小倉競馬場 その31 ~小倉競馬場 グルメ 玉屋とフィンズレストラン~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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小倉競馬場のグルメレストラン玉屋
小倉競馬場の3階にあるレストラン玉屋


*小倉競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は小倉競馬場レポートその1
からどうぞ。




 今回も小倉競馬場のグルメの話を続けていくことにいたしましょう。



 今回のレポートでは小倉競馬場内に存在している2軒のレストランをご紹介してまいりたいと思います。例によって、小倉競馬場のグルメ全般の基本的なところについては小倉競馬場レポートその28にてご説明をしておりますので、あらかじめそちらをお読みいただいた上でこのレポートも読んでいただけますと話を進める身としてはありがたいので、まだの方はどうぞご一読の程、よろしくお願いいたします。



 小倉競馬場はこの規模の競馬場にしては珍しく、いわゆるレストラン・食堂タイプの飲食店が2軒しか存在していない競馬場だ。開催日程の数の問題なのか、それとも前回前々回のレポートでご紹介したファーストフード系店舗が強いせいかはよく分からないが、2018年1月現在、小倉競馬場にあるレストランは3階にある玉屋、そして5階にあるフィンズレストランの2軒のみになっている。少し前には朋逢という中華レストランもあったのだが、これは2016年になくなってしまったようだ。



 2軒しかないということは利用者の立場からすると選択肢が少なくて不便ということになるが、こうした旅打ちブログを書いている者からすると、容易に2軒とも回れてしまうとも言えるわけで、幸か不幸かどちらのお店も既に訪問済みである。というわけで、今回はお店の中の様子なども含めて「玉屋」そして「フィンズレストラン」の様子を詳しくご紹介してまいりたいと思いますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします...


小倉競馬場のレストラン玉屋にできる行列



 さて。まずは3階にある玉屋を見ていくことにしよう。



 さすがに2軒しかないレストランということもあり、昼時にはこの行列である。まあ、これも混雑日だけの風景で普通の開催日や場外発売日には閑古鳥が鳴いているのかもしれないが・・・。近年JRAの施策でローカルの競馬場での開催日程を削り、基幹場での開催を増やしているが、そういう部分がこういう食堂の体力を削り取っているというところは我々ファンとしてもしっかり認識しておく必要があるだろう。


 とまあ、お堅い話はともかく、玉屋は小倉競馬場ではかなり親しまれているレストランだという話でございます。




小倉競馬場のレストラン玉屋のメニュー



 玉屋は屋号だけ見ると何のお店かよく分からないのだが、ショーケースに並ぶメニューを見ても何のお店かはパッとは分からない。



 カレー、スパゲッティ、オムライス、ハンバーグ、トンカツなどの洋食メニューがあるかと思えば、うどん、寿司、カツ丼などの和食もあり、さらにはお約束のようにチャンポン、挙句の果てにお子様ランチまであるという状態で、これはもう「ファミリーレストラン」と言うのが的確であろう。



 ・・・と思っていたら、JRAの公式ウェブサイトでもジャンルは「ファミリーレストラン」となっていた。だが驚くなかれ公式ウェブサイトをくまなく探したが、JRA全10場の競馬場の中でも「ファミリーレストラン」と銘打ってあるレストランはここ玉屋だけだ。そう。ここはJRA唯一のファミレスなのだ。おお。何だか玉屋がすげえ店に見えてきたぞ。




小倉競馬場のレストラン玉屋のオススメメニュー



 ちなみに、ドアの前にはその日のおススメメニューも掲出されているので是非こちらもチェックしてほしい。冬季にはカキフライもあるようだ。しかし、カキフライ単品が530円でカキフライ定食が850円ってわりと価格差あるな・・・。




小倉競馬場のレストラン玉屋の店内風景



 さて、それでは玉屋の店内に入ってみよう。



 ファミリーレストランにしてはやや武骨な感じはあるが、清潔感のある店内で実にいい感じである。右手に見える入口のカウンターにて注文をしてから席につくシステムである。



 テレビ画面も多く、どこの席にいてもレース映像が見られるのも実にポイントが高い。




小倉競馬場のレストラン玉屋の店内風景



 お一人様に対応すると思しき大きいテーブルもあるのでレストランには一人で入りづらいと感じている方もご安心くだされ。さらに奥には子ども用の椅子もある。ファーストフードプラザの備え付けテーブルではお子さんがどうしても食事しづらい部分があるが、玉屋ではそのへんの心配はいらねえ。お子さん連れの方はガンガン連れ込んでやってくれ。もちろん店内は終日全面禁煙だ。




