そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

高知競馬場　その３１　～高知競馬場のマスコットキャラクターたち～

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高知競馬場のマスコットキャラクター　ババ丸

＊高知競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は高知競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも。荷桁です。高知競馬場レポートも30本を超えてしまいましたが、もう少しだけ続けていければと思います。

　さて。今回は少し毛色を変えまして、高知競馬場のマスコットキャラクターたちについて、話をしていければと思います。JRAではおなじみのターフィー君、さらに地方競馬場も各場にマスコットキャラクターというのがいるということは皆様もご存知のことと思います。例えば、大井競馬場のうまたせ君、園田競馬場のそのたんなどは露出も多く、グッズなども売られておりなかなかの知名度があったりします。さて。その上で、高知競馬場のマスコットキャラクターはなんだったっけ・・・？と考えてみますと、皆さんなかなか名前が出てこないのではないでしょうか。

　さらによくよく高知競馬場のマスコットキャラクターを掘り下げていくうちに「そういえばあまり意識してなかったけど、高知競馬場ってけっこういろんな種類のキャラクターがおるなあ」ということにも気が付いてまいりました。

という訳で、今回のレポートではなんとなくこれまで目にはしていたもののあまり意識をしていなかった高知競馬場のマスコットキャラクターの面々をゆるゆるとご紹介してまいります。ややオタッキーではありますがよろしくお付き合いいただけますと幸いです...

　さて。そんなわけでさっそくまいりましょう。ひとまず高知競馬場のマスコットキャラクターと聞いて皆さんが思い浮かべるのはこいつではないだろうか。

　普段ネット投票している分にはまったく見る機会はないだろうが、高知競馬の本場にいくとけっこうな露出があり、なんとなくその存在を認識している方も多いだろう。ただ、肝心の名前なんかはあまり書かれていないので、ご存知のない方も多いかもしれない。彼の名前は「ババ丸」である。

　かわいらしい容姿をしているのに名前が「ババ丸」というのも、もう少しどうにかならなかったのかという感じはある。どちらかというとババ丸という感じの風貌をしている金沢競馬場のハッピーくんと名前を交換してやりたいくらいだ。

　ババ丸はこんな感じで場内の掲示物などにも登場をしていて、本場にいるとけっこう目につく存在だ。ちょっとレトロな雰囲気はあるが、昔のキャラクターにまれにある不気味な感じ（例：初代ターフィーくん）もないので、もう少し外向きにもその存在を発信していったほうがいいんじゃないかとも思う。
　
　
　
　

　
　
　
　と思ったら、競馬場のキャラクターを集めた中京競馬場のイベントにはしっかり参戦していたようである。マスコットチャンピオンズカップと題されたかけっこではいきなり転倒し、ばんえい競馬のリッキーくんに助けられるという有様であったが、ネット投票を増やすべく、彼なりに頑張っている様子である。これからも高知を代表するキャラクターとして顔を売っていただきたいところだ。

　さて。そんなババ丸には恋人という設定の女の子キャラクターも存在している。そん時にはまったくこのキャラクターを意識していなかったのだが、09年のLJS高知ラウンドの写真にたまたま写り込んでいたので一応ご紹介しておこう。

　完全に西原玲奈騎手を撮影しようとしてそこに写り込んだという構図で申し訳ないが、この写真が一番このキャラクターを捉えた写真だったので勘弁してください（一番謝らないといけないのは西原さんということは言うまでもありませんが・・・）。

　この写り込んでいるキャラクターの名前は「ま子」。場内看板などではほとんど見かけないレアキャラである。ネット上にあったオッズパークの冊子によると「場内に登場するのは、イベントなど年に数回程度ということなので、もし見られたらラッキー」とのことだった。そうと知っていればちゃんとま子ちゃんの写真を撮っていたのに・・・！

　また次回以降たまたま見かけたらしっかり正面から撮影させていただきたいものである。

　さて。ここまでババ丸とま子を紹介して、これで高知競馬のキャラクターは全部なんじゃないの？と思う方もいらっしゃる方もいるかもしれないが、そうでもないのだ。高知競馬場はババ丸という存在がありながら、何か新しいことに取り組むたびにいちいちキャラクターを生み出すという特徴を持っているのである。

　写真のキャラクターは夜さ恋ナイター開始時に生み出されたキャラクターだ。名前は「恋丸」という説がネット上では流れているが、公式サイトではまったく触れられておらず、実際のところはどうなのか分からない。こうしてキャラクターを生み出すだけ生み出しておいて、PRしたりグッズを作ったりどころか、名前さえもハッキリ告知しないというところが高知競馬のキャラクターへの思い入れのなさを象徴している感じがある。

