ロイヤルターフクラブ競馬場 その1 ~タイからのニュース~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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Bangkok




 2018年4月。森友・加計問題でいよいよどうしよもない事実が明らかになってきて、もはや日本が近代国家として機能していないことが露呈しかかってきた、そんな時期、私、荷桁勇矢はというと、相変わらず人間としてまともに機能することを放棄し、旅打ちに現を抜かしていた。



 皆さん既にご存知だとは思うが、あらためて自己紹介をすると、荷桁は国内・海外の競馬場を中心に、競輪、競艇、オートレース、ドッグレースなどレース系のギャンブル場を巡る旅打ちを趣味にしているちょっとおかしな人間である。



 ちょうどこの頃は国内の未踏破のレース場を中心に旅打ちをしており、なんやかんや日本で行ったことのないレース場が残り10か所ほどになってきた時期であった。さっさと片づけてしまおうと言うとやや語弊があるかもしれないが、モジモジして訪問を先送りにしても何の意味もないため、とりあえずタイミングが合えばえいやと遠征し日本各地のレース場を訪問するということを繰り返していたのだ。2018年の4月も、未踏破のいわき平競輪場+10年ぶりの福島競馬場という旅打ちを敢行し、さあ次はどこを踏破してやろうかと鼻息も荒く次回の旅打ちの計画を立てていたのである。



 そんな折、いつものように公営レース場に関するニュースをチェックしていたところ、一本のニュースが目に留まった。ニュースの発信元は日本から遠く離れた南の国、タイ王国である...



『タイ宮殿近くの競馬場、102年の歴史に幕』

【タイ】タイのテレビ報道によると、1916年に創設された、バンコク都ドゥシット区の名門競馬場・スポーツクラブ「ロイヤル・ターフ・クラブ・オブ・タイランド」が9月までに閉鎖される見通しとなった。
 地主のタイ王室財産管理局が、土地、建物の賃借契約が1999年に失効したとして、6カ月以内の立ち退きを求めたため。
 「ロイヤル・ターフ・クラブ・オブ・タイランド」はタイ国王の住居であるチットラダー宮殿近くに立地。32ヘクタールの敷地と建物が月数万バーツという異例の低額賃料で貸し出されていた。
 チットラダー宮殿近くの施設では、タイ最古の動物園であるドゥシット動物園もバンコク郊外への移転が決まっている。


2018年4月10日(火) 03時30分(タイ時間)/引用元《newsclip》
http://www.newsclip.be/article/2018/04/10/36079.html



 読んでいただければだいたいお分かりいただけると思うが、それはタイのバンコクで100年以上続く「ロイヤルターフクラブ競馬場」が廃止になるというニュースであった。



 勿論、海外競馬旅打ちをしている人間として、タイに競馬場があるということは知っていたし、まあそのうち訪問することになるんだろうな、ということも何となく思っていた。とは言えタイの競馬の状況がことさら悪いというような話も聞いたことがなく、競馬場の廃止というニュースが入ってくるとは思ってもみなかったので、不意を突かれたというか何というか、個人的にはけっこうな衝撃を受けたのである。




Trường đua Phú Thọ


Penang Racecourse



 思い返せば、2012年頃まではけっこう海外競馬も積極的に訪問していたんだよな。東南アジアについても学生時代に訪問済のクランジ競馬場セランゴール競馬場に加えて、ベトナムのフートー競馬場、マレーシアのペナン競馬場などに行き、マレーシアでまだ行けていないイポー競馬場あたりをクリアしたら、タイの競馬場も攻めていかないとなあ、などと漫然と思っていたのだ。




荒尾競馬場 Arao Race Course



 ところがいかんせん、肝心の日本国内で荒尾競馬場福山競馬場などの地方競馬場や、花月園、大津びわこ、観音寺などの競輪場が廃止になる流れが顕著になってきたのである。必然的に「海外の競馬場に行く前に国内のレース場をとりあえずまわっておいたほうがいいんでないのかい?」という空気になってきて、ひとまず2012年以降は国内のレース場を巡る方にリソースを割くことになったのである。



 結果的には前述のとおり、国内のレース場訪問はある意味順調に進んで、残る未訪問のレース場も10か所ほどとなった訳だが(執筆時で残り6か所にまで減った)、その間、タイはじめ海外の競馬場というのはぶっちゃけ「後回し」となっていたのだった。




Bangkok



 加えて、タイもタイで2010年頃から激しい反政府デモがあったり、2014年にクーデターがあったりと政治的に不安定な報道が先行していた。また、何度とない洪水のニュースもあったりして、なんとなくタイ競馬訪問に向けたモチベーションが上がらない状態が続いたのである。



