日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 高知競馬場 > 高知競馬場 その10 ~高知競馬場 アクセス 路線バスで行く~
競馬場北口バス停
*高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。
今回も高知競馬場のアクセスについてお話をしていきます。前回のレポートでは高知駅を発着している無料送迎バスについて取り上げましたが、今回は高知競馬場へ路線バスでアクセスする方法を見ていければと思います。高知競馬場は基本的に自家用車での来訪を前提としていて、無料送迎バスは一日往復しかないため、時間が合わない方にとっては路線バスも大切なアクセス手段となりえます。ただ、高知の路線バスは余所者にはけっこうややこしいため、ある程度事前に調べていくのが無難かと思います。
本レポートにある写真は2019年2月訪問時のダイヤや路線の様子ですので、訪問の際は必ず最新の情報をご確認いただければと思います。特に2019年10月より土日祝日限定で高知競馬場(正面駐車場内)に路線バスの乗り入れが開始されたという大きなトピックスがありますので、十分にご留意ください。
さて。そんな訳でまいりましょう。高知競馬場アクセス、路線バス編でございます...
さて。そんなわけで、高知競馬場に向かう路線バスである。その前に高知のバスの話をしておこう。
高知競馬場がある高知市では、市内交通の主な公共交通機関としての役割をとさでん交通という会社が運行している路面電車と路線バスが担っている。路面電車で高知競馬場まで行ければ旅情もあっていい感じなのだが、高知競馬場はだいぶ郊外の方にあるため、基本的には路線バスでアクセスするということになる。
とさでん交通の路線バスの特徴は高知駅ではなく市街中心部に近い「はりまや橋」という交差点を中心に路線網が形成されているところにある。
はりまや橋は高知市の中心部にある交差点で、路面電車の路線が交差している地点なので旅でふらっと来た人にもわかりやすい場所だ。高知駅からは路面電車で三駅、徒歩でも15分くらいの距離感である。高知駅から桟橋地区までの高知市の南北のメインストリートと、東西のメインストリート国道32号線が交差していて、高知の交通の要衝だ。
んで、基本的に、とさでん交通の路線バスはこのはりまや橋交差点を通るような路線図になっているのだ。これははりまや橋交差点を起点としたバスターミナルがあるということではなく、郊外から来たバスがこのはりまや橋を通ってまた郊外へ向かっていくということである。この時にはりまや橋交差点を通過すると同じバスなのに系統番号が変わってしまうのがとさでん交通バスのややこしさのミソだ。
上級者であれば系統番号が変わるのももろともせずにはりまや橋周辺に限らず適切なバス停から乗車して高知競馬場に行けるとは思うが、初心者にはややハードルが高いので、今回は分かりやすさを重視してこのはりまや橋交差点にあるバス停の「南はりまや橋」「堺町」から発着する路線バスで高知競馬場に向かってみるので、そこだけご了承くだされ。
さて。まずは高知競馬場にアクセスできるバス停を確認しておこう。もっともスタンダードなアクセス方法は写真にある競馬場北口というバス停を使う方法だ。なお、2019年10月からこの競馬場北口を通るバスは土日の開催に限り、競馬場の門の前まで乗り入れるという運行を行っているので格段に便利になっている。基本的にはこの競馬場北口を通る系統に乗ればOKだ。ただ競馬場北口バス停自体は意外と競馬場から距離があり、バス停から競馬場の門までは1キロ弱あり10分くらい歩くので、そこはご留意くだされ。
ほか、滑り止めとして、蒔絵台というバス停も距離はあるがアクセスできないこともない。距離は1.5キロほどで徒歩で20分くらいだ。さらに以前のレポートでもご紹介した内の谷というバス停も距離は1.5キロほどで徒歩で20分くらいでアクセスできるバス停である。
一応今回のレポートではこの3つのバス停へのアクセスについて見ていくことにしよう。
