日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 阪神競馬場 > 阪神競馬場 その15 ~阪神競馬場グルメ 東ウイング1階フードプラザ~
阪神競馬場 東ウイング1階のフードプラザ
*阪神競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は阪神競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、阪神競馬場レポートも15回目となりました。けっこうな数、来ましたね。
タイトルに阪神競馬場グルメとありますとおり、今回からしばらくは阪神競馬場で食すことができるグルメや、食堂なんかのご紹介をしていければと思います。
阪神競馬場は2016年6月現在、レストランが9軒、33軒ものテイクアウト店、売店が存在しており、まあ、かなりの数存在していると言ってしまって差し支えないだろう。レストランも各テイクアウト店や売店も基本的には場内各所に点在しているのだが、一部のテイクアウト系店舗は「フードプラザ」なるフードコートとして集められている形を取っている。
フードプラザは場内に3か所存在しており、それぞれにお店が異なるので、もっとも利用者が多い施設だろう。というわけでまずは3つあるフードプラザのうち、もっとも規模が大きい東ウイング1階のフードプラザからご紹介しておくことにいたしましょう。
ってなわけで、阪神競馬場グルメレポート、スタートでございます...
東ウイング1階フードプラザは、スタンド1階の4コーナー寄りにあるフードコートだ。写真のとおり、さすがは中央競馬の基幹場のフードコートだけあって、けっこう広々としている。立食のテーブルも数があり、回転も速い。混雑時には重宝するグルメスポットだ。
フードコートの東西両サイドにテイクアウト系のお店が7軒、中央部分にドリンクを中心とした売店が2軒、計9軒のお店が常設で軒を連ねている。これでも以前に比べたらお店の数は減っており、使われていない空き店舗もある。阪神競馬場のメインのフードコートで空き店舗というのもなかなか深刻な話であるのう。
ちなみに、空き店舗は期間限定出店のお店が入ることもある(2016年春のダイナックなどで実績あり)ので、競馬場側も活用しようとしているふしはあるのだが・・・。集客力のあるグルメというのはそう簡単に育つものでもないので、単なる業者選定に留まらず頑張っていただきたいところである。
それではまずは西サイドのお店を紹介していくことにしよう。ちなみに、西サイドというのはここで便宜的に読んでいるだけで、実際は使われていない呼称なのであしからず。
左から「はいからや福三」「翠松樓」「モスバーガー」「宝塚カレー」の4軒が営業中だ。
まず一軒目は「はいからや福三」である。ちょっと心得がある方ならご存知かと思うが、全国的に存在している福三の系列である。
福三らしく焼きそばがメイン。さらに皿うどんが主食として存在しており、脇をかためる形で、アメリカンドッグ、焼き鳥、フランクフルトなどを備えている、スタンダードな競馬場の売店である。値付けもコンビニ程安くはないが、競馬場グルメととしてはまあ許容範囲という無難な線を突いてくるのもさすがは福三だ。コーヒーなども充実しているので、無難に活用できる一店と言えよう。
続いては翠松樓だ。これで「すいしょうろう」と読ませる。「樓」の字は「楼」と同じ意味なので、公式サイトはじめ、翠松楼としている記述も多いが、間違いではない。
これまたピンと来る方もいるかもしれないが、翠松樓は中山競馬場にも存在しているお店である。見ての通り、ワンタンメン、チャーシューメンなど麺類を中心に販売しているお店だ。サイドメニューもほとんどなく、硬派な麺処と言って障りないだろう。
こちらが翠松樓のチャーシューワンタンメン。訪問時で600円也。
あっさりめで万人受けしそうなお味。二日酔いでもイケてしまう味付けなのがありがたい。テーブルコショーが合う感じも、日本人が好む中華感があってよろしい。
もちろん、ワンタンメン、チャーシューメン、わかめラーメンなど他のメニューもあるので、チャーシューワンタン両方はいらんという方はそちらもどうぞ。麺も入っていないワンタンスープもあるぞ。
その翠松樓の隣はモスバーガーなのだが、まあどこにでもあるチェーンなので、ここでは割愛しよう。
そのモスバーガーの隣はこちらの宝塚カレーだ。
おそらくこの界隈では一番人気があるであろうお店だ。荷桁も一度食べたのだが、写真撮り忘れてしまってアカン・・・。
メニューはカレー(520円)、ヒレカツカレー(720円)、エビカツカレー(720円)の3種類。こちらもカレー単品で勝負する、モノカルチャー系の店舗である。「全品大盛り」を標榜しているのも興味深いが、15時以降の閉店間際だけさらに大盛りになるサービスがあるのも有名である。
