そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

高知競馬場　その１９　～スタンドの全体像を知る～

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高知競馬場のスタンド

＊高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて。今回も高知競馬場の話をしてまいりたいと思います。ここまでアクセスの話やらスタンドの外にあるものやらコースの話などもろもろしてまいりまして、今回からはいよいよ、高知競馬場のスタンド内に踏み込みます。

　高知競馬場のスタンドは1985年にできてから、大規模な改修もなく、執筆時点で30年以上稼働しているという、古いと言えば古いし、ほかの競馬場のさらに老朽化したスタンドに比べたら、まだ大丈夫なんじゃないかと思えば大丈夫という、ビミョーなスタンドです。

　今回のレポートではいったん、高知競馬場のスタンドのざっくりした概要と構造をご説明させていただき、次回のレポートから各フロアの様子を詳しくみてまいりたいと思いますので、何卒お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

　という訳で、まいりましょう。高知競馬場のスタンドでございます...

　さて。そんなわけで、高知競馬場のスタンドを見ていくことにしよう。

　一応、以前のレポートでも掲出したマップをもう一度出しておこう。そんなの当たり前だろという感じだが、高知競馬場のスタンドは走路の前、ややゴール寄りのところに存在している。

　入場門からはけっこう距離があるがご覧のとおりアーケードでつながっているので、雨の日でもそんなに困らずたどり着けるぞ。

　さて。そんなわけで高知競馬場のスタンドだ。

　高知競馬場のスタンドは１階から５階までがある。そのうち一般客が入れるのは１階、３階、４階となる。１階と３階はいわゆる一般席で入場料のみで入れるフロアで４階は特観席だ。そして気になる２階は事務・スタッフ専用の業務スペース、５階は実況席や貴賓席など関係者のみ入れるようになっているのだ。最上階がそうなっているのはさして珍しくもないが、２階に一般人が入れないというのは皆さんもピンとこないかもしれないな。

　ちなみに、走路側から見ると屋外観客席の一番下が１階で屋外観覧席の最上段が３階、ガラス張りの席が４階、そしてその上と突き出ているところが５階ということになる。

　２階についてはスタンドをパドック側から見ると分かりやすいかもしれない。

　一番下の馬券売場があるところは１階なのはよいとして、その上にやや薄暗い窓が並ぶ２階があるのがご確認いただけることかと思う。その上にある窓が並んでいるフロアが３階、その上の給水タンクがあるところが４階ということになる。

　左右に階段があるが、基本的には２階はスルーして、１階から３階まで一気に上ることができる階段となっている。階段を上っていると、気がついたら３階になっているため変な気分だ。長年通っている方でも、３階を２階と勘違いしている人もひょっとしたらいるかもしれないな。
　

　もう少し近くから見てみることにしよう。

　こうして見ると、１階の馬券売場の上に２階が乗っかっていて、３階はその上にさらに大きいフロアとして存在しているのがうかがえる。

　２階は１階と３階の馬券売場内で働く方などが行き来していたりするのだろうか。このへんは高知競馬場で働いてみないとよく分からないが、まあ、とりあえず２階は一般人は入れないんだよということが分かっていただければここではOKだ。

　さて。それではスタンドの様子を見ていこう。まずは屋外席。

　屋外席はいわゆる一般席で、特に何らかの別料金が必要な訳でもなく、自由に座ってOKな席だ。１階から３階にかけて広がっており、ちょうど一番上のところが３階フロアということになる。