さて。まずは南はりまや橋のバス停を起点して行くことができる競馬場北口と蒔絵台の2つのバス停について解説していこう。内の谷バス停についてはこの後出てくる堺町のバス停を使っていく方がよいので後回しにします。
南はりまや橋のバス停はこんな感じの、まあ普通のバス停だ。前回のレポートのとおり、無料送迎バスもここに停まるので、タイミングが合えばご活用くだされ。
看板にはきちんと路線図がのっていて乗るべき系統が把握できるようになっているので、乗る前には確認しておくようにしよう。
競馬場北口へ行く系統は緑のT3、T7の二系統である。この系統は蒔絵台や内の谷にも行くのだが、その手前に競馬場北口があるので、T3、T7の系統に乗るのであればとりあえず競馬場北口を目指しておけばOKである。土日であれば競馬場の目の前まで行ってくれるおまけつきだ。
一方で赤いU4という系統が競馬場北口を通らずに蒔絵台まで行っているため、T3、T7の路線がうまく合わない場合は、このU4系統を使って蒔絵台からアクセスする手もある。
まとめると、競馬場北口に行く場合はT3、T7の系統。蒔絵台に行く場合はU4系統を使うということ。逆に言えば、T3、T7系統に乗った時は素直に競馬場北口(土日は競馬場)で、U4系統に乗った時は蒔絵台で降りればOKということだ。
訪問時(2019年2月)の時刻表はこんな感じ。
競馬場北口へ行けるT3、T7の系統は、午前中に本数が少なく、午後からは比較的本数が増えるというダイヤ設定になっている。従って第一レースが15時くらいに発走する高知競馬のナイター開催に行くのであればこの系統を使っておけば全然問題ないと言える。ただし、午前中の本数は少ないため、JRAの場外発売で午前中のレースから買いたいと思ったときなどはやや使い勝手が悪い。そういう時には後述する内の谷のバス停から行ってみることも併せて検討してみるとよいだろう。
一方蒔絵台に行くU4の系統は平日の夕方に2本しか設定がないという謎のダイヤが組まれている。そのため、たまたまT3やT7系統を逃してしまったあとに来たのがU4系統だった、くらいのレベルでしか使いようがないのが実態だ。あまり活用するシーンはないと思われるが、一応頭のどこかに入れておいてくれたまへ。
さて。次は堺町バス停から発着するバスを見ていこう。実は先ほどご紹介した競馬場北口に行くバスも堺町バス停(写真のバス停の反対車線のバス停)を通っているのだが、前述のとおり系統番号が違ってややこしいのでここでは割愛させていただきます。
堺町バス停ははりまや橋交差点の西にあり、繁華街にも近いバス停だ。外観は写真のとおり。競馬場に行くために今からご紹介する系統を利用する人はほとんどいないため、いわゆる競馬客っぽい人はまったくいないと思っていてくだされ。
堺町バス停からは高知競馬場へアクセス可能なバス停のひとつ、内の谷バス停に行くことが可能だ。W2系統がそれにあたる。
内の谷方面行きのW2系統の平日の時刻表はこんな感じ(2019年2月撮影)。写真で言うところのJAはるの行となっているところだ。こちらは平日早い時間に結構本数があり、午後になるとだいたい2時間に1本ペースとなる。他場の場外発売に朝から行きたい場合なんかだと10時台の便などは便利だが、正直、高知競馬のナイター開催に行くのであれば普通に競馬場北口行のバスに乗っておけば問題ないというインパクトである。
ただ、土休日ダイヤだと先述のT3、T7系統にはなかった9時台、10時台にバスが設定されるため、JRAの場外発売に早い時間から取り組みたいという方にとってはかなり利用価値がある路線となる。従って、土日の早い時間からJRAの場外にガッツリ取り組みたいという方はW2系統で内の谷に行くというプランも是非検討に加えていただければと思いますぞ。
だいたいのバス停の使い分けはご理解いただけたでしょうか?まあ基本はT3、T7の競馬場北口に行く系統を考えていただいて、補助的にほかの系統を使うというのがよろしいかと思います。
