高知競馬場 その29 ~勝手に高知競馬騎手名鑑 第2弾~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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高知競馬場
高知競馬場の騎手


*高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその1からどうぞ。





 どうも。荷桁です。今回も高知競馬場レポートを続けてまいります。



 さて。今回もタイトルにありますとおり高知競馬場の騎手の皆さんを紹介してまいります。もし第1弾をご覧になっていない方は、先に前回のレポートを読んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。



 前回も申し上げましたとおりこのコーナーは荷桁が高知競馬場で撮影した騎手の写真がもったいないというしょうもない理由でやっているコーナーですので、いつも以上に淡々としていて面白くないかもしれませんが、まあそのへんはご勘弁いただけますと幸いです。



 それではまいりましょう。勝手に高知競馬騎手名鑑、第2弾でございます...


高知競馬場の騎手



 さて。そんなわけで高知競馬場の騎手である。こちらは荷桁が最後に訪問した時の騎手ラインナップだ。この後、新人騎手の加入や引退などもあり、やや出入りがあるのだが、荷桁は2019年2月以降、高知競馬場を訪問しておらず、ひとまずこのシリーズでは荷桁の手元に写真がある騎手の方のみをご紹介しておりますので、そのへんはあしからずご了承ください。



 尚、騎手を紹介する順番は2019年の高知競馬場リーディング順としておりますので、こちらも押さえておいてくれたまへ。前回はリーディング1位の永森騎手から9位の郷間騎手までをご紹介したので今回は10位の多田羅誠也騎手からということになるのだが、多田羅騎手は2019年4月のデビューなので荷桁はまだ生で見たことがありません。という訳で、今回のレポートは11位の上田将司騎手から見ていきたいと思います。




高知競馬場の上田将司騎手



 という訳で、2019年リーディング11位の上田将司騎手である。國澤輝幸厩舎所属。



 1981年高知県出身。2001年に高知でデビュー。同期には金沢の吉原寛人、藤田弘治、笠松の尾島徹などがいる。2010年代はその騎乗数の多さもあってリーディング5位前後を安定的に取っていたが2019年は若手の台頭もあってかやや順位を落としている。脱臼で離脱する時期がありながらも精力的に騎乗を続け、毎年着実に勝ち星を積み重ねている高知の中堅騎手だ。




高知競馬場の上田将司騎手



 騎乗数が多いが、率は微妙なため、馬券的には狙いどころが難しい騎手だ。逃げ、追い込みなど極端なこともないが、わりと日によって多く馬券に絡む日とそうでもない日があるイメージ。早めのレースで人気薄を持ってきたりしたら、今日は調子がいいとみて狙ってみるなども面白いかもしれない。



 2020年は中央、東海を経て高知にやってきた8歳馬ハーツジュニアをC級からA級まで勝ち上がらせるなどいい流れができているので、若手に負けず引き続き頑張っていただきたいところだ。




高知競馬場の山崎雅由騎手



 どんどんいきましょう。お次はリーディング12位の山崎雅由騎手だ。那俄性哲也厩舎所属。



 1991年広島県出身。2009年に兵庫で騎手デビュー。2012年には福山競馬場で期間限定騎乗、その後2016、2017年に高知競馬場での期間限定騎乗を経験したのち、2018年に高知競馬に移籍してきた騎手だ。兵庫時代は年間20勝台が続いていたが高知では徐々に勝ち星を伸ばしてきており、足場が固まりつつあるぞ。2019年には重賞・二十四万石賞を単勝オッズ168.4倍の11番人気エイシンファイヤーで制するなど重賞での活躍の兆しも出てきている。



Sonoda Racecourse 園田競馬場時代の山崎雅由騎手


福山競馬場の山崎雅由騎手



 写真は上が園田競馬場での、下が福山競馬場での期間限定騎乗中の山崎騎手だ(ともに2013年の写真)。いろいろな場所を経験し、年齢的にも中堅に近づき、さらなる充実を期待したいところだ。



 馬券的なところでは、一日一発、穴目で突っ込んでくる騎手という印象。人気馬もある程度無難に持ってくるのだが、けっこうな人気薄を忘れた頃に持ってくるのが山崎騎手の持ち味。勿論狙い撃ちは難しいのだが、特に所属の那俄性哲也厩舎の馬に騎乗している際は注意が必要である。




高知競馬場の妹尾浩一朗騎手



 さて。次はリーディング13位の妹尾浩一朗騎手である。打越勇児厩舎所属。叔父がボートレース選手の妹尾忠幸。同じ高知競馬場に妹尾将充騎手がいるが、特に兄弟や親せきという訳ではないようである。



