日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その22 ~京都競馬場 グルメ れすとらん花家~
京都競馬場のレストラン花家
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
今回も、京都競馬場レポートのつづきです。
引き続き、京都競馬のグルメの話をしていければと思います。京都競馬のグルメ全般については前回のレポートにてざっくり語っておりますので、そちらをお読みの上で今回のレポートもお読みいただけますと話が早くてありがたいところです。
今回は前回のファーストフードプラザから変わって、今回は京都競馬場グルメのうち「れすとらん花家(はなや)」についてご紹介してまいります。実は花家は個人的な事情もあって、京都競馬場訪問時にはよく利用しているお店でもあり、いろいろ話すことがあるということで、今回単独で取り上げさせていただいております。
まあ、そのへんの背景につきましてはお読みになる方には関係のない話ですので、普通に京都競馬場の食堂の一つとして読み進めていただければと思います...
れすとらん花家は現在ビッグスワンの2階にお店を構えているが、少し前まではビッグスワン2階のスタンドを4コーナーの方に出たところにあった、独立した建屋に店舗を構えていた。
本場開催時も場外開催時も営業しており、店内も広く、さらに4コーナー寄りということもあり、G1開催日などをのぞいて、そんなに大混雑もしなかったため、きわめて使い勝手がよくいわゆる常連さんの多いお店でもあった。
スタンドからは屋根でつながっていた。昔は投票所がそんなに縮小されていなかったので、スタンドにはいってすぐの209投票所までダッシュすれば馬券も難なく買えたので、ここを本拠地にしている人も多かったのである。
当時の店内は席数も多く、外光を取り入れており、店内も明るく、非常に居心地のよい空間であった。ちょうど4コーナーの前にあったので、生でレースが見られる数少ないレストランでもあたのだ。っていうか京都競馬場の中では唯一の走路が見渡せるレストランだったのである。懐かしい。
現在この建屋は土台事取り壊されてしまって「芝生の丘」という謎の観戦スペースに変貌を遂げてしまっている。非常にトホホなことだ(現在の様子はこちらのレポートからどうぞ。に少し写真と記述がございます)。
そして、現在、れすとらん花家はスタンド、ビッグスワン2階のこちらに移転してリニューアルオープンをしている。外光はなくなり、スペースもかなり狭くなったが、よく行っていたお店が今もこうして継続しているというのはありがたいことである。
花家のメニューはこんな感じである。
基本的には定食、どんぶり、麺類、カレー、酒とそのつまみと全方位作戦を展開している、典型的な食堂である。異色なのはスパゲッティーとチキンライスくらいであろうか。生ビールは共通料金の530円となっているが冷奴・枝豆が220円、チーズクラッカー280円など、無難なアテが比較的安価にあるのがありがたい部分だ。
基本的には入り口で食券を購入し、それをもって提供口に向かい、提供されたものを持って席に行って食べるというのが基本的なスタイルだ。
店内はこんな感じになっている。
以前のお店よりだいぶ手狭になったが、それでもまずまずの席数だ。移転後も常連率およびアルコール注文率の高さはさほど変わっていない印象である。
荷桁たちもたまに花家に行くとついついダメ人間化してしまうことが多い。昼時に行ってこんなことしてたら迷惑になるので、だいたい午前中早いうちに行って、未勝利戦を見ながらぐびぐび酒を飲んで昼前、混雑してくる前にお店を出るというパターンが多い。
写真を冷静に観察すると、手前の二人は既にサワーに切り替わっているため、既に3杯目ないし4杯目であろう。手元の新聞はまだ3Rを開いているので、やれやれ我ながらひどいペースだ。いろんな意味で、皆さんはあまり真似しないでくだされ(?)
