日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 川崎競馬場 > 川崎競馬場 その1 ~鉄火場シティ川崎~
川崎競馬場直線。内馬場は駐車場と芝生広場、スタンドは・・・鉄火場です。
どうも荷桁です。最近、更新が頻繁ですね。まあ、若隠居なので当然と言えば当然なのですが。
さて、高知、姫路と西日本の、しかもマニアックな競馬場が続いてしまったので、今回からは気分を変えて、南関東4競馬のひとつである川崎競馬場を紹介していくことにする...
川崎競馬場は神奈川県川崎市にある地方競馬場である。
川崎市を知らない人は少ないと思うが念のため説明しておこう。
川崎市は神奈川県の県庁所在地の横浜に次ぐ人口を抱える街である。街のカラーは海辺の工業地帯と内陸のベッドタウンに大別されることが多い。
小田急や東急が走る内陸のベッドタウンのほうは典型的な住宅街で特にこれといった特徴もないが、京急やJRが走る工業地帯のほうはあまりガラがよくないイメージが定着している。そしてそのガラがよくないイメージどおり、競馬場は海側にあるのである。
お次ぎはざっくりとした川崎競馬場の歴史を紹介しよう。
歴史を遡ると戸塚競馬場の時代まで戻らないといけないのだが、そこまでやっていると時間がかかりそうなので、ひとまず適当なところから話を始めると、株式会社川崎競馬倶楽部という民間会社があり、そこが昭和24年に現在地に川崎競馬場を建設。それを神奈川県が買収する形で、競馬場が整備されて、昭和25年に神奈川県営競馬、川崎市営競馬がはじまることとなった。
その後、昭和32年に神奈川県は、川崎競馬場を7億円で株式会社川崎競馬倶楽部から社名変更した、株式会社関東レース倶楽部へ売却し、以後開催のたびに競馬場を借上げて使用するという形で、現在に至っている。
ちなみに、株式会社関東レース倶楽部という会社は最終的によみうりランドと名前を変えている。現在、川崎競馬場の管理者がよみうりランドになっているのはそういうわけです。
現在は神奈川県と川崎市による一部事務組合「神奈川県川崎競馬組合」という組合が運営をしている。
大井・船橋・浦和と共に南関東競馬サークルに属していて、南関東4競馬場と呼ばれることが多い。
初めて出てきた言葉なので説明をしておくと、同サークルに所属している4つの競馬場は同一ルールの下、競走の体系化を実現していて、競走馬・騎手の交流をごくごく当たり前に行っている。ウェブページやネット投票も同じシステムを採用していて、もはや同じ主催者が運営を行っていると言っても過言ではない状態になっている。
その中で、川崎競馬場は東京にある大井競馬に次ぐ売り上げ規模を持っていて、まあ、イメージ的にも2番手につけている競馬場と言うのが妥当な感じだ。
ただ売り上げ規模で劣る船橋競馬場のほうが、ハイセイコーやアブクマポーロ、アジュディミツオーなどの名馬を出したり、騎手のレベルが高かったりするので少々バツが悪い。川崎にもロジータ・キヨフジなどがいたのだが、どうもワンパンチ足りないな。
さて、大学を卒業する2009年まで関東に拠点を置いていた荷桁にとって、川崎は度々訪れていた競馬場の1つだ。
東京駅から川崎駅までは東海道線で290円、18分とすぐだ。川崎駅からは無料バスか徒歩で行けばいい。歩いても15分ほどだ。東京都心部からでも場所によっては大井競馬場よりも早くかつ安く行けてしまうくらいだ。
ちなみに、京急大師線の港町(みなとちょう)が最寄りのため、京急ユーザーであればこちらを使うのも当然のことながら便利である。
川崎競馬場は何がすごいって、駅や市役所から歩いて10分という街のど真ん中に競馬場があるということだ。
地図中に市役所の表記がないのでアレだが、駅からの距離や何となく中心地に近いなという感じはお分かりいただけることと思う。
川崎競輪場
川崎市の中心市街地はもちろん川崎駅周辺なのだが、そこからの徒歩圏内に競馬場と、なんと川崎競輪場まである。市役所の近くにグランドや体育館がある街というのはよくあるが、川崎だとそれが競馬場・競輪場なのだ。
しかも、そのすぐ近くにはもちろんオフィス街や繁華街もある。仕事や遊びのついでにもふらっと立ち寄れる、好立地と言えよう。逆に競馬ファンにとってはレース終了後も、立ち寄るところ(深読みしないように)が多くて楽しい。
川崎の繁華街「銀柳街」。ここからも歩いて競馬場まで行ける。
なお、駅から近道をするとどうしても堀之内と呼ばれる風俗街をつっきることになるので男女グループで行く際などは注意していただきたい。
ちなみにこのソープ街は関東ではかの有名な吉原に次ぐ規模を誇っているそうで。ウィキペディアで堀之内を調べるとこの街でいかに風俗産業が発展したかが熱く語られていて興味深い内容だw
それにしても競馬・競輪と風俗街そして飲み屋。分かりやすいくらいに男の欲望を満たしてくれる界隈だぜ。
現在、そんな川崎では春から11月くらいまではナイターでの開催が行われている。
先ほど言ったように立地がいいので会社帰りの会社員や工員さんなどががっつり取り込めるため、まあ当然の進化と言える。
お隣の川崎競輪もナイター開催を行っており、開催はあまりかぶらないようになっているし、競馬場も競輪場もどこかしらの場外発売を毎日のようにやっているので、川崎市民は毎日何かしらのレースを楽しむことができるというわけだ。
まさに街を上げての鉄火場。昔も今も工場地帯として栄えた土地柄か、こうした「遊び」の部分にも寛容だ。こういう雰囲気を持つ土地は関東でも珍しいので荷桁的には訪れるたびに楽しい、好きな街の1つだ。
さて、いろいろ前置きをしてしまいましたが、次回は実際に行った際の写真をまじえつつ、川崎競馬レポートをしていきたいと思います。
>>川崎競馬場レポートその2へ
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