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は小倉競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、小倉競馬場もこれで33本目になりましたが、ここいらで一区切りといたしましょう。ここまで長きに渡って小倉競馬場の場内の様子をご紹介してまいりましたが、今回は少し趣を変えまして、荷桁が訪問した2017年9月3日の小倉開催の様子をレポートしたいと思っております。
この日は2017年の最後の小倉競馬開催でありました。例によって荷桁は旅打ち旅行を敢行し、広島競輪→山陽オート→下関競艇と3か所のレース場をまわって、最後にこの小倉競馬場にやってきたのでありました。
実は、この日の小倉競馬場はいろいろと見どころが盛りだくさんだった日でございました。ひとつはメインレースにて小倉2歳ステークスという重賞が開催される日だったこと。もうひとつはその小倉2歳ステークスにて藤田菜七子騎手が騎乗するということ。さらにもうひとつは長年誘導馬として活躍してきたメイショウカイドウが引退をする日だったということであります...
小倉2歳ステークスは毎年のことなのでともかくとしても、関東所属の藤田菜七子騎手の小倉競馬参戦はかなり珍しいことで、さらに今回は藤田騎手自身3回目となる重賞騎乗、かつ勝てる可能性のある馬での参戦ということもあり戦前からけっこうな話題になっていたのであります。これに加えて小倉で重賞4勝などの実績があり誘導馬としても圧倒的人気を誇っていたメイショウカイドウが誘導馬を引退するということもあり、いろいろと見なくてはならないものが多かった日だったのでございます。
というわけで、今回のレポートではそんな2017年9月3日の小倉開催の様子をゆるゆると振り返っていきたいと思っておりますので、よろしくお付き合いいただけますと幸いです・・・。
この日は混雑するだろうなあ、と言うのはなんとなく察知ができたので、朝早めに宿を発ち、朝8時くらいに小倉競馬場のメインゲートにやってきたのだが、なんと既に指定席は満席(公式発表では7時41分に整理券の配布終了)であった。まあ、整理券もらえたらラッキーくらいの気持ちではあったのだが、その前の年よりかなり早い段階での満席ということで、さすがは藤田菜七子効果といったところである。
ちなみに後日の新聞報道によると、入場者数は前年比約155%の1万8429人だったということだ。やっぱ菜七子さんすげえわ。
この日は何がよかったかって天気がすこぶるよかった。暦の上では9月なので、夏真っ盛りというわけでもないのだが、やはり夏競馬は天気がいいと気分も上がる感じである。
函館競馬場でも思ったが、夏競馬は天気に恵まれるだけで、もう勝った感はある。実は荷桁は小倉競馬場訪問時はわりと天気が悪いことが多かったので、なおさら今回の訪問での好天は身に染みてうれしかったのである。
さて、そんな小倉だったが、この日は藤田菜七子騎手が登場すると言うこともありパドックが大盛況であった。
藤田騎手はこの日、5、7、11レースの3鞍に騎乗(写真は7レースのパドック)。
やはり注目度は相当で、このカメラの数である。まさにアイドル騎手という感じですのう。
さらに夏の小倉と言えば、この名手を忘れてはならない。かつては毎年のように小倉リーディングを取っていて、ファンの人気も高い武豊騎手だ。2017年は1位の幸騎手にわずかに及ばなかったが、小倉リーディング2位と存在感を見せつけた。
藤田菜七子騎手に負けないこの人気っぷり。さすがでございますな。
この日、藤田騎手は3回騎乗して、7Rのオンワードハンターでの5着が最高位。やや残念な結果になったが、冬の裏開催なんかでは小倉に遠征してくることもあるだろうし、今後に期待である。
さて、藤田騎手の話はここいらにしておいて、もう一人(一頭?)の主役であるメイショウカイドウの話もしておくことにしよう。
この日もしっかりと誘導馬のお仕事をこなしていて、これで引退という雰囲気は微塵も感じさせていなかったぞ。荷桁が競馬を始めた学生の頃はこのメイショウカイドウが小倉・中距離で滅法強くて「小倉の鬼」などと呼ばれていて思い出深い馬だ。この時期には函館に滅法強いエリモハリアーなんつー馬もいて「函館記念の申し子」なんて言われていたのう、何だか今覚えば個性的で一癖ある馬が今よりも多かったんかもな。
ちなみに場内にはこんなメイショウカイドウのメモリアルコーナーも設置されていた。この日だけなのか、今後もしばらく設置されるのかは知らないが、こういう個性派の記憶を大事にすることは大事ですな。
ちなみに、メインレース前の誘導ではたてがみに花のアクセサリーなんかつけていて、実に華やかであった。10年に渡っての誘導馬生活、本当にお疲れ様でございました。なんか、競馬見始めたころの馬がほとんど種牡馬や誘導馬になってしまっているので見られなくなってしまうのは寂しいと思わないこともないが、これもまた時代の流れなのであろう。ちなみに、乗馬訓練用馬としては引き続き小倉競馬場にいるという話なので、また小倉競馬に行った際には乗馬センターあたりでも覗いてみるか。
ちなみに、この日はメイショウカイドウ以外の誘導馬たちもたくさん見ることができた。写真はメイショウドンタクとサンライズベガ。
さらに2009年北九州記念の勝馬、サンダルフォン。個人的には2010年のアンコールステークスで激走してくれたのが非常にありがたかったぞい。
さらにはジェントルマンとサンライズネガノ。サンライズが2頭もいるのは、やはり馬主の松岡さんへの配慮などがあるんだろうか・・・?
まあ細かいことはよく分からんが、これからはこういう面々が小倉で誘導馬を務めているので皆さんも気になる馬は要チェックの上でお越しくだされ。しかしこうして並べてみるとやはりメイショウカイドウの知名度・人気度は圧倒的だよなあ・・・。最後に見られてラッキーでした。
メインレースの小倉2歳ステークスは武豊騎手騎乗のアサクサゲンキが快勝。その後、1400mの京王杯でも3着に食い込んだが、1600mに距離が伸びたG1朝日杯では10着に敗れた。今後は短距離路線で行くのだろうか・・・?ファルコンステークスあたりでいい走りをしてくれたら楽しみな一頭である。
さてさて、そんなわけで、しょうもない記事でございましたが、2017年9月3日の様子を淡々とご紹介させていただきました。
旅打ちで行く場合、特に関東の方からはなかなか骨の折れる距離にはなってしまいますが、それを補って余りある、風光明媚さと魅力のある競馬場でございますので、皆様も是非、機会があれば小倉を訪問してみてくだされ。
っつーわけで、小倉競馬場レポート、33本という回数になってしまいましたが、ここらでいったんおしまいにしたいと思います。長いことお付き合いいただきましてありがとうございました。
次回からは九州から飛びまして、北陸石川県は金沢競馬場のレポートを久々に書いてまいりたいと思います。
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