　次に１階フロアを見ていくことにしよう。

　１階は大きく分けて２つのコンコースがあり、それぞれに馬券売場があって、高知競馬場の一般フロアの中ではもっとも利用者が多いフロアとなっている。

　まずはパドック側のコンコース。いわゆるスタンドの裏手側にあたり、半分屋外のような趣だ。パドックや飲食売店にも近く、それなりに利用者もいる場所で人通りも多いぞ。

　１階はもうひとつ、スタンド内を貫通しているコンコースも存在している。

　どちらかというと１階においてはこちらの方が人が多く、高知競馬場のメインコンコースという趣になっている。

　中身はこんな感じで、馬券売場、ベンチ、モニターなど一通りの設備は揃っている。特に馬券売場についてはここが心臓部で、お客が減ってくるとここでしか馬券を売らなくなったりするので、覚えておくとよいだろう。

　このメインコンコースは先ほどのパドック側のコンコースともつながっているほか、スタンドへ行き来する通路も特にドアなどもなく、こんな感じで開け放たれている（もはや開けるとか閉めるとかのレベルではないか）ので、屋根や暖房器具などはあるものの、基本的には屋外と同じ環境で観戦していると言ってよいだろう。熱い寒いが苦手な方はその点をご承知おきの上で来場した方がよさそうだ。

　荷桁は真夏も真冬も高知競馬場を訪問したことがあるが、まあ、しっかり暑いし寒いですぜ笑

　さて。１階を見たら、お次は３階を見ていくことにしよう。

　３階もこんな感じで馬券売場があるため、特にパドックとの行き来などが必要ないやという馬券スタイルの方は、ここを本拠地としてもよさそうである。

　１階ほど人が多くなく、屋外席に面しているので景色もよく、のんびり競馬が楽しめるフロアだ。

　３階フロアも１階よろしく屋外席との出入りにドアなどはなく、全開放となっているのでこちらも夏は暑く、冬は寒いという部分はあまり変わらない。パドック側には写真のようにガラス窓がついているが防寒という意味ではさほど意味がないので、雨などが降りこんでこないように気休めでついていると考えた方がよいだろう。

　３階についても後のレポートで詳細はやるので、とりあえずここでは雰囲気だけ掴んでいただければOKだ。

　さて。お次は４階だ。

　見ての通りガラス張りの特観席フロアで、入場料とは別に別途料金が必要だ。特観席券の売り場は４階にあるのだが、それもまた後日詳細をレポートするので、ここではとりあえず４階が特観席フロアだということだけ覚えておいていただければOKである。

　特観席はこんな感じでスタンドの隅から隅まで柱もなく一気通貫になっていて、いい感じだ。座席やテーブルはシンプルだが、その眺望はなかなかのもの。そして、何といっても１階、３階の一般席フロアと大きく違うのは冷暖房完備というところ笑。もはやそのためだけに入る価値ありという感じだぞ。

　特観席フロアは観覧席のほか、馬券売場などがあるコンコースが１本ある。まあ、よくある構造ではあるのだが一応ね。

　さて。とりあえず駆け足ではあるが、まずはスタンドの全体像の話をしておきました。繰り返し申し上げて恐縮だが、次回以降のレポートで各フロアの様子は詳しくやっていきますので、とりあえず、まずはスタンドの全体像とざっくりした雰囲気だけ掴んでいただければOKですんで、そこんところよろしくお願いいたしますぜ。

　ちなみに、非常にどうでもいい話だが、高知競馬場のスタンドをぶらついていて気になったのは、やたらとトイレの看板にバリエーションがあるということだ。便所、手洗いなど特定の型がある訳ではないようで、増設するたびに都度クリエイティブを変えているようなのである。職員さんが作る紙をパウチしたようなものならいろいろあって仕方ない気もするが、看板でこの種類というのはやや異様な気がする。

　まあ別に通じればいいのでなんでもいいと言えばいいのだが、それにしても気になったので一応皆さんにもこの想いをお伝えしておきます・・・。

　さて。ってなわけで高知競馬場のスタンドの全体像とトイレの看板がやたらと種類が多いということを分かっていただいたところで、次回のレポートから高知競馬場のスタンドをフロアごとにじっくり見てまいりますので、引き続きお付き合いの程、何卒よろしくお願いいたします・・・。