 1996年大阪府出身。2014年に高知でデビュー。2016年に年間30勝。2017年に岩手競馬での期間限定騎乗を経験している。当初は実家に近い園田所属を考えていたらしいが、高知競馬の方が数に乗れるということもあり高知を選んだとのことで熱意のある若手だ。




高知競馬場の妹尾浩一朗騎手



 馬券的にはそんなに騎乗数が多くないため、一日4,5鞍の中での勝負レースを見極められるかがポイント。勝率や連対率はこのリーディング順位にしてはややよいので、狙って味があるタイプだ(ほかの競馬場だとベテランにそういう人が多い気がするが)。所属の打越勇児厩舎は宮川実騎手もいるので、所属にもかかわらずこの厩舎の馬に妹尾騎手が騎乗しているシーンはそんなにない。もし乗っているのを見たら、仕方なしの騎乗依頼なのか、妹尾騎手に期待しての騎乗依頼なのかを考えてみると、より狙いが絞り込みやすくなるかもしれませんぜ。




高知競馬場の嬉勝則騎手



 さてさて。お次はリーディング14位の嬉勝則騎手である。田中譲二厩舎所属。



 1969年広島県出身。1987年に福山競馬場で騎手デビュー。上位騎手の実力が伯仲していた時代の1994、95、96年に福山でリーディングジョッキーになるなど活躍。08年にも福山リーディングを獲得するなど地方通算2200勝超の大ベテランである。福山競馬場の廃止に伴い、2013年より高知競馬に移籍。韓国への遠征なども挟み、現在に至る。




福山競馬場の嬉勝則騎手



 写真は福山時代の嬉騎手。かつて福山のスター騎手だったが、そのキャリアを思うと現在の成績はやや物足りない感じがある。重賞戦線でも2018年に黒潮菊花賞を制している以外は目立った活躍はない。穴を持ってくるタイプの騎手でもないが、馬券的には一日のうちどれが勝負レースかを見極めて狙うのが有効な騎手だ。



 こういう騎手は何かのタイミングいいお手馬を見つけると輝く可能性があるが、今はなんとなく我慢の時期という感じがする。まだまだ老け込むような年齢でもないので、今後も頑張っていただきたいところだ。




高知競馬場の大澤誠志郎騎手



 さて。お次はリーディング15位の大澤誠志郎騎手である。細川忠義厩舎所属。苗字は「おおさわ」ではなく「おおざわ」なのでお間違えのないよう。



 1987年愛媛県出身。2008年に佐賀で騎手デビュー。佐賀では2011年に20勝を挙げるも、2013年には年間5勝にまで勝ち星が落ち込む。2014年に高知で期間限定騎乗を経験のち2017年に高知競馬に移籍して現在に至っている。2019年には準重賞のトーセンジョーダン賞を制するなど自己最多の23勝を挙げているぞ。




佐賀競馬場時代の大澤誠志郎騎手



 こちらは佐賀時代の大澤騎手。勝負服も佐賀時代とは変わっていて、新天地に賭ける思いは強いと思われる。今はまだこのポジションだが、今後どうなっていくか注目だ。



 馬券的には基本的に人気馬に騎乗しているとき以外は狙いづらいのだが、たま~に人気薄を、持ってくることがあるので注意。騎乗数が多いのでヒモに入れているとキリがないところが難しいが、一応そういう可能性があることを頭の片隅に置いておくとよいだろう。




高知競馬場の石本純也騎手



 長くなってまいりましたがどんどんまいりましょう。この流れだと順番的にはリーディング16位なのだが16位の妹尾将充騎手は写真がないため失礼ながら飛ばして、17位の石本純也騎手を紹介しよう。田中伸一厩舎所属。



 1987年高知県出身。父は元競輪選手、石本純一。競輪選手と競馬騎手の親子という珍しいパターンである。2007年に高知で騎手デビュー。2年目の08年には39勝を挙げ、第22回全日本新人王争覇戦でも優勝。同年は高知リーディング8位に食い込む活躍だった。その後も安定的に勝ち星を重ねていたが2017年より騎乗数を落とし、その後は年間10勝台に留まることが続いている。




高知競馬場の石本純也騎手



 現在は馬券的には穴騎手という感じの成績が続いている。一日の騎乗は3~6鞍とそんなに多くないので、どれがヤリかを見極めるのが吉。逆に中途半端な2,3番人気に騎乗するとけっこう飛ばしてしまうので、重めに買うのは考えた方がいいタイプだ。



