日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その24 ~京都競馬場 グルメ 京藤・おおつき・比龍・白鳥~
京都競馬場の京藤の呼び込み看板
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
長くなってまいりましたが、京都競馬場グルメの話を続けてまいります。
繰り返しになりますが、京都競馬のグルメ全般については京都競馬場レポートその21にてざっくり語っておりますので、そちらをお読みの上で今回のレポートもお読みいただけますと話が早くてありがたいところです。
さて、京都競馬場のグルメについてはここまで、ビッグスワン1階のファーストフードプラザ、2階のれすとらん花家、また1階に戻ってレストランプラザとご紹介をしてまいりました。
今回もレストラン・食堂を中心に紹介をしていこうと思うのですが、その中でも今回はビッグスワンとグランドスワンの3階にある店舗を中心にご紹介していきたいと思います。ちょっと奥まっているところにあるお店なんかもあり、渋い面々がそろいますが、京都競馬場の食堂らしいという部分はあまり外していないお店がほとんどなので、そんな前提で今回も読み進めていただけますと幸いです...
京都競馬場の3階のグルメはどちらかというと4角寄りに集まっていて、ちょうどビッグスワンのシグネットホールのあたりに集中している。写真を見ていただければだいたいの位置関係がお分かりいただけると思う。比龍とスワンの位置だけが若干分かりづらいが、まあこの図を見れば問題なくたどり着けるかと思う。
さて、そんな流れで、まずはビッグスワン3階にある京藤からご紹介していくことにしよう。
京藤は京都競馬場の食堂の中でも、もっとも商売っ気のあるレストランである。商売っ気というのは、まあ、冒頭の写真を見てのとおりだが、大量の定食メニューを用意して、それをガンガンアピールしているという意味でである。
ここまでレポートしてきた食堂たちは「うどんです。どんぶりです。うどん・どんぶりセットです。何か問題でも?」という感じで、どうも一生懸命さが感じられないメニュー構成だったが、京藤はとんかつ、チキンカツ、コロッケ、ハムカツ、シーフードフライ、から揚げ、ハンバーグ、サバみそ煮などやや揚げ物に偏っているが定食類を非常に充実させており、さらにライス大盛り無料、定食のおかず単品注文OKなどガッツリ派や酒飲みも抑えようと頑張っている。
場所が3階というハンデもあるのだろうが、地方競馬でもなかなかこの必死のパッチ感があるお店はなかなかないので、個人的には好感を持っているお店だ。
京藤はテーブル席のほか、カウンター代わりになっている大机も存在している。一人でも入りやすいお店だ。中央の馬のぬいぐるみは、まあ、特にツッコんでも仕方ない程度のインパクトなので、とくに触れずにおこう。
さて、ここ京藤ではミックスフライ定食850円也をいただいた。ご飯は大盛り無料だったので大盛りにした。
ミックスフライはかなりボリュームがある。エビフライ2本、イカリング2ケに、白身フライ1ケという盛り方だ。
見てのとおりそこはかとない既製品感が漂うフライたちだが、短時間で提供しなくてはならないことを思えばそこまでのクオリティーを求めるのはやや酷か・・・?まあ、このボリュームを考えれば、京都競馬場の中ではそこそこの定食なのではないだろうか。身も蓋もないことを言うと学食の定食のおかずが1.5倍、みたいなイメージである。
京藤で人気なのはこちらの朝定食。
だし巻と焼き魚、または焼き魚と納豆という組み合わせで、どちらも500円。さらにトースト・ゆでたまごとドリンクのモーニングセット380円なんつーのもある。これらはなかなかの人気商品のようで、午前中に行くとけっこう多くの人がこれを頼んでいる。
確かに朝の和定食500円や、モーニング380円という価格設定は関西ではその辺にある喫茶店と同じような価格帯であるし、競馬場の食堂にしては値打ち感がある。高齢者にとってはこのくらいのボリュームと価格のほうが魅力的に見える部分もあるだろう。
さらに京藤独自の取り組みとして、100円のおかずを非常に充実させているという点がある。おかずというよりは、ビールのアテと言ってしまったほうがよいだろう。京都競馬場の食堂では生ビールは530円という設定のため、食事はもちろん、つまみを500円程度に抑えても1000円前後の出費となってしまう。そこで言うとこの100円おかずという存在は非常にありがたいと言える。お酒が飲みたいときに、アテはほしいが、少しでいい、という場合は京藤がねらい目である。