さて、花家の想い出よりも何が食えるかという話をしたほうがよいな。
写真は京都らしい一品ということで「にしんそば」である。にしんそばは京都の名物(北海道でもよく食べられる)で、かけそばの上に身欠きニシンの甘露煮を載せたものである。600円と少したじろぐ値付けではあるが、京都競馬場に来たからには京都の名物っぽいものを食べておきたい!という方はこちらのにしんそばを食べておくのは一つである。
*ここ花家以外でも京都競馬場には、にしんそばを扱っているお店はあります
お次は鳥うどん。
この写真だけ雰囲気が違うのは、ふざけて友人のカメラで撮影したため。ピントが丼の奥に合っているなど無茶苦茶なできになってしまった。
ご覧のとおり、けっこうゴロゴロと鶏肉が入った、あっさり味のうどんなので、酒の〆などにも持って来いの一品である。関西らしく出汁はあっさりしていてこれがまた二日酔いにもよいのだ。このブログでは競馬場のグルメを評するときに「二日酔いのときにもよい」とかいう表現を多用しているが、分かる人だけウンウン頷いていただければと思います・・・。
お次は、今もあるのか分からないがうなぎ丼。
確か午前中から万馬券が当たり、勢いづいて頼んでしまった一品である。競馬場のうな丼は名古屋競馬場のぎふ屋がなきあとは、あまりこれといった勢力が出てきていないが、花家のうな丼は二枚も乗っていてなかなかいい感じであった。
今はうなぎも高騰してなかなか競馬場の食堂では出しづらい部分もあるかもしれないが、競馬場で的中したら豪勢にうなぎを!という人間は一定数いそうなので、是非とも果敢なお店の登場を待ちたいところである。
こちらはだし巻卵と、チーズクラッカー。コスパがいいわけでもないし、味がすごくいいというものでもないが、どちらもある意味抜群の安定感。奇をてらわない日常の美学がここには確かにある。
こちらは唐揚げ。値段を失念。比較的ちゃんとしているので、お店の手仕込みっぽい雰囲気はある。アテに困ったらこれが無難かもしれない。
最後に、ちょっと変わったメニューをご紹介。フィッシュ&チップスだ。
実はエリザベス女王杯の日に、花家を訪問したところ、イギリスにちなんだ限定メニューというくくりで、花家のメニューに「フィッシュ&チップス」という文字が燦然と輝いていたのである。「これは気になる!」ということで頼んでみたら出てきたのが上記の写真の一品。白身フライにフライドポテト、確かにフィッシュ&チップスっちゃフィッシュ&チップスだが、ちょっと一本取られた感はあるよな(笑)。味も普通に白身フライとポテトフライでしたので美味しくいただきました。
とまあ、こんな感じで花家は、最後のフィッシュ&チップスを見ていただいたら何となくお分かりいただけると思うが、よくも悪くも京都競馬場っぽい食堂である。食券システムの採用や食材などを見ていても、誤解を恐れずに言うと、無難と回転を極めたという感じだ。
京都競馬場でお客をさばいて商売をするという点では、花家のスタイルは経営的視点からは最適解の一つではあるんだろう。利用する側もそれをある程度分かったうえで訪問するのがベストである。
この花家というお店の雰囲気を何となく覚えていただいた上で、次回以降の京都競馬グルメレポートを読み進めていただけると、何となく、前回のレポートで述べていた京都競馬場のグルメのいろいろな閉塞感というのを感じていただけるかと思います。
次回以降、まだまだ京都競馬場グルメのお話しをば・・・。
>>京都競馬場レポートその23へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
阪神競馬場 その1 ~阪神競馬場の歴史と私的な思い出~
小倉競馬場 その1 ~どうにかこうにか小倉~
新潟競馬場 その1 ~夏の新潟は競馬と冷酒で~
福島競馬場 その1 ~福島上陸~
中山競馬場 その1 ~アクセスに難あり~
東京競馬場 その1 ~大きいことはいいことだ~
*京都競馬場に関する記事は以下にもあります。
京都競馬場 その1 ~淀の競馬の歴史と今~
京都競馬場 その2 ~京都競馬場 アクセス~
京都競馬場 その3 ~京都競馬場 駐車場~
京都競馬場 その4 ~京都競馬場 入場門とシンザンと公園とわたし~
京都競馬場 その5 ~京都競馬場散歩 お稲荷さん、馬頭観音、そして名馬たち~