さて。どのバスに乗るか決めたら、普通にバスを待ってのってくれたまへ。とさでん交通バスはいわゆる後ろ乗り前降りの整理券システムのバスだ。ICカードは地元で流通している「ですか」というカードは使えるが、スイカやイコカなど他地区のカードは使えないのでご注意くだされ(執筆時)。
バスは種類によってはけっこうレトロな感じでよろしい。送迎バスもいいんだが、こういうバスで地元客に混じりながらのんびり競馬場を目指すのもなかなかオツなもんだと思います。
さて。それでは各バス停から競馬場までの様子を見ていこう。まずは競馬場北口のバス停にご到着だ。
競馬場北口というだけあって、少し南に歩くとすぐにこんな感じの看板が現れるので、おそらく迷うということはなかろう。
ちなみにこの看板のすぐ脇にはローソンがあるので、食べ物や飲み物を買っていくのもOKだ。
競馬場に行くには当然のことながらこの看板をくぐって進んでいくことになる。ちょっとした上り坂なので、中年男性にはこたえるぜ。
いかにも山を切り開きましたという感じの道をえっちらおっちら歩いた先に競馬場はある。
しばらく歩くと景色が開け、右手にはビニルハウスや畑が広がる。そしてその奥に競馬場が姿を現す。
先述のとおり、競馬場北口から競馬場までは徒歩で10分くらいはかかる。まあちょっとしたハイキングだと思えるような天候ならいいが、雨風がキツイ日はけっこうこたえるので、それなりの覚悟でのぞんでくれたまへ。
ちなみに、競馬場北口から高知市街地方面へのバスの時刻表はこんな感じ。午後は1時間に1本くらいあるため、高知競馬場で楽しんでいるときに急に帰らなくなくなった時でも時間が合えば利用ができるぞ。
ただし終バスは19時台と早いのでガッツリナイターも深まった時間だともうバスはないので注意してくれたまへ。
さて。お次は蒔絵台バス停から高知競馬場までの道のりだ。
蒔絵台のバス停は住宅街にあって落ち着いた雰囲気だ。近くにはファミリーマートもあるぞ。
蒔絵台のバス停からはいったん東へ向かって歩いていけばOKだ。なんだか競馬場に向かっているのが申し訳ないくらいに、フツーの住宅街である。
しばらく行くと県道36号線にあたるのでこの交差点を右に折れてくだされ。
ここから坂道をずーっと南に下っていくと、先ほどの競馬場北口のバス停が現れる。そこまで着いたら、あとの行き方は先述のとおりだ。
最後に内の谷駅バス停から競馬場の行き方だ。
内の谷のバス停はいかにも田舎のバス停という感じでカントリーな趣がいいぞ。
バス停のすぐ南にはガソリンスタンドもある交差点があるので、そちらに向かえばOK。ここを左に折れてくだされ。
左に折れたらしばらくの間はまっすぐだ。
しばらく行くと右手に雑木林が現れ、さらに田舎っぽくなるが、あまり気にせず進んでくれたまへ。
雑木林が途切れると右手に小道が現れる。ホンマかいなという感じだが、この小道を進んでいくと競馬場への近道なのでここに入ればOKだ。
ちなみに、この小道に入らずまっすぐ進み続けても先ほどの競馬場北口バス停近くのローソンにたどり着くので、そういう風に行っていただいてもOKだ。
最後に。内の谷のバス停から高知市街地へ戻るバスの便も見ておこう。こちらもそれなりに本数はあるが、やはり終バスは早く、ナイター開催時はあまり活用のしようがない感じだ。競馬場北口の補助的に使うのがいいだろう。
さて。そんな訳で高知競馬場への路線バスについてご紹介いたしました。繰り返し申し上げております通り、路線バスはダイヤの変更や路線の改廃がよくありますので、必ず最新の情報を確認してからお出かけしていただくようよろしくお願いいたします。まあ、いろいろご紹介しましたが、今は高知競馬場の前まで乗り入れている路線もあるので、それを使っておくのっが無難かと思います。
次回は高知競馬場の駐車場の話をしていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
>>高知競馬場レポートその11へ
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