さて、お次はおおつきをご紹介することにしよう。
おおつきは京藤の近くにあり、エスカレーターを挟んで向かい合うような形になっている。京藤の勢いに圧倒されている感はあるが、京藤同様、いろいろと写真やポスターを駆使して客寄せを頑張っている。
外観はこんな感じ。
まあ、いかにも京都競馬場といった風情の普通の食堂である。京藤のゴテゴテ感に比べるとおとなしい印象だ。まあ、おとなしくて全然問題ないんだけど。
こちらがおおつきのメニューだ。
まあ無難なラインナップが並んでいる感じだが、一部個性的なメニューも存在しているという感じ。ネギトロ丼定食や梅わかめうどんなどがそれに該当するか。
さらに差別化のポイントは、おおつきで「定食」と言った場合は汁ものがミニうどんになるということ。糖質制限ダイエット全盛時代とは言え、やはりメシと麺が同時に味わえるのは男なら誰でも心に響く部分がある。炭水化物上等、というタイプのひとはおおつきに行くのも一手だ。
ちなみに、朝はうどん+おにぎりをかなり安く売っていた。炭水化物セットで、血糖値の関係から昼にガッツリ腹が減ってきそうな気もするが、お得感はあるので、興味のある方は是非。
店内は和風の無難な感じのレストランである。2人・4人のテーブル卓が並んでいる感じだ。
中継画面は厨房側に設置されている。入口で食券を買って受け渡し口に並ぶ京都競馬場の食堂によくあるスタイルだが、混雑時以外は席まで持ってきてくれる。
こちらがお店一押しのネギトロ丼。だいぶ写真が「盛られてる」のはご愛敬だが、まあさっぱりしていて無難な一品だ。
さて、お次はグランドスワン3階に移動して、白鳥だ。
京都競馬場のシンボルでもある白鳥を冠するレストランだが、けっこう奥まった地味なところに存在している。グランドスワン3階はかつてもっとレストランがあったのだが、今やここと、後程紹介する比龍と2軒だけになってしまっている。
白鳥は麺類がなく、ご飯ものが主体の食堂だ。定食、カレー、丼とラインナップをしている。とんかつ定食があるのにカツ丼がないなど、一部よく分からない部分もあるが・・・店内メニューにはあるのだろうか?
珍しいと言えば珍しいのはハヤシライスであろうか。お店側が妙にプッシュしているのは天丼である。
気になるのは妙なシルエットなエビフライが乗っているエビカレー。一体何の海老やねん。
ここも入口を入ってすぐのところで食券を買って、商品を受け取ってから着席するタイプのお店。空いていれば融通もきかせてくれるかもしれないが、基本的にはセルフのお店である。
ここではやはりエビカレーをいただいた。
一体どんなエビフライがのってくるのかとドキドキしながら待っていたが、見ての通り、何の変哲もないエビフライがのっておりました・・・。カレーはお肉も柔らかく煮込まれていて普通に美味でした。
お次は、比龍をご紹介。
1階の春陽堂と並び、ラーメン主体のメニュー構成である。荷桁は一度友人とこの店に入った記憶があるのだが、確か2人とも馬券でボロボロにやられたあとで、最終レースをやる気力がなくなり、閉店間際だったこの店に入って寂しくラーメンをすすったとかそんな流れだったと思う。当然のことながら放心状態でメニューの写真なども完全に撮り忘れてしまった。
メニューは基本のラーメンが710円で、天津麺、チャーシュー麺など上位メニューが存在している。炒飯や天津飯も供しており、セットで1000円ほど。先ほどの炭水化物の話ではないけどけっこうガッツリいけるお店でもある。訪問時は11時まではライスサービスといううれしいこともやっていたぞ。
比龍の店内はこんな感じでカウンターもテーブルもあるので、お一人様でもグループでも入りやすいようになっているぞ。
ここでは天津飯セットをいただいた。ラーメンはややこってりめであっさりが主流の競馬場ラーメン界隈の中では個性があってよろしい。天津飯も卵だけの簡素なものを想像していたが、意外と具材が入ったしっかりとしたものが出てきていい意味で裏切られた。関西っぽいあっさりとしたあんもよい(関東みたいに酸っぱくないんだなこれが)。ごちそうさまでした。
さて、ビッグスワン、グランドスワンそれぞれの3階にある食堂・レストランはこんな感じである。京藤、おおつきは特にその中でも比較的商売っ気があり、季節メニューや日替わりメニューなどいろいろやっている雰囲気はあるのでもし行ったことがないという方はぜひ一度試してみてくだされ。
次回も京都競馬場のグルメの話です。
>>京都競馬場レポートその25へ
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