お味は無難に美味しいカレーだったと記憶している。昔は混雑時になると左側の紙コップの水がとんでもない量ずらりと並んでいたものだが、上の写真では控えめだ。一応阪神競馬場オリジナルという意味ではおススメかも。中身はどうか知らないけどね・・・。
続いて西サイドに移ろう。
こちらは2016年6月現在、「吉野家」「KASUYA」「阿わた」の3軒が入っている。
西サイドには、昔はこちらのベンテンをはじめ、さらに2軒ほどあったのだが、撤退してしまっている。残念だが、時代の流れだ。次世代の奮闘に期待するしかない。
さて、もっとも手前にある吉野家もモスバーガーよろしく触れなくても問題ないだろう。ご存知のとおり、間違いのない味だ。
というわけで、真ん中にあるKASUYA(かすや)をご紹介しよう。
こちらは2014年にオープンした比較的新しいお店だ。株式会社グローバルキッチンという大阪府堺市に本社を置く会社の運営だ。このKASUYA(加寿屋)ブランドでかすうどんの店や焼肉店を運営している外食・食肉加工の企業である。ちなみに荷桁の自宅からほど近いところにも一軒店舗がある。
こちらの名物は看板にもあるかすうどんである。
かすうどんというと大阪の人間は比較的ピンとくるのだが、その他の地方の方にはよく分からない食べ物かもしれない。
大阪には、牛の小腸(ホルモン)を細かく刻み、油でじっくりと揚げ、水分や余分な脂分を飛ばした「油かす」という食べ物が存在している。あんまり言うとそれはそれでややこしいんだけど、荷桁の自宅近くでは肉屋にもフツーに置いている比較的ポピュラーな食べ物である。たんに「かす」とも言ったりする。似たようなものが大阪以外の地域にもあるので、この説明で、ああ、あれかと思う人もいるだろう。
売られている油かすは文字通り水分がないため、カピカピのするめみたいな状態なのだが、こいつを炒め物に入れたり、煮炊きすると、コクが出てなかなか美味いのである。これを関西風のあっさり出汁にいれたものが、ご覧のかすうどんである。ある意味、関西エリアのご当地グルメと言えよう。
ごらんのとおり、うどんに油かすとネギがのったシンプルなうどんだが、油かすのコクが出汁に溶け出し、なかなか旨いのである。
昼にはおにぎりをこのうどん出汁と共に食べるのもオツであろう。またひとしきり酒でも飲んで小腹がすいた夕方あたりに食べてみてもよいかもしれない。
KASUYAはもともと食肉に強い外食チェーンなので、どて煮、ホルモン丼やぼっかけうどん、肉めしなど、競馬場オヤジたちが好みそうなほかのメニューも充実している。ぼっかけうどんとは何ぞやという点については以前に園田競馬場レポートで取り上げたので、そちらをご参照いただきたい。
チェーン店であっても関西らしい尖ったギャンブル場メシを出してくれる店は歓迎である。先日京都競馬場にも出店していたことだし、今後関西2場の名物的なお店になってくれることを祈りたい。
ちなみに、のこったお出汁はこちらにジャーしてください。
お次は阿わた。粉もんと串揚げという、いかにも大阪っぽいお店である。
荷桁は実はここは利用したことがないのだが、気になっているのは100円から揃う串揚げ。作り置きではあるが、大阪らしいパン粉の細かい串揚げで間違いがなさそうな雰囲気を醸し出している。
またお好み焼き、たこ焼き類もしっかりしていそうな雰囲気なので、次回訪問時は食してみたいお店である。
さらに、フードプラザの中央にはキリンとサントリーの売店が並んで競い合っている。おおよそのドリンクはこちらで揃う。
サントリーは通常のモルツ(大530円)に加えてプレミアムモルツ(大570円)もいる布陣。プレモルはハーフ&ハーフも可能(大570円)。さらにウイスキーも角(ハイボールで380円)、山崎(同500円)、白州(同500円)を揃えている。銘柄は樹氷ではあるが焼酎(250円)、酎ハイ(250円)と酒類がかなり豊富なラインナップになっており、だいたいの酒好きの心を満たしてくれる。
対するキリンは王道のキリン一番搾り(大530円)のほか、黒生(大530円)、ハーフ&ハーフ(大530円)で応戦。さらに最近はサントリーよろしく一番搾りプレミアムも導入した(大570円)。ほか、チューハイ、やワインなども取り揃えている(値段失念)こちらも酒飲みは是非ご活用を。
ちなみに、阪神競馬場は焼酎の銘柄が店によって微妙に異なり値段も大きく違うので、少しでも安くないとイヤダイヤダというサケダイスキな方は、是非お店をまわってチョイスしてください。荷桁の実地調査では、東ウイングフードプラザ250円、two days 410円、西の売店が260円という感じだった。また追加情報があれば適宜修正してまいります。
というわけで東ウイングフードプラザをご紹介しました。
次回以降も阪神競馬場グルメの話を続けたいと思います。
>>阪神競馬場レポートその16へ
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