京都競馬場 その6 ~京都競馬場の公園 陽だまり広場と緑の広場~
京都競馬場 その7 ~京都競馬場 パドック~
京都競馬場 その8 ~京都競馬場 グランドスワンとビッグスワン~
京都競馬場 その9 ~京都競馬場 スタンド1階~
京都競馬場 その10 ~京都競馬場 スタンド2階 ATM・三冠馬ホールなど~
京都競馬場 その11 ~京都競馬場 スタンド2階 鉄火場ゾーン~
京都競馬場 その12 ~京都競馬場 スタンド3階 スローダンとメモリアルロード~
京都競馬場 その13 ~京都競馬場 スタンド4階 シグネットホールほか~
京都競馬場 その14 ~京都競馬場 観覧席 スタンド屋外席1~4階~
京都競馬場 その15 ~京都競馬場 指定席 ラウンジシートとL-テーブル~
京都競馬場 その16 ~京都競馬場 指定席 5階A指定・B指定席~
京都競馬場 その17 ~京都競馬場 指定席 グランドスワン6階~
京都競馬場 その18 ~京都競馬場 芝生席・スタンド前での観戦~
京都競馬場 その19 ~京都競馬場 ウイナーズサークルほか~
京都競馬場 その20 ~京都競馬場 コースや昔の馬券の話~
京都競馬場 その21 ~京都競馬場 グルメ ファーストフードプラザ すいとん・吉野家・モスバーガーほか~
京都競馬場 その22 ~京都競馬場 グルメ れすとらん花家~
京都競馬場 その23 ~京都競馬場 グルメ レストランプラザ 駒・こだま・阪急食堂・春陽堂・大湖~
京都競馬場 その24 ~京都競馬場 グルメ 京藤・おおつき・比龍・白鳥~
京都競馬場 その25 ~京都競馬場 グルメ まとゐ鮨・レストラン藤・AMON~
京都競馬場 その26 ~京都競馬場 グルメ 指定席エリア 駒・阪急梅八~
京都競馬場 その27 ~京都競馬場 グルメ 指定席エリア レストラン京阪・カレーショップシルヴァー~
京都競馬場 その28 ~京都競馬場 グルメ 売店編 樋口と平田~
京都競馬場 その29 ~京都競馬場 グルメ 売店編 Two days、コメタ、森久ほか~
*テーマが近い記事はこちらから。
函館競馬場 その9 ~函館競馬場 グルメ~
福島競馬場 その2 ~福島競馬場 グルメ~
新潟競馬場 その3 ~直線競馬とタレカツ丼~
中京競馬場 その12 ~中京競馬場グルメ ペガサス1階~
京都競馬場 その21 ~京都競馬場 グルメ ファーストフードプラザ すいとん・吉野家・モスバーガーほか~
阪神競馬場 その15 ~阪神競馬場グルメ 東ウイング1階フードプラザ~
小倉競馬場 その7 ~小倉競馬場 グルメ~
盛岡競馬場 その3 ~盛岡競馬場グルメ~
水沢競馬場 その8 ~水沢競馬場 グルメ~
川崎競馬場 その3 ~怒涛の川崎競馬グルメ 前編~
浦和競馬場 その13 〜浦和競馬場グルメ フライ天国〜
大井競馬場 その16 ~大井競馬場 グルメ その1 第一仲商店~
名古屋競馬場 その3 ~名古屋競馬場グルメ~
名古屋競馬場 その11 ~名古屋競馬場グルメ 第2弾 えびすや~
笠松競馬場 その4 ~笠松だよ!B級グルメ!~
笠松競馬場 その11 ~笠松競馬グルメ ”麺”編~
園田競馬場 その17 ~園田競馬場グルメ 明石屋のたこ天・西ホルモン・園田屋ほか~
姫路競馬場 その6 ~追加レポート後編~
福山競馬場 その9 ~福山競馬場 グルメ~
佐賀競馬場 その4 ~佐賀競馬場グルメ~
佐賀競馬場 その16 ~久々の佐賀競馬場グルメ~
荒尾競馬場 その4 ~荒尾競馬グルメ~
荒尾競馬場 その10 ~忘れグルメを食べにきました~
ソウル競馬場 その12 〜ソウル競馬場グルメ〜
フートー競馬場 その12 〜フートー競馬場グルメ〜
マルサ競馬場 その15 〜マルサ競馬場グルメとビール〜
ニコシア競馬場 その15 〜ニコシア競馬場グルメ〜
PR
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
(10/22)
(08/15)
(08/14)
(10/23)
(10/22)
プロフィール
HN:
荷桁勇矢
性別:
男性
職業:
若隠居
趣味:
逃げ
このブログについて
このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド