ロイヤルターフクラブ競馬場 その3 ~行くまでの攻防~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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Bangkok
チャオプラヤ川



*ロイヤルターフクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルターフクラブ競馬場レポートその1からどうぞ。






 今回もバンコクはロイヤルターフクラブ競馬場のレポートでございます。



 前々回のレポートでロイヤルターフクラブ競馬場に行くことになった経緯を、そして前回のレポートではロイヤルターフクラブ競馬場のあるタイのバンコクについての基本的な情報をお話いたしました。それらの流れを踏まえて、さあそろそろ競馬場のレポートに進もうかというところまでやってまいりましたが、まあそう焦らないでください。実は今回の訪問っていうのはけっこう荷桁にとってはヒヤヒヤもんだったのです。



 まあ、最終的にはどうにかなってしまったのですが、何せこの競馬場、閉鎖になる前からいわゆる公式ウェブサイトっつーものがなくて、閉鎖が決まってその後がどうなるか分からないのに公式の情報がすっごく手に入りづらいという状態だったのです。そんな中で荷桁がどのように情報を集めて、この競馬場にたどり着くことができたのか。



 今回のレポートではそのあたりの話をしてまいりたいと思います...


 さて。背景がよく分かっていない方は前々回のレポートを熟読していただきたいのだが、とりあえず2018年の4月に、バンコクにあるロイヤルターフクラブ競馬場が廃止になるというニュースを聞いた荷桁は、ひとまずその開催を見に行ってみようということで、当たり前のことだが、この競馬場について情報収集をすることになった。




 先述のとおり、まずは公式のウェブサイトを探してみたのだが、これが全然見つからない。バンコクにあるもうひとつの競馬場である「ロイヤルバンコクスポーツクラブ」はきちんとウェブサイトがあるのだが、ロイヤルターフクラブの方はそういうのが一切ないのである。まったく、このご時勢にウェブサイトも作らずに漫然と競馬なんてやってるから閉鎖に追い込まれるんだ・・・などと悪態をついてみてもどうにもならない。



 英語で「Royal Turf Club」と検索するとスリランカのヌワラエリヤにある競馬場が出てくるし、タイ語で検索してもせいぜいウィキペディアとYoutubeのレース映像くらいしか引っかかってこない。タイの競馬は日本のJRAのように全国組織で行われている訳でもないので、当然そうした団体のウェブサイトもない。とりあえず公式ウェブサイトはない、という前提で話を進めるしかなさそうだ。



 まあ、こういうときは一応、まず王道である公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(以下JAIRS)のウェブサイトで確認しておこうかということで、同サイトに行ってみたところ、なんとロイヤルターフクラブ競馬場についての情報がきちんと載っていたのである。



 見ると競馬場の場所や歴史、2018年度の開催日程などが載っている。フツーの方であればこれを見て、そこに載っている開催日程に合わせて旅程を組んで、あとはバンコクへレッツゴーとなるのであろうが、この時点で荷桁は頭を抱えていた。



 このブログを熟読いただいている方はピンと来ているかもしれないが、実は荷桁は過去に釜山慶南競馬場に行った際にJAIRSのウェブサイトに掲載されていた情報を鵜呑みにして、行きのアクセスが大変なことになったのだ。詳しくはそのときのレポートを読んでいただければと思うが、要するに何が言いたいかと言うとJAIRSのウェブサイトは常に最新の情報という訳ではなく(当然このブログもそうなので鵜呑みにせんといてくださいよ)、すべてがすべて信用できるというわけではないということだ。



 場所や歴史については比較的裏も取りやすいが、問題は開催日程である。2018年の4月というタイミングで話が出てきてもう9月には閉めますという話が出てきているということは、フツーに考えたらけっこう急な話である。閉鎖の話が出てくるまでは、ロイヤルターフクラブ競馬場は先述のロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場と隔週で開催する日程が組まれており、もし閉鎖になれば後者への影響もあるだろう。ダラダラとロイヤルターフクラブで開催を続けるよりは残りの日程をロイヤルバンコクスポーツクラブに移して開催しようとなったり、重勝のない週は開催を取りやめるなどの対応も考えられるであろう。



 ところがJAIRSのウェブサイトを見てみると、どうもこのたびの閉鎖騒動の情報がまだ反映されていないようなのだ。その証拠に開催日程のところには閉鎖になっているはずの2018年9月以降の開催日程がガッツリ掲載されている(現在は削除されております)。こりゃどう見てもまだ一昔前の情報だ。ほかにロイヤルターフクラブ競馬場の先々の開催日程が載っているウェブサイトはないもんかといろいろ調べてみたがタイ語のものも含めてどうもそれっぽいものが見つからない。これはもうお手上げだ。



 っていうか(荷桁が見つけられなかっただけかもしれないが)仮に廃止になってなかったとしても、この競馬場の先々の開催日程が分かるウェブサイトが世界にJAIRSのそれしかないって、それもそれでどないやねん、タイ人。もっと頑張ってや・・・。



 しかし、そうなってくると話はややこしい。



 いったん航空券やホテルはJAIRSのウェブサイトに載っている開催日程に合わせて取ってみたものの、その日程で本当にやっているのかというのは実際に現地に行ってみるまでは確証が持てないということになってしまうのである。もちろん、海外の競馬場を紹介するのが本業でないJAIRSさんが責められるようなことではないということはきちんと理解していただきたいのだが、現実的にはそういう状態なのである。それを踏まえて、旅行を強行するかどうかという判断を迫られることになったというわけだ。



 勿論、いろいろ不安なところがないわけではないが、このままJAIRS以外の確証が持てる情報を待ってモジモジしていてもあまり進展はなさそうだということで、考えた末に、とりあえずJAIRSのウェブサイトでは開催していることになっている2018年の5月13日に合わせてえいやで航空券と宿を取ってしまったのであった。釜山ではいろいろあったが、ここは水に流そう。むしろ心中だ!・・・とまあ、前々回のレポートでも申し上げた「競馬がやってりゃ競馬を見て、やってなかったらテキトーにバンコク観光して帰ってくりゃ別にそれはそれでいいじゃねえか作戦」は、実はこうして立案されたのである。



 ・・・ただ、そうは言いながら実際に5月13日の当日に競馬場に行って、もし競馬がやっていなかったら、それなりにショックはでかいだろう。わざわざバンコクまで行って空振りというのは、なんやかや精神的にも財布的にも痛い。閉鎖発表後もJAIRSの開催カレンダーどおりに開催されているかどうかを確認しながら、ある程度の「おそらく開催しているだろう」という安心感と共にバンコクに旅立ちたいというのが実際のところだ。



 そんな中で毎日、日本語・タイ語・英語でこの競馬場の情報を求めてネットサーフィンをしていたところ、ひとつのウェブサイトを見つけるに至ったのだ。



 それがこちらの『SIAMHORSE.ORG』である。

 URL: http://www.siamhorse.org/main/index



 このウェブサイトはタイ競馬の公式ウェブサイトという訳ではないのだが、タイ国内各地のレース結果や、主要競馬場の騎手や馬の戦績などのデータが載っているウェブサイトのようである。ちゃんとした管理者がいるサイトのようにも見えるが、動作も重く、ウェブサイトとしてはかなり貧弱な印象。さらに地方の競馬場に関するデータなどは競馬好き有志が善意でアップしている情報で成り立っているような雰囲気で、全面的に信頼できる感じでもない。しかし、タイの競馬に関してはここを見ていればある程度何とかなりそうな雰囲気である。



 当然ここに先々の開催カレンダーでもあれば、一発で不安も解消されたのだが、悲しいかな、いろいろ探しては見たのだが、ここにも開催カレンダー的な情報はなかった。現地の人からすればロイヤルバンコクスポーツクラブと毎週交互にやっている、という情報だけで充分なんだろう。楽観的な国民性だしあまり先々の予定をかっちり決めることにこだわりがないんだろうな。



 チクショウここでも正確な開催日程が見つからないのかよ・・・と途方にくれながらこのウェブサイトをガチャガチャやっていると”Handi Cap”および”Race Card"というページが見つかった。どうやら、レース前に発表されるハンデ重量や出馬表がPDF等でアップされるコーナーのようなのである。つまりこのウェブサイトをガン見していれば少なくとも開催の数日前にその日にレースが予定されているかどうかくらいは分かるという訳だ。これがあるのとないのとでは安心感が格段に違うぞ!



 かくして2018年5月13日の数日前、バンコク出発前日の夜にこのウェブサイトをガチャガチャやっていると、遂に5月13日予定のレースのハンデキャップ情報がアップされた!よし!これで少なくとも当日何らかの事情で開催が中止にならない限り、競馬はあるはずだ・・・!!