 当初の活躍を思えば現在の成績はやや寂しい感じ。年齢的にもそろそろ勝負の年になるであろうことから奮起を期待したいところである。




高知競馬場の西森将司騎手




 さて。続いてはリーディング18位の西森将司騎手だ。別府真司厩舎所属。同姓同名のプロ野球選手がいることでも知られている(?)。



 1987年高知県出身で2009年に高知で騎手デビュー。2年目に31勝を記録。2017年には金沢競馬場で期間限定騎乗をおこない25勝。昨年はやや成績を落とし14勝でフィニッシュとなった。2015年の年末に単勝オッズ103.2倍の10番人気ブランクヴァースで高知県知事賞を制覇。その後同馬とのコンビで、佐賀記念、かしわ記念、JBCクラシックなどを歴戦したことで記憶している方も多いかもしれない。




高知競馬場の西森将司騎手



 若手の台頭が著しい高知において、現在はやや苦戦気味。騎乗数はそこそこあるが、人気・穴馬問わず狙いどころは難しい印象だ。高知で活躍し、再び他地区で遠征することで、プロ野球選手の西森将司選手を凌ぐ知名度を獲得していただきたいものである。




高知競馬場の別府真衣騎手



 さて。お次はリーディング19位の順番だが、19位の木村直輝騎手の写真が手元にないので、これまた失礼ながら飛ばして、20位の別府真衣騎手をご紹介しよう。実父である別府真司厩舎所属。また夫は高知競馬場所属の宮川実騎手である。



 1987年高知県出身。05年に騎手デビューすると、06年に60勝、07年に82勝を挙げるなど活躍。06年からは5年連続NAR優秀女性騎手賞を受賞するなど、名古屋の宮下瞳騎手、山本茜騎手などと並んで日本を代表する女性騎手として活躍している騎手である。2011年には韓国ソウルで期間限定騎乗も経験。私生活では2018年に宮川実騎手と入籍。2019年に疲労により休業に入ったが、2020年5月に騎手復帰している。ここでリーディング20位となっているのは休業によるためで、休業以前は毎年リーディング10位以内に食い込む、いわゆる乗れる騎手であった。復帰後の今年はまた上位をうかがう騎乗を見せてくれることだろう。




高知競馬場の別府真衣騎手



 別府騎手は単に高知の騎手としてだけでなく、日本を代表する女性騎手として周囲の期待も大きい。一時期日本の女性騎手は本当に減ってしまった時期があったが、現在は若手も増えてきている。佐賀の岩永騎手の息の長い活躍、宮下瞳騎手の復帰、木之前葵騎手の台頭、さらには中央での藤田菜七子騎手の活躍などいろいろあったが、やはり長年高知で実績を残し続けた別府騎手の存在は大きい。



 休業を宣言した際にはどうなるかハラハラしたものの、復帰して初日に勝利を挙げるなど腕は衰えていない様子。今後も高知で頑張っていっていただきたいものである。




高知競馬場の塚本雄大騎手



 さて。お次はリーディング21位の塚本雄大騎手だ。目迫大輔厩舎所属。金沢競馬場に所属する甲賀弘隆騎手は実兄。岩手競馬に所属する塚本涼人騎手は実弟という競馬兄弟の一人である。



 1998年静岡県出身。2016年に高知で騎手デビュー。2017年に金沢競馬場で期間限定騎乗を経験。当初は雑賀正光厩舎に所属していたが、2019年10月より目迫大輔厩舎に移籍。その際に勝負服も変更したため、現在は写真の勝負服ではなく黒・胴黄二本輪・袖黄一本輪という勝負服になっている。
 



高知競馬場の塚本雄大騎手



 勝ち星こそ少ないが、人気の馬を着外に飛ばすイメージはあまりなく、リーディング下位の騎手にしては乗れているというのが個人的な印象だ。弟の塚本涼人騎手が岩手で新人騎手表彰をされるなどいろいろ兄弟からの刺激もあるだろう。まずは足場を固めて、着実に上位へ上がっていっていただきたいところである。




 ・・・さて。という訳で、リーディング21位の塚本騎手までをご紹介いたしました。2019年は22位に濱尚美騎手、23位に山頭信義騎手もいるのですが、濱騎手は荷桁が写真を持っていない、山頭騎手は引退ということで、今回のレポートでは取り上げないことといたしますが、あらかじめご了承ください。



 これで荷桁が写真を持っていて執筆時点で現役の騎手の皆さんはご紹介できましたが、次回もう少しだけ高知競馬場の騎手の話をしていければと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます・・・。




 



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