　この恋丸（仮名）、まったく認知度がない割には、場内の看板や飲食券などちょっとしたところにもよく使われていて、見かける機会はババ丸以上に多い。これだけ露出があるのに名前さえおぼつかないというのは、不憫なものだ。月に座ってる姿ももはや哀愁が漂っている感じである。

　ナイターの売り上げで右肩上がりな高知競馬なんだから、ナイターのPRキャラクターであろう彼も、あまり雑に扱わず、しっかりとかわいがってやってほしいところだ。ところで、飲食券でいろいろ食っている馬のキャラクターは何か名前がついているのだろうか？フリー素材っぽくは見えないが・・・。

　さて。もうキャラクターなんかいないだろう、と思っているあなた。甘いですぞ。高知競馬場にはまだこいつらがいるのだ。

　顔を見て「ああ～こんなのいたわ～！」となる人も多いのではないだろうか。彼らは左から、りょうま君、おりょう、半平太という名前。高知競馬場のオフィシャルサイト「Ryoma Derby」のキャラクターとして記憶されている方も多いだろう。昔は高知競馬場の公式サイトを開くと、音が出るフラッシュが流れたのだが（今となってはそういう仕様のウェブサイト自体が懐かしい感じだが）、そこで馬に乗って走っていたキャラクターがりょうま君だと言えば分かる方も多いのではないだろうか。

　かつては公式サイト内のガイド役として名前も出ていたが、現在はウェブサイトのロゴ部分にわずかに顔が見られるのみである。

　皆さんお察しの通り、３人の名前は、高知の英雄である坂本龍馬、その妻であるお龍（おりょう）、さらには土佐勤皇党を組織した武市半平太（武市瑞山）から取られているものである。

　りょうま君と半平太はいつも羽織袴のスタイルだが、おりょうについては騎手の勝負服やレースクイーンの衣装、過去のウェブサイトでは丈の短い浴衣を着せられたりと、脈絡なく衣服がアレンジされているという謎の存在だ。

　彼らもまたせっかく作られたものの、現在は出番も減ってなんとなくグダグダになっている感じである。

　ここまで見ていただいたら分かるように高知競馬場は、ババ丸、ま子、恋丸、りょうま君、おりょう、半平太といろいろなキャラクターを生み出しているにも関わらず、特に公式サイトでしっかり紹介するわけでもなく、戦略的にPRをするわけでもなく、いつの間にやらグダグダにしてしまうという傾向があるのだ。近年ナイター競馬の成功で注目を集める高知競馬だが、こういう細かいところも丁寧に仕事してくれるようになるとさらにファンも増えると思いますぜ。

　さて。ここからはマスコットキャラクターではないが、近年の高知のキャラクターまわりのトピックスを少しだけまとめておこう。まずは以前のレポートでも取り上げた「ゆずかアプセット」だ。「ゆずかアプセット」とは高知県職員で高知競馬の広報を担当している主人公・宮田柚香と、それをサポートする調教師の親と騎手の姉を持つ女子高生・長浜まやの二人が高知競馬のことを紹介していくマンガである。

　これも一時期ウェブで話題になったがその後はどうなっているのかよく分からない。先々も高知競馬のキャラクターとしてババ丸にとって代わられるのか、それともまたグダグダになり一過性のもので終わってしまうのかよく分からないが、一応萌え（？）方面にも高知競馬場が進出した形跡ということで記録しておこう。

　萌えと言えば、一時期高知競馬場内にはこんなポスターが貼られていたのも忘れてはなるまい。

　別府真衣騎手と森井美香・元騎手をマンガ調で描いてポスターにしているもので、荷桁の記憶が正しければ、ファンの方がご厚意で書いたものを高知競馬場がポスター化したものだったと思う。

　当時はいわゆる萌え絵的なものが流行っていたのでその流れだと思う。二人の似顔が似ているかなどという話ではなく、かつてはこういうこともしていたということで、これもなんとなく覚えておこう。

　しかし、まあ、何といっても、高知競馬場に一番貢献をしたキャラクターという意味ではこちらのハルウララの右に出るものはいないだろう。厳密にはキャラクターでもなんでもないし、美談だけでなくいろいろあったことも皆さんご存知のことと思うが、その走る姿が人々の感動を呼んだのもまた事実。今後、馬や騎手にかかわらず、ハルウララを超えるようなアイドルやみんなに親しまれるようなキャラクターが出てくると高知本場開催も盛り上がっていいなあとは思うので、何か考えていただきたいものですな。

　さて。そんなわけで、高知競馬場のキャラクターたちでございました。皆さんも高知競馬場を訪問する際はどこかにキャラクターが隠れていないか、探してみてくださいね。

　次回以降も高知競馬場レポート、もう少し続きます・・・。