 っつー訳で、我ながら心配性だなあと思わないこともないが、ネットサーフィンの末に「おそらくやっているはずだ・・・!」という程度の情報をつかんで、競馬開催の前日である2018年5月12日、荷桁はバンコクへ向けて旅立ったのである・・・。








 バンコク入りが5月12日、競馬開催が5月13日、帰国が5月14日という弾丸スケジュールだったため(競馬がやってなかったときに虚しいので敢えて短くした)、とりあえず競馬場に歩いていけるところにあった「 LoogChoob the city Homestay 」というホテルに宿を取った。交通の便も悪く、周りにはこれといって何もない立地で、日本人の利用が多いホテルでもないのだが、競馬場に行く以外には特に何をする予定もないので、とりあえず確実にロイヤルターフクラブ競馬場にたどり着けるであろう立地を重視したのである。



 地図を見ていただければお分かりになると思うが、ロイヤルターフクラブ競馬場自体も列車の本数のある地下鉄の駅からはやや離れており観光客としてはタクシーかなんかで行かなくてはならない立地だ。もう既にロイヤルターフクラブ競馬場は閉鎖されているので、こうした情報を掲載してもあまり意味がないのだが、まあご参考までに。



 ちなみに、この競馬場は競馬場の周辺エリアの名前を取って「ナンルーン競馬場」とも呼ばれる。東京競馬場が府中と呼ばれる感じ。まあこれも覚えておいてもあまり意味がないのだが、ご参考までに。




Bangkok



 さて。そんなこんなで、競馬場訪問当日である、5月13日を迎えたわけだ。くどくど長くて申し訳ないがこうして色々な気苦労があったということだけ分かっていただけるとありがたいぞ。



 とりあえず、朝メシは宿の近くで見つけたよく分からない屋台でよく分からない麺を食べる。写真だとよく分からないとは思うが、豚のモツっぽいものが入っていて旨かった。




Bangkok


Bangkok




 この日の競馬は『SIAMHORSE.ORG』の出馬表を見るかぎり昼の12時35分に第一レース発走予定であったため、午前中にはせっかくなので観光にでも行っておこうかということで、前回のレポートでも少し触れたバンコクでも超有名な寺院、ワット・ポーとワット・アルンをやや駆け足気味でまわってみた。



 このお寺の見どころなどの細かい話をしていてもブログの趣旨からは外れてしまうのでアレだが、どちらのお寺もメインの建物以外にも敷地内にはいろいろな建物があるので、そういうところにも注目してみると、タイの歴史などにも知見が深まっていいと思うぞ。とりあえず、荷桁は暑季に行ってしまったため、ムチャクチャ暑かった!暑さ対策は入念に!!




Bangkok



 さて。観光のあとはトゥクトゥクをつかまえて、一旦ホテルに帰って、シャワーを浴びて着替える。イヤ、ホント、それくらい暑いのだ。



 だが、競馬場から歩いて10分ほどのところに宿を取っていたがためにシャワーを浴びて着替えても、比較的余裕を持って競馬場に向けて出発することができた。




Royal Turf Club of Thailand



 宿から競馬場までは、壊滅的な方向音痴でもないかぎりたどり着けるという単純な道中で、歩道もちゃんとしていたので、特に問題なく向かうことができた。タイ人は基本的に徒歩で移動をすることをあまりしないらしく、周りには競馬客らしい人がいないのが不安だが、方向は間違えていないということは分かるのでとりあえず歩みを進めていく。




Royal Turf Club of Thailand



 宿から10分ほど歩くと、" Phitsanulok Road "という道の” Nang Loeng Junction "というでかい交差点にたどり着く。ここがロイヤルターフクラブ競馬場の入口だ。



 見ると、門の前に露店が出ていて、競馬オヤジ臭を漂わせたオッサンたちがバイクで場内に入って行くではないか。



 おお・・・、ちゃんとやってくれていた・・・・!!



 そりゃ、まあJAIRSのウェブサイトでもこの日にやっていると書いてあったし、ダメ押しで『SIAMHORSE.ORG』で当日の出馬表も確認していたわけだが、実際にやっているということが確認できると喜びもひとしおである。ぶっちゃけ「ああ~よかった・・・!」とちょっとへたり込みそうになったくらいだ。



 「んな大袈裟な!」と言うかもしれませんがね、旅行の日程もいろいろ調整して、航空券とホテルだけでお金もけっこうかかっていて、事前にいろいろ調べて、それでもやってるかやってないのかよく分からない競馬を見るだけのために、初めてで全く勝手の分からない国までやって来るなんてこと、あなたはやったことあるんですか!?って話なんですよ!!ドン!ドン!*机を叩いている音です



 っつーわけで、やや取り乱しましたが、そんくらい喜んでも罰は当たらないでしょうということで、ご了承の程、よろしくお願いいたします。



 とまあ、そんなわけで無事に訪問日に開催していたロイヤルターフクラブ競馬場。次回以降、ようやく競馬場の中に踏み込んでまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。結局その後も廃止までJAIRSのウェブサイトどおりに律儀に開催が為されたということも付け加えておきます。あれだけ神経すり減らした苦労は一体・・・。



 ちなみに、今回のレポートで出てきた『SIAMHORSE.ORG』というウェブサイトは先々でもちょいちょい出てくる可能性が高いので、頭の片隅に置いておいていただけますと幸いです・・・。





 



>>ロイヤルターフクラブ競馬場その4へ






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