日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その29 ~京都競馬場 グルメ 売店編 Two days、コメタ、森久ほか~
京都競馬場 売店「Two days」
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、京都競馬場レポートも29回目となりましたが、今回のレポートで一旦区切りにできればと思います。いや、長かったですね。
今回も京都競馬場のグルメ、そして前回のレポートに引き続き、売店を中心にお伝えをしていければと思います。前回のレポートでは特に店舗数の多い「樋口」と「平田」についていろいろとお話をしてまいりました。今回のレポートではそれ以外の売店について、場内をフラフラしつつ見ていきたいと思います。
さて、毎度のおことわりですが、京都競馬のグルメ全般については京都競馬場レポートその21にてざっくり語っておりますので、そちらをお読みの上で今回のレポートもお読みいただけますと話が早くてありがたいところです。
それではまいりましょう。京都競馬場レポート、売店編のつづきです...
さて、冒頭の写真でも掲出をしたが、JRAの競馬場の売店ではお馴染みのTwo daysも京都競馬場には存在をしている。だいたい他の競馬場を見ていてもそうなのだが、ビールを除くと、Two daysのドリンクの値付けはだいたい他店より高いことはあっても安いことはないので、サワーや焼酎などの飲み物をTwo daysで買われるときはやや注意したほうがよいだろう。
もちろん、銘柄は変なのを使っていないというメリットはあるのでそちらを優先される方は逆にTwo daysはオススメである。
先般京都競馬場に行った際に目についたのは、Two daysの看板を掲げつつも、別業態が入居して営業をしているというパターンだ。
写真は阪神競馬場レポートでもご紹介をしたKASUYAが入居しているTwo days となっている。この携帯での営業が、看板費用など初期費用を抑えるための施策としておこなわれているのか、期間限定のお試し出店としてテスト的に出店するに際してこういう形態を取っているのか、はたまた別の理由を取っているのかというのは、見ただけでは判断はつかないが、店員さんの服装がTwo daysの制服であることからも、おそらくTwo daysありきの話なんだろう。
不採算なTwo daysを活性化させるために、今後はこうしたタイプの出店も増えてくる可能性がある。全国的に注目したい動きである(こんなことに注目する奴はほとんどおらんと思うが・・・)。
ちなみに、KASUYAのメニューはこんな感じ。お店のスペースの問題からか、やや種類は少ないが、看板メニューのかすうどんからモツ煮丼まで一応ツボは押さえている感じ。新しいものにはなかなか反応しなさそうな競馬オヤジや競馬ジジイたちも、モツ煮丼600円というメニューは非常に分かりよいようで、ガツガツとモツ煮丼を食べる姿が散見された。
ちなみに、その後KASUYAはTwo daysの看板を外し、単独店となった。その後もなんと関東は東京競馬場にも出店するなど勢力を拡大しつつあり、近く中央競馬グルメの定番となる日も来るやもしれませんぜ。
その近くのTwo daysでも短期的な店舗誘致はしているようで、来るたびに業態が変わる様子が見られる。いずれ定番化するお店も出てくるのだろうか。
今後もこうした誘致を進めて、京都競馬場のグルメ界隈を活性化していただきたいところである。
さてそれ以外の売店もどんどん見ていこう。
こちらもあまり屋号は前面に打ち出していないが、コメタという売店である。ビッグスワン1階の35番柱~40番柱の間あたりの角に位置している。
お好み焼きを主体に、おつまみ系の一品を充実させている店舗で、飲み物はビール以外にチューハイ400円、焼酎360円の価格設定となっている。樋口よりわずかに安く、平田より高めというイメージか。
ここ、コメタでいただいたのはこちらのどて煮。450円なり。
すじ肉とこんにゃくを味噌で煮たもので、関西エリアにポピュラーなどて煮である。お味もなかなか。こういういわゆるギャンブル場メシが何故か少ない京都競馬場においてはやすらぎ的な存在である。
やっぱり競馬場に来たらこういうの食べとかないとね・・・。
こちらはビッグスワン2階、総合インフォメーション近くの「コーラ」だ。ほんとにこんな屋号なのかという感じだが、公式サイトにそうあるのでそうなんだろう。コーラというよりはお酒や焼きそば、フランクなどの無難なメニューを推しているようである。前回ご紹介した平田の隣にあるので、是非のぞいてみてくだされ。
さて、こちらはグランドスワン2階の25番柱~30番柱の間にある、益城だ。
飲み物とやたらとつまみ系が充実しているのが特徴。ビラビラと垂れ下がった張り紙がいい雰囲気を醸し出している。お酒はチューハイが410円、日本酒が400円、ハイボール400円、焼酎(一番札)310円と、まあ場内における標準的な価格だ。
ジャンボドッグ、ひれかつドッグ、焼き鳥、フライドチキンなど、小気味のいい文言が並んでいる。荷桁はまだここは利用したことがないので、次回以降、訪問した際にはいろいろ試してみたいところだ。
その隣にあるのが、古川である。ここも売っているものの種類が多い。一応お好み焼きをプッシュしている様子はあるが・・・。ここも今後の開拓ですね。
続いてもグランドスワン2階から。15番~20番柱の間にある森久だ。
こちらはたこ焼きメインの売店。ほか飲み物が一通り揃っている。こちらもまだ利用したことがないお店のため、次回以降に攻めたい一軒だ。
ちなみに森久はそのすぐ背後にある店舗スペースで、G1開催週だけカレーうどんの店をオープンするということを行っている。前述の樋口のきつねそばのような感じだ。
