高知競馬場 その32 ~高知競馬場 夜さ恋ナイター~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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高知競馬場の夜さ恋ナイター
高知競馬場


*高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその1からどうぞ。





 さて。よく分からない話を挟みつつ高知競馬場レポートを続けてまいりましたが、そう言えばこれをきちんとやっていなかったなということを思い出し、このレポートを書くことにいたしました。そう。高知競馬場のナイター開催「夜さ恋ナイター」でございます。



 高知競馬場は近年通年でのナイター開催が当たり前になっておりましたが、荷桁は09年を最後にしばらく高知競馬場を訪問していなかったため、きちんとした夜さ恋ナイターの様子はご紹介できずにおりました。ナイターかつ荷桁のチープなデジカメということもあり、パキッとした写真はないのですが、なんとなくナイターになると高知競馬場がどんな雰囲気になるのかみたいな部分をつらつらとお伝えしていければと思いますので、よろしくお付き合いの程、お願いいたします...


高知競馬場の夕暮れ



 さて。そんな訳で高知競馬場のナイターである。



 先ほどから当たり前のように「夜さ恋ナイター」と言っているが、これは高知競馬場におけるナイター開催の愛称である。大井競馬場の「トゥインクルレース」、川崎競馬場の「スパーキングナイター」、船橋競馬場の「ハートビートナイター」園田競馬場の「その金ナイター」門別競馬場の「グランシャリオナイター」と、地方競馬場にはナイターの愛称がどこにでもあるものだが、高知では当地のおまつり「よさこい」に合わせて「夜さ恋ナイター」となっているのである。



 高知競馬場の夜さ恋ナイターはだいたい1レースが15時頃始まり、最終レースが21時前くらいに終わるというのがパターンだ。季節にもよるが、だいたい最初の2レースくらいは午後の競馬という感じで、徐々にトワイライト競馬という雰囲気になり、前半レースが終わる頃にはいわゆるナイターレースという状態になっているという感じである。



 会社帰りのサラリーマンがターゲットではないため、重賞などの大きいレースはネット投票がしやすい17時~18時台くらいに組まれていることが多いが、平場のレースしかない日は最終ひとつ前の11レースがメインになっていることが多いぞ。




高知競馬場の夕暮れ



 個人的に、ナイター競馬はすっかり暗くなってしまった後よりも、その手前のトワイライトな時間が好きだ。大井でも園田でも、このくらいの時間にウキウキしながら競馬場に到着して、生ビールをカッと飲むのが最高なのは言うまでもない。



 ただ高知の場合は悲しいかな、特に中央の場外発売の日なんかだと、この時間帯はお客さんが帰り始めてしまう時間帯で、場内も静かになり、お店も閉店準備を始めるというちょっぴりおセンチな雰囲気になる。まあそれはそれでまた非常にいい感じなのだが。

 


高知競馬場の夕暮れ



 さらに暗くなってくると、競馬場の灯りもなんだかそれっぽく見えてくる。なんでもないスタンドの蛍光灯の灯りでさえ、いい感じに見えてくるからナイター開催は不思議である。




高知競馬場のナイターのパドック


高知競馬場のナイターのパドック



 暗くなってからのパドックは、また趣を変えていい感じになる。ただでさえ音が少ない高知競馬場のパドックだが、ナイターになると本当に静かで、どことなく厳かな雰囲気さえ漂ってくるぞ。




高知競馬場のパドックと馬頭観音



 パドックの脇では馬頭観音が優しい感じで光っているのがまたいい感じだ。出走する馬たちを見守っている感じがするぜ。




高知競馬場のナイター時のパドック


高知競馬場のナイター時のパドック



 こうしてスタンドから角度を変えてナイターのパドックを眺めるのもまたオツなもんだ。パドックにいる馬を眺めるのではなく、パドックそのものを眺めることに何か意味があるのかと言われると困るが、こうした情緒も楽しんでくだされということですね。




高知競馬場のパドック小屋



 パドックの小屋もこんな感じでナイター仕様になる。少し前まで出馬表は黒板に手書きで書いていたとは信じられない進化っぷりである。




高知競馬場の夜のパドックの騎手たち



 騎手たちもカクテル光線を浴びながらパドックを周回していく。人が少ないパドックに蹄の音だけが響く光景と言うのも、なかなかオツなものである。




高知競馬場のスタンド



 パドック周回が終わると、スタンドに入って、馬券を買うという流れは当然のことながら昼間と変わらない。正直、冬場だとホントに人が少なくて心配になるが、まあそれでもネットでは唸るくらいに馬券が売れていると言うのだから世の中分からないものである。




高知競馬場のナイターのスタンド


高知競馬場のナイターのスタンド


高知競馬場のナイターのスタンド



 馬券を買ったら、人が少ないスタンドをウロウロ観察してみるのもいい感じだ。




高知競馬場のナイターの風景


高知競馬場のナイターの風景


高知競馬場のナイターレース



 コースのほうもすっかりナイター仕様となる。大井や川崎のように背後にビルなどがあってムーディーという訳ではないのだが、なんとなく、田舎に帰省して夜中にコンビニに酒を買いにいくために散歩しているときのような何とも言えない感覚は、高知ならではという感じがする。門別ナイターの静けさもあれはあれでいいのだが、高知のほうが身近というか何と言いますか。すみません。何言ってるのかよく分かりませんよね。




高知競馬場のナイターレース



 レースは昼間同様に淡々と進んでいく。お客が少ないせいか、騎手の発する声や鞭を入れる音なんかもよく聞こえてきて、最前列で見ると実は迫力を感じられるのはナイターなのかもしれない。




高知競馬場の一発逆転ファイナルレース



 そして最終レースは、高知競馬ファンにはおなじみ、一発逆転ファイナルレースだ。



 ネット投票で目を血走らせながら買うのもいいが、たまにはこうして現地で見るのもいいもんでっせ。




高知競馬場の全レース終了後


高知競馬場の全レース終了後



 最終レースが終わっても、特にどどっと人がはけるわけでもなく、車が来ている人が多いせいか、のんびりと入場口まで歩いて行く人が多いというのが高知らしくてよい。ネット売り上げの盛り上がりとは裏腹に、最後まで静かに、夜さ恋ナイターの時間は過ぎていくのである・・・。




 さて。そんな訳で高知競馬場の夜さ恋ナイターの様子をざざっとご紹介してまいりました。先ほども申し上げましたが、ネットで買ってばかりではなく、たまには現地で見てみるのもいいもんなんで、是非余裕があれば最終レースまでナイターレースを楽しんでみてくださいまし。



 そんなわけで、そろそろ高知競馬場レポートも終わろうかなあと思ったのですが、次回、最後にもう少しだけよろしくお願いいたします・・・。



 



>>高知競馬場レポートその33へ






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