そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

大井競馬場　その１６　～大井競馬場グルメ　その１　第一仲商店～

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大井競馬場ゴール板付近。文男！３着死守せよ！

＊大井競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は大井競馬場レポートその１からどうぞ。

また、大井競馬場は２０１４年以降大規模な改修が行われたため、レポートが現在の様子と大きく異なる点があることをご承知おきください。

　さて、さて、長々と大井競馬場の話をしておりまして、はやくもレポートは１６回目を数えることとなってしまいました。まあ、写真が増えるに連れて文章の方は内容が薄くなっているという真っ当な指摘は置いておいて、だらだらと続けてまいりますのでよろしくお願い申し上げます。

　今回からは大井競馬場のグルメについて触れていきましょう。夏場はナイターという性質上、メシを食う事が何かと多い当競馬場のこと、グルメのことを知っていて損はないでしょう...

これまで、南関東の競馬場については川崎競馬場グルメや浦和競馬場グルメなど、多くのスペースを割いて、そのグルメの充実ぶりをご紹介してきた。

　今回の大井競馬場も、グルメに関してはかなり述べるところの多い競馬場である。

　そもそも地方競馬最大の規模と集客力を持っているということ、そしてナイター開催があることから、メシを食ったり酒を飲んだりという客側の需要がもともとあることから、レストラン・テイクアウトを問わず、まずメシ屋の数が地方競馬場の中でも突出して多い。

　規模だけなら中央競馬の場も負けてはいないのだが、中央競馬の食堂やレストランのメシはポリシーがないところが多くおもしろくもなんともないことが多いのだが、大井は中央的なシステマティックなお店と地方的な老舗とが共存していてメシ屋の幅も広い傾向にある。

　早い話がいろいろあって紹介していると長くなるよ、ということなのだが、この競馬場グルメシリーズは毎回ご好評をいただいているので、しっかりとやらざるを得ないだろう、ということでこれまた長くなるかもしれませんが、おつきあいください。

　ちなみに、大井ではこのようなグルメマップまで作って配布しているので活用してみるのもありだろう。食堂がわりと分散しているのも大井の特徴なので、いろいろ食べてみるのであればこういうマップがあったほうが効率もいいだろう。

　さてそんなわけでとりあえず、大井競馬場のグルメということだが、それであればまずはここを紹介するのが筋というものだろう、というお店から。

　牛すじ煮込みの第一仲商店である。

　
　２号スタンドの階段の下のわずかなスペースでやっている「THE 競馬場のメシ屋」という感じの店である。

　ちなみに、階段の片面では牛すじ煮込みなどのホルモン系を、もう片方の面ではフランクフルト、大判焼き（後述します）、ドリンクなどを販売している。中身はばっちりつながっているのだが、商品ごとに受付窓口を変えているということになる。

　まずはホルモン側から紹介していこう。

　さっそくだが、こちらが看板商品の牛すじ煮込みである。お値段３００円。

　ゼラチンの豊富な部分をくったくたになるまで甘いミソで煮込んでいる、これぞ競馬場B級グルメだなあ、という逸品である。

　ちなみにこの牛すじは串もある。こちらは１本２００円。

　串でちびちび食べるのもまたウマーで、開門するやいなや何十本単位でタッパーにつめてもらっている常連もいる（どこかで仲間と食べるのだろうか）。これも味がしみてて、プリップリで実に美味い。

　そしてこちらが、白もつ串、赤もつ串である。共に１５０円。

　関東の公営ギャンブル場では比較的ポピュラーなホルモン系料理で、いわゆるモツを串に刺して味噌ダレで煮込んだものである。白は油が少なめのホルモン、赤は肺（フワ）の部分で、これは関東以外ではあまり見かけない食物だ。

　ちなみに京王閣競輪でこの赤もつをごはんにぶっかけたスタミナ丼というのを食べたが、さすがに胸焼けした。え？競馬場だけでなく競輪場にも行ってるのかって？そんなの当たり前じゃないですか。何言ってるんですかあんた。競艇もオートもドッグレースも何でも行きますよ私は。

　閑話休題。

　話がそれたが、この牛すじともつ煮がこのお店の看板メニューである。

　実はこの牛すじ煮込みは大井競馬場の数あるメシの中でも１・２を争う人気を誇っており、帝王賞などGⅠ開催日には、大行列をなすことでも知られている。

　従って、混雑日にはこのような列整理のためのパイロンまでこさえられる有様である。「モツ串」と「ニコミ」と分けていてなんだか微笑ましい。外人とか見たら意味わかんねーだろうな。

　それでも夕方にはこうなっちまうんだから、ほんと、みんなどんだけ「ニコミ」が好きなんだ、という感じである。荷桁は開門直後の空いているうちの最初の酒のつまみにしてしまっているのだが、そういう時間に来れない方は混雑日にはこれくらいの行列は覚悟しておいたほうがいいだろう。

　

　ちなみにもう片面で売っている焼きフランクはこちら。至ってスタンダードな逸品である。１本２５０円はちと高い気もするが。味は至ってフツーのフランクだ。

　そして大判焼きとはこちら。

　大判焼きというと、今川焼き（関西では回転焼きって言うか）のことかと思われた方もいるかもしれないが、この平たい練り物を鉄板で熱したもののことを大井競馬場では大判焼きと呼んでいるのである。

　荷桁はこのように下品にカラシを塗りたくってビールと食べるのが好きだが、常連によってはケチャップをかける人もいる。まあ、その辺は自由にやっていただければいいだろう。

　ちなみに中身は人参などの野菜が練り込まれたフツーのはんぺんに近い

　そんなにめずらしくもない食材を、めずらしい食べ方で食べるというB級メシの王道のような食べ物である。

　さて、いかがでしたでしょうか第一仲商店。大井の名物的なお店なので、是非とも未逹の方は一度は寄ってみていただきたいところであります。

　そんなわけで、これを皮切りに大井競馬場グルメ、たっぷり紹介してまいりますのでお楽しみに。