小倉競馬場の玉屋のぬか炊き定食



 さて、そんな玉屋では「ぬか炊き定食(850円)」をいただいた。



 ごはん、味噌汁、豆腐、漬物、さらに煮物が添えられたサバのぬか炊きが中央にどーんと存在しているというヘルシーかつバランスの取れたメニューである。




小倉競馬場グルメである玉屋のぬか炊き



 ぬか炊きとは何ぞや?という方もいらっしゃると思うので一応ご説明しておこう。「ぬか炊き」とは小倉周辺の郷土料理で、いわゆる「糠みそ」を出汁にして、サバやイワシなんかを炊いた料理だ。サバの味噌煮に近いっちゃ近いが、甘くなく、さらには糠の効果で魚の生臭さもなく(かといって糠臭いわけでもない)、柔らかく煮込んであるので骨まで食べられて栄養価も高いという極めて機能的な料理である。市中の旦過市場なんかでは専門店もあり、容易に手に入れることができるぞ。



 もちろん、見てのとおりでメシにも合うので実に食が進む。朝食としてもちょうどいいと思うので、是非ご賞味あれ。




小倉競馬場の玉屋のメニューと代金



 ちなみに玉屋のメニューと代金はこんな感じ。



 おおむねよいのだが、ひとつ気になるのは、先ほどカキフライでも指摘したとおり、おかず単品と定食の価格差があることだ。



 例えばヒレカツは単品が540円なのに対して、ヒレカツ定食が950円と410円も高くなっている。ご飯味噌汁に小皿がついたとしても、さすがにこれはいくらなんでも・・・という感じである。まあ逆に考えれば単品が安いとも言えなくもないが・・・。酒飲みにとってはいい設定なのかもしれないな。



 逆に値打ち感があるのはハンバーグやエビフライなどの洋食系か。実際のボリューム感は拝んでみないと分からない部分はあるが、金額的には比較的リーズナブルな印象である。たびたび申し上げているとおり、小倉競馬場では唯一のレストランということで今後もちょいちょい利用する可能性はあると思うので、行った際にはまたアップしてまいります。




小倉競馬場のおすすめグルメであるフィンズレストラン外観



 さて、それでは小倉競馬場に2軒あるレストランのうち、もう一つの「フィンズレストラン」をご紹介することにしよう。



 このレストランは5階のゴール板側に存在しているレストランだ。5階はB指定席と馬主席しかないフロアなので、一般客にはやや忘れられがちなレストランなのだが、指定席エリア外にあるので、基本的には誰でも入ることができるレストランである。ただその立地もあってか、場内のグルメ案内でもカットされていたりすることがままあるというやや可哀想なレストランだ。



 ただ、馬主席の入口の目の前にあることから、ある意味ここは馬主さんのためのレストランとも言え(小倉競馬場の馬主席エリアにはレストランはない)、敢えて一般客への周知を控えているという可能性もある。いずれにせよ、小倉競馬場のレストランの中では最も高級路線のレストランだと思っていただければOKである。




小倉競馬場のフィンズレストランのメニュー



 メニューはこんな感じだ。



 少し見づらくて申し訳ないが、カレー、ハンバーグセット、定食、うどん、チャンポンなど、先ほどの玉屋と置いているものの系統は似ている感じだ。ただ、やはりというか何というか、価格設定はすべて1000円超と強気な価格設定だ。この店に課せられたミッションを思えば何の文句もないのだが、一般庶民的にはやや怯まずにはいられない感じである。




小倉競馬場のフィンズレストランのメニュー



 ひとまず、不安な方のためにメニューの詳細を見ていこう。



 まずは定番のカレーから。通常のカレーと思しきスパイシーカレーがミニサラダつきで1030円。それにトンカツがのったスパイシーロースカツカレーが1230円である。これだとトンカツが200円でトッピングできてしまうということになり、そこだけ見るとココイチより安いという謎設定だが、まあ、そういう価格設定になっておるぞ。さらにチキンインドカレーというのもあり、これもミニサラダつき1030円だ。



 さらにパスタ・サンドイッチメニューとして、ナポリタン(サラダ付1030円)、ミックスサンドイッチ(ドリンク付・1030円)なんてのもある。一応、幅広く取り揃えておくというのがレストランの絶対数が少ない小倉では重要なんだろうか・・・?