 いろいろと言い訳がましい感じになってしまったが、まあそんな事情もあり、タイ競馬というのが手つかずになっていた中で、此度の廃止の報があったと、そんな訳なのである。




Bangkok



 しかし、皆さんご存知のとおり、タイと言えば東南アジアの中ではかなり発展している国ということで、そうなってくると、なんでまた唐突に競馬場が廃止になんねんという疑問が出てくるわけでございます。




Bangkok



 タイっつーのは仏教国なのだが、なんやかんや言うて賭博は盛んな土地柄である。タイ国内には闘鶏場も多く、皆さんご存知のタイの国技ムエタイも格闘技は格闘技なんだが、実際は賭けの対象として人気があり、ムエタイの競技場に行くとフツーに胴元みたいなオッサンが客席をウロウロしていて賭けを仕切っていたりするのだ。そんな賭博の盛んな土地で何故競馬が廃止になってしまうのかっつー話なのである。



 そこでいろいろとタイ語文献含めネットサーフィンして調べてみると、現在のタイの競馬はひと昔前の日本の地方競馬のような状態で、わりとジリ貧らしいということが分かってきた。日本の場合はインターネット投票などのインフラ整備が進んだ関係でやや持ち直しておるが、タイではそうした投票システムが整備されているわけでもなく、競馬は一部の物好きなオッサンたちの限られた遊びになっているというのが実態のようである。



 年とともにファンも高齢化し(これは現場に行くとよく分かる)、売り上げや本場動員数も下がっているらしい。賞金水準も低く、そうすると必然的に八百長も横行するようで、ノミ屋もたびたび摘発されているらしく風紀的にもビミョーな存在になっているようなのである(どっかで聞いたことある話だな。というか、どこでもそこに収斂していくということですな)。



 いろいろ調べていくと、タイの地方都市のコンケーンにあった競馬場が数年前に廃止になったということも発覚した。ここ数年で2つもの競馬場が廃止、そのうち一つはバンコクの都市部にあるこのロイヤルターフクラブ競馬場ということで、まあ流石にこれは誰が見てもダウントレンドだなあということが分かってくる訳でございます。




Bangkok




 さて。それらの背景を踏まえた上で、なくなる前のロイヤルターフクラブ競馬場を訪問するか否かという部分だが、欧州や南米でもないわりと手軽に行けるアジアの、しかも100年以上続く伝統の競馬場である。ここで日和ってしまっては旅打ち者としての名折れだ。廃止前に何としても行くしかない。だってそこに競馬があるんだから。



 ・・・というわけで、4月10日発信の廃止のニュースを見るや否や、9月までの同競馬場の開催日程を検索し、旅程の検討に入った。仮に9月まで予定通りにレースが行われる予定であったとしても、主催者が「もうやめます」と匙を投げてしまったらしまいだ。あまり先延ばしにするのは得策ではなかろう。さらに6月からはタイは雨季に入る。それより前も暑季なのでクソ暑いが、雨よりはマシだろう。



 そんな流れでいろいろ考えた挙句、GW明けの2018年5月13日(日)の開催に合わせて飛行機を確保。あとは渡航までの間に、主催者が「もうやめます」と言わない限りは何とかなるという状態まで持っていった。



 まあ、仮に行ってやっていなかったとしても、それはそれでしゃあないし、行かずに後悔するなら行って後悔したほうがよい。というか、これまでの旅打ち人生で「行かなきゃよかった」と思える旅打ちは一度もない。



 題して「競馬がやってりゃ競馬を見て、やってなかったらテキトーにバンコク観光して帰ってくりゃ別にそれはそれでいいじゃねえか作戦」である。



 かくして、2018年5月、荷桁は関空からバンコク行の飛行機に乗り込みロイヤルターフクラブ競馬場を目指し、旅立ったのであった。



 
 っつーわけでここからしばらくは、タイのロイヤルターフクラブ競馬場のレポートをしてまいります。ここまで述べてきております通り、この競馬場は2018年の9月で休止状態になっているため、実態は廃競馬場ということになりますのでその前提でお読みいただけますと幸いです。但し、移転再開やウルトラCでの当地再開という可能性もゼロとは言い切れませんので、そのあたりはあしからず。


 
 さて。まったく予期していなかったタイミングで急きょ訪問することになったタイの競馬場。一体どういうことになるのやら。次回以降のレポートもよろしくお願いいたします...






 



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