出てくるカレーうどんはこんな感じ。特に麺に何かこだわりがあるという感じでもないし、味もボリュームもいたって普通だ。G1開催週に特別に出店するグルメというより、G1開催週だから人がたくさん来て儲かるだろうと漠然と出店していると言った方が近いかもしれない。
もしG1開催週にお越しの際には試してみるのも一興だが、その希少性に過剰に期待するのはよした方がよさそうである。
さて2階をさらに進んで、5番柱~10番柱の間にある吉田をご紹介しよう。こちらの吉田も前回ご紹介した平田と一体になっているという、不思議な売店で、公式ウェブサイト内でも「吉田・平田」と紹介されている。あんたらますだおかだかいな。
ここ吉田で特徴的なのはこちらのパン類である。メロンパン、カレーパンなどの定番から、アンフライ、クリームフライなどの揚げパンまで種類も豊富だ。京都競馬場では数少ないスイーツ系のお店と言ってしまってよいだろう。スイーツと言ってもオッサンが好みそうなスイーツではあるが。
荷桁はアンフライを食した。アンフライはその名のとおり、あんパンを揚げてグラニュー糖をまぶしたという古典的ながらあまり見かけないパンである。やや油が気にならなくもないが、やはりカロリーが高いものは実に美味い。こういうのが好きな方は是非お立ち寄りを。ちなみにあんを食パンに挟んで揚げたと思しきアンサンドなるメニューもあるぞ。かつて南関東で活躍したアンパサンドを想起させていい感じだ。
さて、お次は5階指定席エリアの島原をご紹介。
指定席内においてはわりとしっかりした売店で、飲み物のほかスナック系の軽食を充実させている。
クロワッサンサンドなど、ややこじゃれた商品も見られる。たこ焼きや唐揚げも置いているので、指定席エリアで小腹が空いたら島原へGOだ。
さて、ここまでで、だいたい売店についても紹介しつくしてきたのだが、ここでやや気になる話をひとつ。
すこし前に京都競馬場に行った際に、グランドスワン4階の31番柱付近に、梅林園という売店があったのだが、2016年の菊花賞の際に訪問したところ、廃業したようで、Two daysに変わってしまっていた。G1の書き入れ時を前に閉めてしまうというのは何かがあったのだろうか。
ちなみにこの売店はチューハイを300円という平田に次ぐ安さで出していたのでなくなってしまうのは惜しいところだ。
最後に売店からホワイトハウスを紹介しよう。ここは緑の広場にある売店で、基本的に常設で本場開催のときは開けているお店である。
スタンドからだいぶ離れていて穴場のわりに、ケンタッキーフライドチキンのメニューなどを売っているなど、中身はわりと充実している。混雑日などは是非ここの存在もお忘れなく。
以前のレポートでも申し上げたが、京都競馬場の売店は空き店舗が増えてきている。何万人も訪れる競馬場で遊ばせているのは勿体ないことだ。新しい血をどんどん入れて、京都競馬場の売店を、ひいては京都競馬場のグルメ全体を盛り上げていただきたいところだ。
京都競馬場に美味いものなし、と批判するのは簡単だが、本場動員が落ち込んでいる中、安穏とした商売では今後やっていけないのも自明の理である。飲食店の経営陣もバカではないだろうから、これからはいろんな動きも出てくるだろうし、むしろ完成されていない分、そちらの伸びしろに賭けてみたい部分もある。京都競馬場のグルメの今後に期待しておりますぞ。
さて、そんなこんなで長くなりましたが、京都競馬場のレポートは一旦こちらでおしまいです。本当は2016年秋の開催までに全部仕上げたかったのですが、少しずれこんでしまいました。
皆さんも秋競馬を存分に楽しんでくだされ。
京都競馬場 アクセス:
・◎本命
どう考えても京阪電鉄の淀駅が無難です。
・○対抗
阪急・JRが便利という方は、西山天王山駅、山崎駅からのバスを使うのがよいでしょう。ほかの路線バスはちとマニアックかと思われます。
・▲穴
でっかい駐車場があるので車も選択肢のひとつではありますが、帰りはそれなりの覚悟で臨んだ方がよいかと思われます・・・。
京都競馬場 宿泊:
・◎本命
何せ近年の観光需要の高まりがあるので、もろ手を挙げておススメはしませんが、よそから来られる方は京都に泊まりたい方が多いのではないでしょうか。京阪沿線だとストレスもなく競馬場まで行けることでしょう。
アパホテル<京都祇園>EXCELLENT(旧:京都祇園ホテル)
京都花ホテル
アーバイン京都 清水五条
・○対抗
何だかんだ大阪も便利です。特に西方面からいらっしゃる方は無理のない感じになるでしょう。京阪が便利な淀屋橋、北浜、天満橋、京橋がおススメですが、競馬場まで座っていくなら淀屋橋駅周辺が確実です。飲み屋の数を重視するなら京橋となります。ただ、中国人観光客の増加で価格面ではやや高くつく可能性は否めません。
ホテルユニゾ大阪淀屋橋
三井ガーデンホテル大阪淀屋橋
ホテル京阪京橋グランデ
・▲穴
混雑や価格面などから京都や大阪をあえて避けるのであれば、滋賀県の大津も一考。時間に余裕があれば浜大津から京阪三条まで電車で小旅行もできちゃいます。前日入りして琵琶湖競艇なんていうハシゴも!?
スーパーホテル大津駅前
東横イン京都琵琶湖大津
琵琶湖ホテル
・注
そのほか、枚方、門真、宇治、伏見桃山など京阪沿線にもちょこちょこ宿があるので、京都や大阪だけにこだわらずいろいろ調べてみてください。特に宇治や伏見は観光地でもあり、楽しいと思いますよ。
ひらかたサンプラザホテル
スーパーホテル門真
宇治第一ホテル
アーバン イン 伏見
>>次の競馬場へ
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京都競馬場 その9 ~京都競馬場 スタンド1階~
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