小倉競馬場のフィンズレストランの定食メニューと麺類メニュー



 ちょっと引きなってしまい恐縮だが、次のページも見ておこう。定食は洋風ハンバーグセット(1240円)とサバの味噌煮定食(1240円)の2種類がある。玉屋がぬか炊きだったのに対して、ここでは味噌煮と、同じサバを扱うにしても対応が別れる結果に。敢えてぬか炊きに味噌煮をぶつけてくる意図もよく分からないが(そもそもサバの味噌煮定食自体、中央競馬の食堂にはそんなにあるもんでもないし)、まああまり深く考えるのも面倒なのでここでは思考を止めておくことにしよう。



 さらに麺類として、長崎海鮮ちゃんぽん(1230円)、天ざるそば・うどん(930円)、上海老天そば・うどん(930円)などがある。これらの麺にはプラス100円するとかしわおにぎりが2個もついてくるというセットメニューもある。ここも先ほどのカツカレーのケースと同様にかしわおにぎりだけが異様に安い値段で追加できるという謎の価格設定だが、このへんも深く考えてもアレなので、スルーしておくことにしよう。




小倉競馬場のフィンズレストランのドリンクメニュー



 さらに、おつまみ、デザートなんかもある。



 おつまみは枝豆(310円)、ポテトフライ(310円)、板わさ(420円)、鶏の唐揚げ(620円)というラインナップ。デザートはアイスクリーム(410円)、コーヒーフロート(520円)、コーラフロート(520円)というラインナップだ。



 ドリンクもひととおり揃っている。ビールはキリンで、生、スタウト、ハーフ&ハーフがそれぞれ560円のほか、ワインの300mボトル(720円)、ウイスキー(420円)、冷酒(420円)などが並ぶ。しかし九州らしいのは焼酎が芋麦とも320円という部分か。やはり金持ち相手とは言え、焼酎だけは真っ当な値付けをしないと九州の方の逆鱗に触れてしまうんだろうな。こういうのを見ると、東京の居酒屋でやっすい焼酎をグラスで500円とかで売っているのが非常にやりきれないぜ。




小倉競馬場のフィンズレストランの内観



 さて、ではそろそろフィンズレストランの中に入ろう。基本的な構造は玉屋と変わらないのだが、幾分リッチな色調になっているぞ。




小倉競馬場のフィンズレストランの内観



 開放的な窓もあり、なかなかいい景色だ。馬場ではない側にあるのでレースを眺めることはできないが、小倉の街並みを臨みつつ、優雅にメシを食うことができる。




小倉競馬場のフィンズレストランの内観


小倉競馬場のフィンズレストランの中継モニター



 モニターはいろいろな場所にあるので、特に席によって見られないということもないだろう。ほかの競馬場だとそれなりの料金のちゃんとしたレストランであっても、モニターがきちんと整備されていなかったりするので、その点では玉屋もフィンズレストランも素晴らしい配慮である。




小倉競馬場のフィンズレストランのトマトチキンカレー



 さて、そんなフィンズレストランでは写真のトマトチキンカレーをいただいた。特に深い意味はないのだが、何となく珍しいメニューだったのと、二日酔い気味の心境にマッチしたため、こちらをチョイスしてみたのである。久々のセパレートタイプのカレーである。




小倉競馬場のフィンズレストランのトマトチキンカレー



 メニュー写真と比べるとチキンのゴロゴロ具合がやや微妙ではあるが、さすがに味はけっこう美味であった。



 このレストラン、せっかくお金を取れる立地なんだからもっとご当地っぽいもの(地魚など)があってもよいと思うのだが、まあそのあたりは今後に期待と言ったところか。ちなみに、ネットでいろいろ見ているとフィンズレストランは本場開催時であっても営業していない場合もあるようなことが書いてあったので、そのへんはあしからず。




小倉競馬場の朋逢の跡地



 さて、というわけで現在小倉競馬場で営業しているレストランを2軒見てまいりましたが、一応、かつて存在していた中華レストラン朋逢の現在の様子も見ておくことにしよう。ご覧のとおり、冬に行ったときにはがらんとして、閉店したときのままで放置されているような状況であった。




小倉競馬場の中華レストラン朋逢の跡地で行われていたイベント



 ところが夏に行った際には何やらよく分からないイベントの会場として使用されていた。



 イベントの会場として使用されているということはもう跡地に新しいレストランが入ることもないのかしら・・・。まあそれはそれで仕方のないことなんかもしれないな。




 小倉競馬場に残る2軒のレストランが今後も切磋琢磨していいものを提供してくれるよう、祈るばかりでございます。



 長くなってまいりましたが、次回はまだご紹介しきれていない売店などのグルメを取り上げていくことにいたします。もう少しだけ小倉競馬場レポートにお付き合いいただけますと幸いです・・・。




 



>>小倉競馬場レポートその32へ





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